2007/12/08(土)12:27
今日の一枚 (Groove Finderブログ No.444)
Brother Jack McDuff。Blue Noteでのジャズファンクアルバム。レアグルーヴ。
少し懐かしいアルバムですね。
【No.444】
・Brother Jack McDuff:Moon Rappin' (1969)
Brother Jack McDuffはジャズオルガン奏者で、ソウルジャズの作品群が知られてますが、Blue Note移籍後1作目「Down Home Style」に続く本作は、ソウルジャズのコテコテ感はなく、Brother Jack McDuffとしてはクールなジャズファンクに仕上がっています。サンプリングネタを収録しており、レアグルーヴとしても知られる作品。よくあるソウルジャズでもなく、かといってジャズとしては中途半端な感じがありますが、個人的には好きなアルバムです。全曲Jack McDuffのオリジナル。ソウルジャズやジャズファンクは、アルバムとおして聴くと退屈なものも少なくはないのですが、本作はどの曲にも特徴があってメリハリがあると思いますね。特にそれに貢献しているのがJoe Dukesのドラム。この人は、かなり以前に紹介したLonnie Smithの傑作ジャズファンクアルバム「Live At Club Mozambique」【No.41】でもカッコいいドラムを聴かせてくれますが、本作における演奏も躍動感があって実に多彩。流石です。サンプリングネタ「Oblighetto」、リズムの変化がおもしろい「Flat Backin'」、タイトなジャズファンク「Moon Rappin'」、スリリングなドラムがカッコいい「Made In Sweden」、典型的なオルガンジャズ「Loose Foot」といった5曲を収録。傑作とまでは言いませんが、Blue Noteのジャズファンクでは外せない作品ですね。HMV等で全曲試聴できます。オルガンやレアグルーヴが好きな人はチェックしてみましょう。