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国際討論日記

国連事務総長選2

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2006-09-06

いよいよ真打登場です。ヨルダンのゼイド・アル・フセイン王子が正式に出
馬を表明したそうです。まだ42歳と若いのですが、国連でも外交官仲間から
尊敬され、実務の方でも実績十分ということです。イスラム穏健派の一角を
占めるヨルダン出身で、ワシントンとも関係がよく、イスラム世界とアメリ
カとの調整ができるという点が強みだそうです。

しかし大本命(アメリカの一押し、そして中国が賛成できる候補)は、まだ
後から出てきますね。アセアンの一国としてシンガポール政府が公式に後押
ししているタイ王国の副総理が、支持を集められず立候補断念した後に正式
に出馬を表明するのでしょう。

zeid&chan
ゼイド・アル・フセイン王子とChan Heng Chee女史

ロサンゼルス・タイムズ紙によると、「出馬要請があったか?」という質問
に対して、本人曰く、

「私の口からは何も申し上げることはできません。今後どういう展開に
なるか見守りましょう。」


との答えですから、本人もやる気満々なのでしょう。「本人」とは、前回紹
介したシンガポールの駐米大使Chan Heng Chee女史(64)のことです。
ワシントンの強力な後押しがあることと女性であるという点が強みでしょう。

一方、新たな候補者が出てくると先に手をあげた人たちの影が薄くなります
ね。韓国のバン・キ・ムン外相には何かアピールできる強みがあるかと考え
ると、真面目そうだという以外思い当たりません。よほどの力技がないと
当選は絶望的となりつつあるようです。

彼の自力当選の目はなくなって、後はChan Heng Chee女史の出馬があるのか、
ないのか、それ次第という状況なのではないでしょうか。





2006-09-07

Chapter 15ブログで面白い記事が紹介されていました。アナン事務総長が
うっかり口を滑らせてしまったそうです。

「コフィー・アナン、後継に女性を希望」と題されたプラウダ紙(情報
元はAP)の記事です。

「コフィー・アナン国連事務総長は、次期事務総長のことを何度も
"she" と呼んで、女性トップの登場への期待感をあらわにした。」


ということです。

まあ、そういうことなのでしょう。トルコでの記者会見の席でうっかり
連発してしまったのだそうです。

新たにフィジー政府他、5カ国の後押しを受けて、また一人立候補者が
出てきたようですが、もうボルトン大使主導の筋書きはできてますね。
アナン事務総長の発言もあながち「うっかり」というわけでもないの
かも知れません。


Kofi Annan hopes his successor is female
09/06/2006 16:34


U.N. Secretary-General Kofi Annan revealed his hope for a female
successor Wednesday by repeatedly referring to the next
secretary-general as "she."

Annan, speaking at a news conference in the Turkish capital about
the divided island of Cyprus, said: "I would hope that whoever
succeeds me, he or she will pursue this file aggressively, AP
reports.

"I hope she will be determined to build on what we have achieved
and work hard to achieve unification in Cyprus," he said. "And I
hope she will be more successful than I have been."

Pushed by a reporter to elaborate on his choice of pronoun, Annan
said he hoped a woman will be considered for the job.
http://english.pravda.ru/news/world/06-09-2006/84295-kofi-0





2006-09-08

次の模擬投票は、9月14日で、その次が9月28日だそうです。14日は前回と
同じ形式で投票が行われ、28日はどういう形式になるのか未決定。

bolton&wang
ボルトン米国連大使とワン中国国連大使(※ 李外相の後はこの方だそうです。一年くらいす
るとニュースで見かける顔になります。)






2006-09-016

いつも引用している国連事務総長選を専門にしているブログ、Chapter15に
よると、

「国連事務総長は韓国のバン・キ・ムン外相で決まり。」だそう
です。

Ban 14-1-0
Tharoor 10-3-2
Surakiart 9-3-3
Zeid 6-4-5
Dhanapala 3-5-7
(※ 得票は左から「賛成」「反対」「どちらでもない」です)


第二回目の予備投票の結果と安全保障理事会議長(ギリシャ?)の発言か
ら、そう結論されたようです。

「安保理議長は(予備投票の結果を)次のように評しています。

『スリランカからの立候補者はもうこれ以上続けてもしょうがない。他の
候補者についても反対票が多すぎて、これ以上の前進は難しい。どなたで
あろうとも、今からの立候補では遅すぎる。』

議長は結論は出た考えており、おそらくバン・キ・ムンの勝ちと見ている
のでしょう。」

The President of the Security Council has made the consequences
clear:

For the Sri Lankan it’s not worth it to continue and the
others have too many discouragements in order to go ahead. I believe
that whoever is coming in now, it’s too late.

He thinks it is over. And he probably thinks that Ban is the
winner.




もう一つの国連事務総長選を専門にしているブログ、UNSG.orgの方にはこ
う書いてあります。



「バン氏の得票をみると、他の候補とは違いただ一人だけ常任理事国か
ら指示されていると言える(5票の内4票)。反対票は日本が投じたのか、
拒否権のある中国なのか、いろいろと憶測がなされている。それともどち
らでもない他の国なのか?」

Ban’s tally again places him in the unique position of being the
one candidate who can claim with certainty permanent member support
- 4 of the five in fact. Speculation again will arise as to whether
that lone dissenter is Japan (without a veto) or China, whose veto
could sink Ban’s candidacy despite his otherwise unanimous support.
Or could it be another government entirely?



バン外相への反対票が常任理事国の一角から出ているのであれば、事務総
長選任は最後までもつれるのでしょうが、非常任理事国(たとえば日本)
から出ているのならバン外相で決定ということでしょう。

アメリカの投票については何も言及されていないので、ワシントンはバン事
務総長でOKしたということでしょうか。ボルトン大使は、9月の終わりご
ろか10月初頭には事務総長を選出できるように努力していると言っているよ
うですから、最後まで結果がもつれるということはないのかもしれません。

となると、バン・キ・ムン外相支持者の方には「おめでとう」、反対者の方
には「残念でした」という結果に落ち着くことになります。


そうなるとお隣さんは、経済面ばかりでなく(サムソン、LG電子、現代自動
車の世界的躍進)、文化芸能部門の韓国ブームに加えて、政治外交面でも静か
に躍進してきますね。影響力がないから事務総長になれるとの見方もできま
すが、少なくとも韓国は国際的に中立的と見られている証明にはなります。
バン国連事務総長選出ということになれば、韓国の方々は一段と自信を深め
られることでしょう。




2006-09-016

UNSGselection.org のウェブサイトには今後の予定がこう説明されています。

(注:読みにくいので改行を加えています。)



今後の展開

次の予備投票(今のところ9月28日の予定)は違った形式で行われる。第3回
目の投票は、各国政府関係者と候補者との面談の後、これまでの慣例にした
がい常任理事国と非常任理事国の投票用紙が色分けされる。

最終候補者として総会に推挙されるには、常任理事国5カ国からの賛成票が
必要となる。したがって次の「色付き」投票では、候補者たちは常任理事国
からの反対票があれば立候補を取り下げざるを得なくなるかもしれない。

政府関係者や立候補者たちは、各常任理事国が意中の候補を「ダークホー
ス」として後押しするために拒否権を行使すると予想している。(しかし
過去の事例では、事務総長に選ばれた人たちでも常任理事国から反対票を
投じられている。)

9月下旬から10月上旬にかけて「色付き」投票が何度か行われ、候補者が
絞り込まれる。その時点で安全保障理事会が最終投票を行うことになって
いる。その間、常任理事国は2国間交渉を行うだろうが、中でも米中間の
調整がもっとも難しく重要となるだろう。

Expected Developments

The next straw poll -- tentatively scheduled for 28 September --
will take a very different form, according to delegates. Coming
after the visiting government leaders have had a chance to meet
with candidates, the third poll likely will revert to previous
years’ practice of using ballots of one color for permanent
members and another color for non-permanent members. A candidate
needs the affirmative vote of all five permanent members of the
Council in order to be recommended to the General Assembly for
appointment. Therefore, the upcoming color-coded poll will mark
a new stage in the selection process, in which a “discourage”
vote from a permanent member could result in the candidate’s
withdrawal. Some governments and current candidates have indicated
that they expect permanent members to use their veto in order to
advance their own “dark horse” candidates. (Past successful
candidates, however, have received “discourage” votes from
permanent members.)

A series of these color-coded polls between late September and
early October supposedly will reduce the field of candidates. At
that point, it is expected that the Security Council will begin
voting. Meanwhile, bilateral negotiations between permanent
members likely will take place, with the US-China differences
expected to be the sharpest and the most crucial to resolve.



ということですが、どうでしょう、このまま波乱なしに終わってしまう
のでしょうか。



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