真向法とヨガ真向法とヨガ真向法とは ![]() 真向法(まっこうほう)は長井津(ながいわたる)氏(1889~1963)によって 作り出された健康体操法です。それは、手軽に出来る4つの運動を毎日短時間行なうことにより、 体のゆがみを直し、人間の本来持っている柔軟性と自然治癒力を蘇らせ、 健康になっていくという体操法です。 創始者の長井津氏は自らの脳溢血の後遺症を、真向法を作り実践することにより克服したと言われます。 真向法のもとになったものは、仏教の礼拝の姿勢だと長井氏は言われています。 仏教はお釈迦さまが、ヨガの瞑想修行により作られた宗教ですから、 真向法は、インドから離れた日本の地で生まれた”ヨガの遺伝子を継ぐもの”、日本のヨガ体操であるとも言えます。 4つの体操はすべてヨガアサナ(ポーズ)に含まれるものです。 真向法の第一体操はヨガの”バッタコーナアーサナ”。 第二体操はヨガの”パスチモッターナアーサナ”。 第三体操はヨガの”ウパビシュタコーナアーサナ”。 第四体操はヨガの”スプタ・ヴィラーアーサナ”。 真向法は、礼拝の心構え(メンタル面)からくる自然治癒力の発現。 腰骨、背骨に対する操法が効果の”みなもと”だと私は考えます。 (ヨガでは背骨の最下部に大事な生命エネルギーが眠っているとされます。) 真向法第1体操 ”真向法第1体操”は、足裏を合わせ坐った姿勢からの前屈です。 足裏を合わせ両膝を外へ開く坐り方を合蹠(がっせき)坐、または楽坐といいます。 ヨガではこの坐り方と前屈を”バッタコーナアーサナ”といいます。 ![]() では第1体操をしてみましょう。 1、足裏の小指側を合わせ坐り、足を両手で包むようにもちましょう。 (ヨガとは違い完全に足裏を合わせなくてよいです。) 股関節を開き、内腿を伸ばして膝が浮かないようにします。 2、背すじを伸ばし、真っ直ぐのまま、 息を吐いて上体を倒します。(口から吐いてお腹を凹ませます。) 体を丸めず、股関節を支点に骨盤を倒すように前屈します。 お腹を踵に近づけ、胸を足先につけ、額を床につけましょう。 両肘は開くように床につけます。 3、息を鼻から吸ってお腹を膨らませながら体を起こします。 ![]() この前屈、戻るを腹式呼吸に合わせ10回繰り返します。 真向法、第1体操は股関節と内またを柔軟に伸ばします。 鼠径部のリンパの流れを良くします。腰を開く体操です。 真向法第2体操 ![]() ”真向法第2体操”は、長坐からの前屈です。 足を揃え伸ばして坐った坐法”長坐”から上体を前屈させます。 ヨガではこの体操を”パスチモッターナアーサナ”とよびます。 では第2体操をしてみましょう。 1、両足を揃え伸ばして座ります。 背すじを伸ばし、足先を立て、アキレス腱を伸ばしましょう。 両手で足先をもちます。 2、息を吐いて、背すじは真っ直ぐのまま、 股関節を支点に骨盤を倒すように前屈します。 ヘソを太腿につけ、胸を膝のあたりにつけ、額を脛につけましょう。 3、息を吸いながら上体を起こします。 ![]() 真向法、第2体操は股関節と脚部の後ろ側を柔軟にします。 腰回りの血行を良くします。 真向法第3体操 ![]() ”真向法第3体操”は、開脚坐からの前屈です。 両足を左右に大きく開き上体を前屈させます。 ヨガではこの体操を”ウパビシュタコーナアーサナ”とよびます。 では第3体操をしてみましょう。 1、長坐から足を左右に大きく広げます。 背すじを伸ばし、足先を立て、アキレス腱を伸ばしましょう。 両手は前の床につけましょう。 2、息を吐いて、背すじは真っ直ぐのまま、 股関節を支点に骨盤を倒すように前屈します。 お腹を床に近づけます。両手は遠くに伸ばして、 額が付くところの床に置き肘を左右に開きます。 胸、額を床に下ろします。 3、息を吸いながら上体を起こします。 ![]() 真向法、第3体操は股関節と脚部の後ろ側を柔軟にします。 腰回りの血行を良くします。 足腰の開く形の修正をします。 真向法第4体操 ”真向法第4体操”は、割り坐から上体を後ろへ倒す体操です。 ヨガではこの体操を”スプタ・ヴィーラアーサナ”とよびます。 ![]() では第4体操をしてみましょう。 1、正坐から足をお尻の外へ”ハの字”に出し、。 お尻を床へぴったり落とした座り方が割り坐です。 2、息を吐きながら、両手を腰の後ろにつき体を倒していきます。 肘をつき、背中も後ろ床に着けていきます。 膝が浮かないようにふとももの前を伸ばしましょう。 額が付くところの床に置き肘を左右に開きます。 胸、額を床に下ろします。 3、しばらく上体を後ろに倒した姿勢を続けてから、 上体を起こします。 ![]() 真向法、第4体操は太もも前部を伸ばし、膝と足首を柔軟にします。 腰の締める形の修正をします。 真向法のよい点は、 毎日4つだけのシンプルなメニューの体操を繰り返し、 少しずつ確かな効果を上げていくことです。 いろいろなものを”かじって”、 中途半端になるよりは 真向法のようにシンプルなものを日課として、長く続けて行くことが大事だと思います。 以上、「いきいき健康体操 真向法」 加茂 真純・著 祥伝社・刊 を 参考にさせて頂きました。 |