Groove Finder

2008/11/09(日)16:14

今日の一枚 (Groove Finderブログ No.570)

Soul・Funk・Blues(185)

East Of Underground。久々ファンク。激レア盤を紹介。強力盤です。 【No.570】  ・East Of Underground:East Of Underground (1971) このグループの存在を知ったのは、J.B.トリビュートのコンピ「Good God!」【No.202】で、コンピに収録されていた曲が良い出来だったので注目していたのですが、同年(2007)にタイミングよくリイシューされたので購入。レアグルーヴやファンクマニアでもない限り、知らない方が殆どかと思います。某サイトで調べたところ、アメリカ陸軍が催したショーバンドコンテストで優勝したグループらしく、本作もプロモーションアルバムとして世に出たもので、プレスされたのは100枚。Egon、DJ Shadow、Keb Dargeらが血眼になって探していたとか…。ホントかどうか知りませんが、ここまで書かれると買いたくなりますよね(笑)。リイシューしたのはWax Poeticsで、アメリカの雑誌「Wax Poetics」が作ったレーベルです。この雑誌はブラックミュージックを中心に取り扱っており、ご存知な方も多いかもしれませんね。こういうメガレア級のアルバムはDJやマニア・ショップの評価が高くても、期待が大きい分、聴いてガッカリということも少なくありません。幻のままの方が夢があっていい場合もありますから…。とはいえ本作は期待以上の出来で、正直驚きました。非常にマイナーなグループにも関わらずポテンシャルが高いです。ボトムの効いたカッコいいドラム、ラフでパワフルなサウンドが最高。ショーバンドということで、ブラックミュージックファンにはお馴染みのカバー曲ばかりですが、いかにもディープファンクな雰囲気のグルーヴィーな演奏は期待どおりですし、ヴォーカルについてもファルセットやハーモニー含め中々のもの。先のコンピに収録された「Popcorn」はモチロン収録してます。元の曲が良いという点を差し引いても、レアグルーヴやファンクが好きなら絶対買いだと思いますね。捨て曲はありません。大手ネットショップでは既に取り扱ってないところもありますし、見つけたら購入されることをオススメします。こういうCDは、そのうち消えますから…。毎度のことながら当時のブラックミュージックの深さには驚かされます。レコード落としですが、マスターなんてあるのか分らないですし、オリジナルLPがあったとしても途方もない値段でしょう。CD化されただけでも幸いですね。マニアだけのものにしておくのは勿体ない内容。輸入盤で入手可能です。

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