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沖の千鳥の陸あそび

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蒼鰻@ Re[1]:はなみ 1(04/08) takahasiさん >また、誘ってください …
takahasi@ Re:はなみ 1(04/08) いろいろ、ご心配おかけいたしました ま…
蒼鰻@ Re:友達失ってないよ(笑)(04/19) Rちゃんさん >ずっと、ずっと良い仲間で…
Rちゃん@ 友達失ってないよ(笑) 冒頭から驚いちゃいました ずっと、ずっと…

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蒼鰻

2010年05月26日
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勤務時間中に車で移動している時に娘からの電話が鳴った。

泣き声である。胸が騒いだ。
「おとうさん 大学から 帰る バスの 中でな・・・  お腹が 痛くなってな・・・  救急車で 運ばれてな・・・  今な・・・ 京大病院に 居てる」
「それでどうなった!?」
「まだ 診察待ち」
「大丈夫か?そっちへ行こか?」
「たぶん 大丈夫・・・」
「分かった! 診察が終わったら もう一度電話してきなさい」

この後、私にはお客さんとの時間の約束がある。
急ぎ会社に戻り、義理の姉に娘に連絡をとってくれるよう頼み、客先へと向かった。
手早く用件を済まし、また会社へと急ぐ。
その間に京都へ行く手筈を考えながらも気が焦る。
義姉に娘の様子を聞くが、いくら電話をしても出ないと言う。
私は別の車の手配をし、乗り込もうとしたところに娘から連絡が来た。
「診察が終わって、薬を飲んだら、大分楽になったから、一人で帰る」
「無理をするな、迎えにいったる!」
「大丈夫!5時からバイトやし、今から帰ってバイト行くわ!」先ほどと違いすっかり元気な声である。
「へぇぇぇ~~?!?!」

なにわともあれ元気そうな声に安堵せざるをえない。

帰宅後、夕食を済ませ、くつろいでいても娘は10時近くなるのに帰ってこない。
バイトは9時までである。なにかあったのか?
そんな心配も裏腹に間も無く帰って来た。

健康そのものの顔で今日の出来事を快活に話し出した。

帰宅中のバスの中、腹部に鋭い痛みが襲い、脂汗が流れ、座席の横に手をついて、うなだれて痛みをこらえていると、右隣のご夫人が気付いて声を掛けてくれ、あまりに苦しそうな表情に驚き、運転手さんに救急車を呼ぶように頼んでくれた。
運転手さんはバスを停車させ、救急を依頼し、他のお客さんを後続のバスに移ってもらい、救急車の到着を待った。
変異に気付いたのか警邏中のパトカーの警察官もバスに乗り込んできたらしい(コレハ オオゴト デアル)

その間、左隣に座っていた外国の観光客らしい夫人は心配して、娘の手を握ってずっといたわるように声を掛けてくれたそうだ。
娘曰く 腹を押さえて苦しんでたら、その外国人は「ソルマック?ソルマック?」と優しく言ってくれたと言う。
えぇー!「ソルマック???・・・ストマックと違うのか?」
「あー、そうそう!」と娘はケロリと応えた。私はコケタ。

私は身体の力が抜けて、その後は熱心には娘の話を聞いていなかった。
まぁ、娘の無事はなによりであったが、いささか大げさでそそっかしくはなかったかとも思う。しかし当人でないとその苦しみはわからない。

娘の話の中で気にかかったのが、外国のご夫人のことである。
他の乗客はそそくさと後続のバスに乗り移り、最初に声を掛けてくれた方もその場を離れていった。乗り合った方々には多大な迷惑をお掛けしたと思う。
しかし、その外国人だけは救急車が到着するまで、ずっと娘の手を離さず、通じない言葉でいたわり続けてくれたという。

日本人の全てがそうだとは思わないが、特に都会では他人に対し淡白で無関心すぎるように思うのだ。
他人が困っている時に自然と手を差し伸べられる素養が失われつつあるのではあるまいか?
ややもすると公衆で他人に親切な行いをしようとすることに恥ずかしみや照れを感じることがあるが、困っている人にとっては手助けがなにより頼りになる。
我が身のことや他人の目を気にせず、自然と他人に親切に出来る気持ちは持ち続けなければならないし、それをそのまま行動に移せなければならないと思う。

住み難い世の中になってしまったなと感じるこの頃ではあるが、身近な事で自分が出来ることをもう一度見詰め直さなければならないのではなかろうか・・・

人の痛みを和らげられるのは、他の人への関心と思い遣りと優しさと笑顔であろう・・・

今日の外国のご夫人の話を聞いて、そう思うのだった。






Last updated  2010年05月26日 12時28分59秒
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