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カテゴリ:Brazil・Latin
Tamba 4の代表作。ブラジルものの紹介は久しぶり。
【No.343】 ・Tamba 4:We And The Sea (1967) Tamba Trioは以前に1stアルバムを紹介してます【No.205】が、このTamba 4は、その頃からドラムがエルシオ・ミリートからオアーナに代わり、ギターのドリオを加えて編成されたグループ。クリード・テイラーのプロデュースでCTIにアルバムを2枚残しています。本作はCTIからのファースト。その後、Tamba Trioは70年代にオリジナルメンバーで通称「ブラック・タンバ」「ブルー・タンバ」と呼ばれる傑作も残していますね。ピアノを担当するルイス・エサの傑作ソロ「ピアノ・イ・コルダス」【No.46】の紹介でも書きましたが、本作も彼のクラシックをはじめとする幅広い音楽の素養が生かされた傑作です。曲はルイスのオリジナル「Dolphin」(先のソロ作品にも収録)を除き、全てボサ・ノヴァのスタンダードですが、単なるカバーではなく、その先鋭的で奥深いアレンジは、さすがTambaといった感があります。7曲中3曲がBaden Powellの曲というのも深さを感じさせる要因かも知れませんね。ベベートのフルートも素晴らしいです。Tamba Trio時代からのレパートリーである「Flower Girl」や「We And The Sea」も収録。これが40年前の67年作ですから凄いです。ルイスのソロ「ピアノ・イ・コルダス」もそうなんですが、普通の心地よいイージー・リスニング(それはそれで悪くないですが)に終わっていないところがポイントですね。曲によっては少し難解な一面もありますが、ボサ・ノヴァの美しさ・深さを感じさせてくれる作品です。まあ、Tamba Trioがらみでハズレな作品はないんですけどね。ブラジル音楽が好きなら聴いてみましょう。試聴できるサイトが多いんで、曲毎の紹介は省略します。ちなみに先に紹介したルイスのソロは必聴盤(しつこいですね)。そちらの方が好みです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.02.21 01:14:05
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