2006/11/08(水)17:50
龍臥亭事件の上下を読破
昨日読み終えたこちらの小説。
上下と長いこちらの作品だが、読むのに2日も要してしまった。
それだけ長い作品ではあったが、非常に読みやすい作品でもあった。
概要はこんな感じ。
石岡の元に突然見知らぬ女性が現れる。
彼女は手首を供養するのを手伝って欲しいと言うのだが…
番外編ということもあって、御手洗は外国に行ってしまっていた。
供養先で出会う龍臥亭という建物…
宿を乞う石岡達の前に、突然一人目の殺人事件が起きてしまうのだった。
犯人が見つからないまま、次々と人が死んでいく。
窮地に立たされた石岡は、御手洗に手紙を書く。
そこには一言。「リュウヲコワセ」とだけ書かれていた。
その後もう一度事件の様子を御手洗に送るも
彼は君がやるしかない。頑張れとエールを送ってくれるのみ。
石岡はそうする中で、二つの事件との関連性を見つける。
そして初めて石岡は一人で事件を解決するのだった…
最後の犯人はまさかという気持ちと、やっぱりという気持ちがあった。
今回の事件も一体誰が悪かったのだろう?と考えさせられる作品。
それにしても、事件というものは見方一つで誰が悪人になるのかが180度転換してしまう。30人殺すのは悪いことであるが、殺す経緯を知ると、全くの悪人とも呼べない気もする。
でも、最後に石岡さんが事件を解決し、見事救い出した場面では
良かったと本当にほっとした気分。
実はこの作品を読む前に、短編集である「最後のディナー」を読もうとしたのだが
最初の数行を読んだ所で、龍臥亭事件の名前が出てきたため
急遽読む本を変更したのだが…やはり面白かった。
これで今日は最後のディナーを心おきなく読めそうだ。
番外編だろうか?それとも御手洗さんが出るのだろうか?
今から楽しみである。
アトポスも購入したのだが、装丁が立派だったため
届いたと同時に、本を妹に持っていかれてしまった。
こちらも長編なので、明日にでも読んでみるつもり…