2007/02/16(金)14:27
発達障害じゃなくても自己評価が低い子供たちが増えてきてる?子育てハッピーアドバイス著者■明橋大二先生の講演メモ1
子育てハッピーアドバイスの著者 明橋大二先生の講演会に行ってきました。
テーマは「輝ける子に育つとっても大切なこと」
総評として感じたのは
今の子供たちに必要なのは、空(高機能自閉症)が受けているような
通級での支援ような丁寧な教育や子供を丸ごと受入れる家庭なのではないか。
発達障害があると認められている子供たちは、それゆえに丁寧な教育を受けることができ、親も我が子にあわせて対応している。
ある意味、堂々と自分のペースで進むことができ
思う存分、甘え反抗することができる。
それでも、親はこの子は障害があるからと暖かなまなざしで見つめている。
ところが、健常の子供たちはどうだろう・・・・・。
甘やかされてはいるが、甘えることは出来ないのではないか
反抗する間もなく、自立だけを急がされているのではないか
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今の子どもをめぐる問題は「自己評価の極端な低さ」
正直「自己評価の低さ」というのは発達障害を持つ子の専売特許と思っていたけれど
健常の子供たちにもいえることなんだと驚いた。
自分の存在価値がないと思ってしまったり、必要とされていないと感じてたり
生きていて良いと思えなくなる子供たちが増えている。
そんな時「どうせ(僕なんか)・・・・」と出たら要注意!叱ってはいけない。
自分に自信がなく、自己評価が低下している場合が多いので、追い詰めないこと。
※資料1 平成14年「中学生の生活と意識に関する調査」文部科学省委託調査より
1)時々自分が役に立たない人間だと思う、と答えた子供の割合
日本56.4% 米国32.0% 中国25.4%
2)自分は他者に劣らず、価値のある人間だと思う、と答えた子供の割合
日本31.5% 米国81.5% 中国86.6%
日本の子供たちの自己評価の低さが際立っています。
なぜ自己評価が低くなってしまうのか?
・虐待を受けた子
虐待されるのは自分が悪いからと思ってしまう
・いじめによるもの
いじめをされるのは自分が悪いと思ってしまう。
いじめの相談を受けたら「言い返しなさい」などと言ってはいけない
それができない自分が悪いんだと、さらに追い込んでしまう結果になる。
まず、いじめられるている「あなた」は悪くない
いじめている方が悪いんだと伝え、対策を取って行く。
・関わりの希薄さ(家族と共に過ごす時間が少なくなっている)
子供の心は依存と自立の繰り返しで成長している。(あくまでも子供のペース)
依存は言い換えれば「甘え」である。
甘えることにより安心感を得ることが出来る。
が、そのうち不自由さを感じることになり、それが意欲となる。
意欲を満たすために反抗する=自由を感じるが、不安感も生まれる。
不安感から、また甘えを求める。
このように行ったり来たりしながら自立していくが、主導権はあくまでも子供であることが大切。
充分に甘えた人が自立する。(甘やかされた人ではないので注意)
大人の都合で押さえつけたり(抑圧)、なんでも手を出したり(過干渉)
無視をしては(放任)いけない。
急ぐからと言って、本人がやりたいのに親がやってしまう。
親の時間に合わせて放任したり干渉したりしない。
子供側からのアクションを待つことが大切である。
親との充分な関わり(甘えたり反抗したり)を持たず、自立することだけ望まれる子供は
親に褒められることで、関心をもって欲しい子となり
本当の自分には自信がなくなっていく
親にとって手のかからない子ほど気にしてあげる必要がある場合も・・・。
時には「そんなに頑張って、本当は我慢してるんじゃない?」の一言も大切。
依存させない関わり=ネグレスト(育児放棄)
自立させない関わり=過干渉、抑圧
具体的な対応方法
1)子供が小さいときはスキンシップ
抱っこする、体に触れることで安心感する。
小さい時って言っても、幼児期だけでなく児童期でも思春期でも子供が望んだ時に
私は、いつか相手からやめてくれって言われるまで、ベタベタしようと思ってます♪(現在6割玉砕・・・)
2)話をよく聞く・・・能動的な聞き方
相手の話を聞きだすように仕向ける。相槌を打つ。相手の言葉を繰り返す。
話を聞くというのは、聞いてる振りではなく
相手が聞いてもらったと満足するように聞くことです。
親が「聞いたわ~」と満足するんじゃないのよね・・・反省
3)子供の頑張りを認めてねぎらう
がんばれ!より、頑張ってるね。
頑張れと言いがちだが、時には追い込んでしまう言葉になるので注意。
今を認めることが大切。
4)ありがとう
とても自己評価を高めるのに有効な言葉。
相手の存在価値を高める言葉。
叱って良い子と叱ってはいけない子
叱ってよい子=自分に自信がある。行動に悪気がない。
大らかでのんびり、こだわらない。
このような子供は叱ることで本人もしゃっきりする。
叱ってはいけない子=気が小さくて臆病な子。みれば解るので気をつけやすいが
意地っ張りで、頑固、かわい気がない子は、すでに充分傷ついて
いるケースが多いので要注意。
元気そうに見える子供も案外、心を痛めているかもしれません。
もう一度、親子関係を見直す良い機会になりました。
講演メモ2では「いじめ」について、もう少し掘り下げたお話をupします。(たぶん)
※私の感じたメモですので、ご本人の意図したものと違うかもしれませんがご了承ください。
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