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先週 絶好のお花見が出来た翌日からの1週間は雨と風が吹く不順な天候で花びらが散ってしまい、住まいと職場の近辺はほとんど葉桜になってしまい、桜が作用させる興奮も沈静化してしまう時期になった。
久しぶりに晴れ上がったこの日、私の興奮は収まらない。 お昼も過ぎて、これといってすることの無い休日、家に残った家内と下の息子を誘って、京都の仁和寺へ行くことにした。 はじめ、私の誘いを断ろうとする息子をなだめすかし、強引に連れ出した。 家内は私と二人だけで出掛けることを嫌がるがのだが、息子が同行することで機嫌好く準備をする。 京阪電車で三条まで行き、市バスに乗り換える。 市街は順調に走れたが、次が「御室仁和寺」というところで渋滞に巻き込まれ、全く進まなくなってしまい、車内でイライラが募るのである。 やっと到着し、バスを降り立った時、息子もかなりイライラしているようだったが、境内に入り、めずらしい御衣黄桜や満開の桜を目にして、苛立ちが和んだようである。 「わたしゃお多福 御室の桜 はな(花×鼻)は低とも 人が好く」 仁和寺の桜は遅咲きで、京都の桜の最終を飾るにふさわしい絶好の花見ポイントである。 普段は境内に入るのに入場料は要らないが、桜の時期だけは有料になる。しかしながら、多くの花見客で境内の御室桜の林は大混雑である。 御室桜は花びらが大きく、低木なので花びらに囲まれるように木々の間を歩いて行ける。 京都案内の写真に必ず出てくる満開の桜の上に五重の塔が浮かぶ様は、普通に立ったままでも撮影できるのである。低い花びらに囲まれて、家内は「桜餅のにおいがする」と空腹を刺激されているようだ。 ぐるりと林を回ると観音堂で法話を行っていたので、拝聴する事にした。 この観音堂は普段拝観することが出来ないが、花見の時期だけ4日間だけ開放されているそうで、仁和寺には既に5・6回は来ていたが、はじめて拝観出来た。 解説によると「あらゆる困難から人々を救うとされる千手千眼観自在菩薩を本尊とし、脇侍として不動明王・降三世明王が両脇を固め、従属として二十八部衆が祀られている。」とある。 ありがたい法話を聞き、千手観音に手を合わせると、心が休まるのであった。 当然の事であるが、私はわざわざ法話を聞く為や、寺社仏閣を参拝する為に京都まで足を運ぶほど信心深いのではなく、目的は常に美味い酒を呑むことにあり、花見と言えばアルコールである。 美しい花を観賞し、ありがたい法話の後のお酒は、これまた最高なのである。 茶席に座って酒食をとっている瞬間が至福のひと時である。 息子も今のところ素直に育ってくれていて、中学3年生という多感な時期にも関わらず、こうして親と一緒に出掛けてくれるのが嬉しい。 家内も息子と一緒に居る事がたまらなく嬉しそうで、私といる時と違って笑顔が絶えないのである。 日も暮れかけたので、JR花園まで歩き、帰宅する。 前日が息子の誕生日だったが、家族それぞれに用があって揃わなかったので、この日に誕生日を祝う事にした。 途中でケーキを買って帰り、夕食の時に家族みんなでHappy Birthdayを歌うのであった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010年04月18日 11時41分35秒
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