2005/11/08(火)22:03
無理な注文とチームの多様性。
最近、思います。
以下に、自分が無理な注文をしてきたかと。
何回いっても、打撃フォームが直らない子。投球フォームが直らない子。
悪い癖をなおそうと躍起になっていたころがありました。
才能のある子供たちが目がでないで終わった。
私のせいなんですねぇ。
私がやってきた、教わってきた型にはめようとしていました。
高校野球で主軸でもレギュラーでもなく、そんなに芽の出なかった私の型にはめようとしていました。
それでは、小さくまとまりすぎて、それ以上の結果などでない。
みんな同じ型にはめたとしたら、多様性もなく、その型に強いタイプの出現でころっとやられてしまう。
型にはめてはだめなんですね。
もちろん、スタンダードと、ここでいう型は違います。型とは思い込みにちかい。
基本は、抑えるべきところは抑える、これは原点です。
ここ数年、そしてブログをはじめて多くの人の意見を聞いて、納得して、自分で考えながら、選手もっている力を引き出すような姿勢をとっているつもりです。
「ちがう、ちがうそうじゃない!だめだめ!」
まず、それを言わない。
いい部分、優れた部分ををみる。
「うーん、いい下半身主導!」とか。
そうやって見ていくと、その子にとっては、その一見セオリーを無視したような打ち方であったり、投げ方であったりする場合があるんです。
肩やひじをいためるような場合は別として。
たとえば、手塚理論のヘッドステイバック。
こんなことは、今まで教わったことはありませんでしたが、やってみると至極、理にかなった動作だと気づきました。
それを私が気づく前から、やっていた子めらがいました。
すごく後ろの重心、後ろ足は拇指球回転ではなく、内かかとで捕らえる感じ。かかとがぱっとあがりません。ねばってうねりあがる。
まさにうねり打法!
よくこのうち方で、ライナーがうてるなぁと思っていましたが、うねっていたんですね。
そういえば、3年のときに代打で出したときもいきなりホームランをうったっけ。
この子めらは自分なりの打ち方を極めようとしていたんです。
おどろきとともに、その子めらをひそかに参考にしてしまいました。
チームに多様性を持たせる。どんな相手がきても、誰かが対応できる。
そんなチームこそ強いんじゃないかと私は思います。
4番を並べても勝てない、リードオフマンばかりでもだめでしょう。
バランスの取れたチーム。
多様性を認めるチーム。それは、気持ちのうえでもそうです。
強気なやつばかりでもだめ、慎重なやつばかりでもだめ。
いろんなやつが混じりあって、ベクトルをおなじくする。
同じ薬品を濃くするよりも、雑多なものあつめる。
そこには、予測できない化学反応がおこるでしょう。
そんなチームをつくりたいんですが・・・人がいない。
せめて個性だけでも多様性のあるチームにしていこうと思います。
わが連盟では、すでに異色のチームとして、見られています。
でもそれでいい。
人まねでは、長年やってきた人に勝てない。
わがチームの色でやっていきます。