Groove Finder

Joyce。ブラジルMPB。代表曲「Baracumbara」を収録したアルバム。ブラジル音楽連続UP。
【No.311】　
・Joyce：Tardes Cariocas (1983)
Joyceで最も有名なアルバムは「Feminina」だと思いますが、本作もスキャットが印象的な傑作「Baracumbara」を収録していることで知られる一枚です。邦題は「カリオカの午後」。彼女の作品中、唯一自主制作レーベルFemininaから発売されたレア盤であることでも知られています。Joyceはブラジルを代表するシンガー・ソング・ライターですが、90年代中頃にはUKや日本のクラブシーンでも注目されたアーティストで、そういった背景もあり97年に日本でCD化されてます。参加メンバーも豪華。Joyceの夫でドラマーのTuti Morenoは分かるとして、大御所Egberto Gismontiが参加しているのがポイントですね。アルバム全体としては、Joyceのギターと歌はモチロン良いですが、Egberto Gismontiのサンフォーニャ（ブラジルのアコーディオン）が凄く印象的です。フルートやTuti Morenoの軽快なドラミングも良いですね。買った当時は、先の「Baracumbara」や「Nacional Kid」といったスキャットがカッコいいグルーヴィーな曲が好きでよく聴いていました。特に「Baracumbara」は「Feminina」に収録されている同タイプのスキャットナンバー「Aldeia De Ogum」と双璧と言っていい曲です。他にもフルートが印象的な「Tardes Cariocas」や楽しい「Curioso」、穏やかでサビが心地よい「Ela」が気に入っています。Joyceのアルバムは沢山発売されてますが、個人的には外せない一枚です。本作は2001年にも再販されてますが、残念ながら両方共に現在は廃盤のようです。安く見つけたらチェックしてみて下さい。Joyceが好きな人は買いでしょう。凄く和めるアルバムでオススメです。写真は97年に発売されたCDのジャケです。