2008/11/06(木)23:19
今日の一枚 (Groove Finderブログ No.569)
Agustin Pereyra Lucena。3rdアルバム。オススメです。
【No.569】
・Agustin Pereyra Lucena:Climas (1973)
Agustin Pereyra Lucenaはアルゼンチンのギタリストですが、大御所Baden Powellに影響され、ボサ・ノヴァをはじめとするブラジル音楽の作品を多く残しています。本ブログでも、リーダー作「Ese Dia Va A Llegar」【No.189】、欧州で結成したグループCandeiasの「Sambaiana」【No.186】を紹介済み。初期のリーダー作の中では、この3rdアルバム:邦題「友との語らい」が過小評価されている気が(勝手に)したので紹介しておきます。チョット調べてみましたが、予想どおり廃盤でした…。先の2作品や「La Rana」といった作品に比べると、雑誌や書籍・ショップなどで紹介される機会が少なかったように思いますし、一時期この人の作品が一気にリイシューされた際にも、本作のみVictorからのリイシュー(他はCelesteからのリイシュー)だった事が、廃盤になってしまった理由かもしれません。でも内容は凄く良いんですけどね。正統派なボサ・ノヴァ ギターアルバムで、随所にストリングスなどを加えた穏やかな作品に仕上がっています。サウダーヂという言葉がピッタリはまる感じですね。帯によるとAgustin Pereyra Lucenaが自己のスタイルを確立したアルバムとのことです。HMVで全曲試聴可能。特にBadenのカバー「Para Que Chorar」(これは曲が素晴らしいというのもあるが…)、ストリングスが美しいM. Leglandのカバー「Verano Del 42」(これも曲が大好きというのもあるが…)が気に入っていますが、他のオリジナルやボサ・ノヴァ定番も良い出来で、お気に入りの作品です。中古などで、安くみつけたらチェックしてみて下さい。この人の作品では一番よく聴いているアルバムかもしれません。