カテゴリ:芸能&メディア
こんにちは。今日の話題も残念ながら“おくやみ”です。
渋い個性派俳優として舞台、映画、テレビで活躍していた仲谷昇(なかや のぼる)さんが16日午前7時22分、肺気腫による慢性閉塞(へいそく)性肺疾患のため東京都港区の病院で死去されました。77歳でした。 その様々なフィールドで活躍されていた仲谷さんですが、僕自身が一番印象に残っているのは以前放送されていたフジテレビ系の深夜番組「カノッサの屈辱」です。 この「カノッサの屈辱」という番組は1990年4月から1年間放送されていた深夜番組です。 一見大学講義風のこの番組で仲谷さんは進行役の“教授”を演じ、1980年代に起こった様々な流行(モノ・歌・現象 などなど)を過去の歴史になぞらえて紹介するというスタイルで、当時の流行や社会の兆候をするどく分析し話題となりました。それだけにとどまらす、番組の小道具を展示する「秘宝展」の開催や放送内容をまとめた本の発行(初版1991年、2004年に復刻版発行)、2000年には「20世紀最終講義」と題したスペシャル番組の放送等そのブームは当時の深夜番組の枠を大きく超えたものとなりました。 また前年に同枠で放送された「マーケティング天国」(現在の流行をマーケティングデータを基に分析)とこの「カノッサの屈辱」(過去の世相を分析)、その翌年に放送された「TVブックメーカー」(未来を予想する知的バラエティ)の3つの番組を合わせて“マーケティング3部作”とも呼ばれ、「やっぱり猫が好き」や「IQエンジン」、「奇妙な出来事」等と続く“フジテレビ深夜番組黄金時代”の先駆けとなりました。 現在では、当時のこれらの番組を超えるような面白い深夜番組は皆無かと思っています。 最後に、仲谷昇“教授”の番組内でのありがたいお言葉をご紹介します。 「天は何も語らず、歴史をして語らしむ」 ご冥福をお祈りします。 追伸:今回の訃報で仲谷昇さんが女優の岸田今日子さん54年にと結婚し、77年に離婚した事を知りました… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.11.18 13:52:07
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