前世療法の個人セッション なにかにとどまることへの恐怖を持ったドルフィンさんの場合 8.完結 王様御用達の占い師の過去生 なぜ私達は成功を恐れるのか?
前世療法&未来世療法の個人セッション なにかにとどまることへの恐怖を持ったドルフィン(エメラルド)さんの場合 8.王様御用達の占い師の過去生 今回のクライアントのドルフィンさんの場合解決したい問題として1.とどまることへの恐怖、すなわち所属に対する恐れ2.本当にやりたいこと、天命、使命を知りたいというのが主なテーマでした。話し合いの結果2.の天命、使命を優先して扱うことにしました。天命、使命が明確になることによって1.の所属の恐怖の取り組み方が明確になると想像できたからです。ヒプノセラピスト、カウンセラーとしての私の立場はクライアントの使命、天命をこちらが教えて差し上げることは出来ないというものです。それにはふたつの理由があります。ひとつは天命、使命を第三者のセラピスト、カウンセラーが知ることが出来ないからという理由です。いくらご本人からお話を伺って、バックグラウンド、適性、能力等が分かったとしても使命、天職を本人以上に第三者が知ることが出来ない。というのがカウンセラーの立場です。これがコンサルタント、ティーチャーと大きく異なるところだと思います。もちろんコンサルタント、ティーチャが全て一方的に教える、指示するということはないのですが、傾向としてカウンセラーは前者よりも、より非指示的であると思います。もうひとつの理由はもし相手の天命、使命がこちらで分かったとしてもこちらが教えたことでは本人の内側から出たものではないので、ちからになりにくいからです。特に天命、使命といったテーマは一生を通じてのテーマなので自分で選び取るプロセスがとても重要だと考えます。ではそこでカウンセラー、ヒプノセラピストが何が出来るかというとクライアントご本人がテーマに取り組む土台作り、あるいはサポートをするという事です。今回のドルフィンさんの場合ですと、かつてヒーラー、占星術師として活躍してきたという過去生を思い出したことがそれにあたります。そこから同じ道を歩むか、それに関連した道を歩むか、あるいは今回は違う側面の学びをするために別の人生を歩むかは、ご本人の選択に任されています。ただ判断の材料が多くなることによってより高次の判断が出来ると考えられると思います。ひとが一度の人生で学べることは限られています。私が幾多のセラピー、心理療法のなかで前世療法を特に効果があると思い、実践しているのは前世療法が多くの人生を扱うことにより、自己の今回の人生をより多角的に、多層的に扱うことが可能だからです。今回のケースでは結果とし1.の所属の恐れについても扱いました。再体験した過去生において彼女は卓越したヒーリング能力を持っていたために権力者に利用され、獄中に入れられる体験をしました。こうした過去生はヒーリングに興味を持っているクライアントの方々が良く見る過去生のひとつです。ヨーロッパにおける魔女狩りや異端審問の歴史を振り返ってみれば納得出来ることと思います。今の我々は、「個性尊重」「自分らしく」といった価値観を当然のように受け止めていますが、歴史を振り返れば「出る杭は打たれる」時代の方が遥かに長かったのは明らかです。前世療法によって今を生きる私達がこうした過去の呪縛から解き放たれることが出来れば、どんなに素晴らしいだろうと思います。