2008/03/01(土)00:47
今日の一枚 (Groove Finderブログ No.349)
Pat Martinoのライヴ。ジャズギター。「Sunny」で買い。これはカッコよすぎです。
【No.349】
・Pat Martino:Live! (1972)
Pat Martinoはジャズギタリストの大御所ですよね。このブログを始めた初期の頃に、Prestigeからの1stアルバム「El Hombre」を紹介しています【No.22】(その時にも多分書いてますが、ジャズギターを初めて聴く人には1stが凄くオススメです)。Pat Martinoのギタースタイルはウェス等の影響下にはありますが独自のものです。特に、この頃のパワフルでスピード感のあるフレーズを連続・反復させるギターソロは、好みが分かれるところだと思いますが、はまると抜けられない気持ちよさがありますね。PrestigeからMUSEに移籍した後の作品では「Exit」「Footprints」あたりが有名ですが、本作も外せない一枚です。今回紹介するのはタイトルどおりライヴアルバムで、これも評価が高いアルバム。メンバーは、Tyrone Brown(b)、Sherman Ferguson(dr)、Ron Thomas(el.p)。70年代初期作品らしくエレピなのが個人的には嬉しいところ。全体の雰囲気は少しダークで、硬質なサウンド。ジャケの印象どおりですね。ライヴということもあり1曲が長く、一番短い曲でも10分。3曲収録。演奏のテンションは非常に高いですが、アルバムとしては少し敷居の高い作品かもしれませんね。とはいえ、この作品を紹介するのは、この作品の人気を決定づけているカッコいい「Sunny」のカバーがあるからです。この1曲で買いと言ってもいいと思います。特にギターソロが素晴らしい。印象的なフレーズの繰り返しによって徐々に盛り上げていく構成が最高。相変わらず抜群のテクニックで正確無比。ライヴアルバムというのを忘れそうになるほどです。エレピもいいですし、Sherman Fergusonのボトムの効いたドラムもグルーヴィーでカッコいいです。何回聴いたか分かりません。この曲の人気の高さはネットショップのカスタマーレビューを見ていただいても分かると思います。みなさん「Sunny」の事ばかり書いてますから(笑)。その他、オリジナルの「The Great Stream」もオススメ。テーマも印象的ですし、スリリングな演奏が素晴らしく好きな曲です。この辺はジャズロックが好きな人にも受け入れられそうな感じですね。ギターが好きな人はチェックしてみてください。