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カテゴリ:読書
大和ミュージアムを訪問した後、ネットの友人の掲示板に書き込んだ時にその友人が返信してくれた書き込みです。
以下へ借用させて頂きます。 *************** 「大和」は、世界最大の戦艦にもかかわらず、太平洋戦争ではほとんど戦果はありません。なぜでしょうか? 1.用法の違い 米国・・・日本の航空母艦から発進した飛行機にハワイを奇襲された米国は、戦艦の時代は過ぎたと認識し、戦艦を主力艦艇から補助艦艇に変更しました。日本海軍の撃滅は航空母艦にまかせ、戦艦は主に後方作戦、具体適には、航空母艦を守ったり(弾幕で航空機を防ぐ)、日本軍が潜む島への砲撃に使用しました。 日本・・・日本では、戦艦は戦争の主力艦艇という位置付けを変えることがありませんでした。そのため、米国海軍を撃滅するために使用することにこだわったため、出撃する機会がありませんでした。時代は航空機の戦いになっており、主力艦艇は航空母艦でした。連合艦隊指令長官山本五十六は、このことに気づいて航空母艦による艦隊決戦主義者でしたが、当時の海軍首脳はまだそこまで考えを変えられませんでした。 2.燃料の制約による行動範囲の制限 米国・・・米国は自国で石油が取れたため燃料の制約はなく、自由に行動できました。そのため、作戦の制約がありません。また、敵に遭遇しなくても問題ありませんでした。 日本・・・石油は、海外(戦争中はフィリピン・ボルネオ島)から調達していたので絶えず燃料不足に悩まされました。戦艦はその巨大さから膨大な重油を使用します。そのため、作戦行動にかなり制約を受けました。出撃して、敵と遭遇しなかったときには、戦果なしで、燃料不足で次回出撃が致命的にできなくなります。そのため、日本海軍は、出撃が慎重になりました。米国は、日本海軍のアキレス健を利用して、軍艦を沈めることより、無防備なタンカーを集中的に撃沈しました。燃料のない軍艦は無用の長物です。 戦争というのは、決して兵器の優劣だけで、雌雄を決するのでなく、国力、資源、組織、思想によって決するようになっていました。 *************** 最後の一節は納得させられる。 日露戦争の勝利は全くのフロックだったのを実力と履き違えた軍部の拡張と暴走の結果が60数年前の敗戦ではないか。 これだけの言葉で括ってしまうのは少々乱暴だが、書き立てるとキリが無いのでご勘弁を・・・ 愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ という言葉があるが、歴史の評価も年々、または時期・時代で変わることがある。悪が正義になったり、その逆になったり。 戦争は絶対悪だと言っても解釈が歪められれば、正義にもなりうる。過去を遡っても世界中で戦争が無かった瞬間があっただろうか? 人間は学んでも失敗を犯す。 そういう生き物である事を踏まえ、謙虚に慎み深くいるべきであろう。 ホリエンモンは自らの粉飾を認めない姿勢を続けているそうだ。 世の中、無知と廉恥心の無い者が強い。 が、わきまえがあり、慎み深い者が割りを食う社会ではいけない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006年02月06日 09時32分51秒
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