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SOULTRAIN

2005.11.28
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テーマ:洋楽(1809)
カテゴリ:Hip-Hop / Rap
 Mike Shinodaのソロ計画始動。Fort Minorの「The Rising Tied」。



 あのロックバンド、Linkin ParkのMCであるMike Shinodaのソロ計画が始動。
 はっきり言って、Linkin Parkに於けるMike Shinodaの位置は微妙だ。ロックバンドのMCであるわけだが、純粋にロックとしてLinkinを好きな人には、Mikeのことが嫌いな人が多い(ラップなんか入れるな、と)。だから初のラップ無しシングルの「Breaking the Habit」が人気があったりしたわけだ。
 実際、僕もそのクチだったのだが(ごめん!)、そのMikeのソロアルバム、しかもHip-Hopアルバムという、ロックの上に乗せられたラップではなく、元々Hip-Hopをベースとしているこのアルバムはメチャメチャかっこよかった。
 もう本当に(失礼だが)こんなにMikeがHip-Hopのソングライティングのセンスを持っていることに驚き、昨日別なCDをHMVに買いに行ったのに、試聴して即行で購入。マジでかっこいいのだ。
 全体的に、ドラムの打ち込みが効いていて、Mikeが改めてLinkin Parkのメンバーであることを伺わせる曲がずらり。完全にHip-Hopのアルバムなのだが、音にロックの要素が根強く残っている。
 ロックもHip-Hopも好き、という人にはたまらないサウンドに仕上がっているように思う。新しいサウンドで、本当にイイ。

 Introを除き、アルバムの冒頭を飾る1曲、「Remember the Name」。
 これがまた壮大な曲に仕上がっている。バックでストリングス(ヴァイオリン&チェロ)が大々的に使われているのだが、なんとこの音はてっきりPCの打ち込みかと思いきや、「生」なのである。
 ボーナスDVDを見たが、そこでのレコーディング風景で、四苦八苦しながらヴァイオリンやチェロの録音が行われていた。Mikeがピアノで作曲したために、チェロでは物理的に弾けない難しいメロディーが発生してしまったのだが、それを4名のチェリストが、1人1音~2音ずつ請け負って、全体でメロディーを完成させる、という離れ業をやってのけている。
 その背後のヴァイオリンとチェロ、それに打ち込みのドラムがとても心地よく、そこにすんなりとラップが入る。冒頭を飾るに相応しい曲で、センス抜群だ。全ての曲をMike自身が書いているが、本当に彼のセンスは凄い。
 そしてどうやらリードシングルらしいのだが(けれどヴィデオが製作されていないのだが)、「Believe Me」。
 エグゼクティヴ・プロデューサーであるJay-Zと収録曲について打ち合わせするシーンがDVDに収録されているが、Jayはこの曲を聴くなり「これがリードシングルだ」と言ったほどの1曲。
 サビではMikeが歌っていて、メロディーに印象がある。これもドラムが冴えていて、ロックな刻みなのにHip-Hop曲であるギャップが面白い。この曲のバックもチェロが綺麗なメロディーを奏でている。中盤でのドラムは本当に素晴らしい(自分で叩いたらしいし)。
 さらに「High Road」では、John Ledendを客演に招き、また素晴らしい1曲に仕上がっている。Mikeにあわせてか、曲のキーが低いので、Johnの声が本領を発揮できていないのが残念だが、Johnに合った感じの曲である。これはベースのシンコペーション(頭拍が強くならないリズムのこと)がめちゃめちゃカッコ良く、ノリノリになること間違いない。特に僕とかシンコペ大好きだし(笑)。
 アルバム全体を通して聴いても、Mikeの凝りようが伺える素晴らしいアルバムだ。Commonとの掛け合いも良く、ちょっと驚いた。既に「Collision Course」でその相性の良さを証明済みのJay-Zをエグゼクティヴ・プロデューサーに招いていて、雰囲気は「Collision Course」に近い感じがある(特にドラムの刻みは殆ど同じだ)。
 今回「生」の音に拘っていて、かなりの音がMike自身の手で奏でられ、前述のようにヴァイオリンやコーラスなども生である。Hip-Hopでそれをやろうと思うことがまず凄い。
 リリックも面白く、特に日本人の僕としては「Kenji」と言う曲が注目である。
 これはMikeのジャパニーズネームだが、父親が戦争時にスパイ容疑を掛けられて収容所に収容された流れを歌っている。胸に刺さる1曲だ。
 アートワークもいつもの如く面白く、Mikeが描いた絵があしらわれている。また、初回限定版はかなり凝った仕様となっていて凄い。ブックレットに、「この製品のスリップケースにはアーティストの意向で非常に複雑に切抜きが施されています。プラスチックケースの出し入れ時に破損する恐れがあるので、取り扱いにはご注意ください」、と書かれているほど(笑)。カタカナや漢字も随所に使われている(ジャケットにもよく見ると沢山の日本語が)。
 2年前から取り組んできたというこのアルバムだけに、Mikeのこだわりが随所に伺える作りとなっている。

 Linkin Park(=ロック)が好きだ、という人にはあまりオススメしないが、その上でHip-Hopも好きな人にはかなりオススメ出来る1作。
 こういうテイストのHip-Hopを待っていたロックファンの人も多いのではないだろうか。
 けれどこれで、MikeがLinkin Parkサウンドを作っていたことが分かりましたね(笑)。

[追加](12/1)
 ビルボードで、アルバム初登場第60位だったそうです。
 いくらまだシングルヒットしていないとは言え、低すぎなのでは…(T_T)


Fort Minor オフィシャルサイト

「Remember the Name」を試聴する(QuickTime)。


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Last updated  2006.02.11 03:33:55
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