2016/08/01(月)16:30
記念日
越後は再び、昨夜から湿った雪が降っている。
昨日まで所々、地面が見えていたが今は雪に覆われている。
里山は白い世界に変わってしまった。
折しも今日は「建国記念の日」。
国民の祝日に関する法律(祝日法)により1967(昭和42)年から始まった。
いわゆる紀元節を復活させた、と見る向きが多い。
日本書紀に記載されている初代天皇である「神武天皇」を祀る祭日として、明治政府が1872(明治5)年に制定した紀元節である。戦後まで続き1948(昭和23)年に廃止されている。
その後、懐古趣味の議員さんたちが法案を上げるも9回に渡り廃案となった「いわく」付きの法案である。
建国記念日の名称を「建国記念の日」に直した祝日法改正案は、1966年6月に成立した。
その後、建国記念日審議会は9回の審議、公聴会を経て9委員中7人の賛成を得て、内閣に答申された。
この時の首相は佐藤栄作。
建国記念日審議会の面々は、今で言う所の「とんでもない」人間ばかりが集められている。
9回の審議にすべて出席したのは5人という有様。
審議中に世論調査(対象:20歳以上男女1万人の面接調査、有効回答は8,700人)が行われ、自民党の案、2月11日に賛成したのは47.4%。
いつでもよい、と回答したのは12.1%。
各政党が示した案
自民党 2月11日(紀元節)
社会党 5月03日(憲法記念日)
公明党 4月28日(天皇誕生日)
民社党 4月03日(聖徳太子 17条憲法発布の日)
「辛酉年春正月庚辰朔」をグレコリウス暦に直すと紀元前660年02月11日に当たるとされる。
世界を見渡しても、このような根拠の乏しい記念日は無い。
「真冬の休日」とでもしてもらった方が、はるかに良い、と思われる。