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沖の千鳥の陸あそび

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蒼鰻@ Re[1]:はなみ 1(04/08) takahasiさん >また、誘ってください …
takahasi@ Re:はなみ 1(04/08) いろいろ、ご心配おかけいたしました ま…
蒼鰻@ Re:友達失ってないよ(笑)(04/19) Rちゃんさん >ずっと、ずっと良い仲間で…
Rちゃん@ 友達失ってないよ(笑) 冒頭から驚いちゃいました ずっと、ずっと…

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蒼鰻

蒼鰻

2011年07月05日
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カテゴリ:お出かけ

高野山を知らない人はいないと思うが、余程信心深い人でないと頻繁に行けるところではない。
私の自宅からだと往復するだけで5時間以上かかる。
関西では小学校の頃に林間学校で行くが、それっきりという人も多いだろう。現に同級生のO君もそれ以来行っていないので行きたがっていた。
2週間前にO君と京都 大アンティーク展に行った時に高野山の話が出た。夏場になって歴史散策には暑すぎる季節なので、高野山ならば避暑にもなると思い歴史仲間のNさんとKさんを誘って高野山へ行くことになった。

9時発の高野山行き特急で難波を出た。
電車に揺られる事1時間半 車窓の景色を楽しみながらもようやく到着。高野山駅に立つ。

私は8年前にまだ子供たちが小学生の頃、家内の友人の家族と一緒に8人で来た事がある。その頃は高野山や空海についての知識は皆無に等しく、家内の後を付いて歩いただけであった。
その後、空海に興味を持ち、十数冊の本を読んだり、四国や地元寝屋川の空海の足跡訪ねたりして、人物としての空海を多少理解することができた。
そんなことで久しぶり高野山に来られたことは嬉しいことである。

駅からバスに乗って、先ず奥の院へ行く。
天下の霊場には多くの武将や有名会社の墓地が所狭しと並んでいる。それぞれの墓名を見ながら歴史談義に花を咲かせる。そういう時間が私達歴史好きにとってはこの上無く楽しい。
奥の院を一巡し、一の橋の手前に司馬遼太郎の文学碑があるのを見つけた。以下、碑文の内容。↓
「高野山は、いうまでもなく平安初期に空海がひらいた。
 山上は、ふしぎなほどに平坦である。
 そこに一個の都市でも展開しているかのように、堂塔、伽藍、子院などが棟をそびえさせ、ひさしを深くし、練塀をつらねている。枝道に入ると、中世、別所とよばれて、非僧非俗のひとたちが集団で住んでいた幽邃な場所があり、寺よりもはるかに俗臭がすくない。さらには林間に苔むした中世以来の墓地があり、もっとも奥まった場所である奥ノ院に、僧空海がいまも生けるひととして四時、勤仕されている。
 その大道の出発点には、唐代の都城の門もこうであったかと思えるような大門がそびえているのである。
 大門のむこうは、天である。山なみがひくくたたなづき、四季四時の虚空がひどく大きい。大門からそのような虚空を眺めていると、この宗教都市がじつは現実のものではなく、空に架けた幻影ではないかとさえ思えてくる。
 まことに、高野山は日本国のさまざまな都鄙のなかで、唯一ともいえる異域ではないか。」

除幕式は平成20年9月で、8年前に来た時には無かったものである。
一緒に来た4人はみんな司馬遼太郎ファンなので暫し立ち止まって碑を写真に収めたりして感慨を深める。

その後金剛峯寺へ行き寺内をゆっくり時間をかけて見学する。秀次自刃の間や狩野派が描いた襖絵を見ながら、ここでも歴史談義で盛り上がる。
奥の院、金剛峯寺で時間をかけすぎた為、帰りの特急の出発時刻が迫ってくる。急ぎ大門まで行く。ここで思い思いに散策。近くに電光掲示板があり気温を示しているのを見るとなんと 21度である。
大阪では連日30度を超える暑さに辟易していたが、この気温差は何であろうか。避暑も目的に高野山へ来たのが見事に達成できた思いになる。

急ぎ足で壇上伽藍を回り、残り少ない時間にもかかわらず、霊宝館へも欲張って入ることにした。しかしこれは大いに正解であった。
多くの国宝や重文の仏像の中には運慶・快慶の作があり、それが実に見事で思わずその仏像の前で立ち尽くしてしまうのであった。

いよいよ帰りの時間になったので駅へ向かう。ギリギリセーフという感じで特急に乗り込むことが出来た。
車中ではみんな歩き疲れたのか大阪までぐっすりと眠ってしまった。

ミナミの中心で今日の反省会である。
いつものように歴史散策の締めとして無くてはならない呑み会でみんなは大いに語り合う。
まさに至福の一時で、これが無いと我々の目的が完結したとは言えないのである。

この日は空海に触れ合えた気分になったのと、夏の一日を快適に過ごせた満足感があった。

次回・・・でも無いのだが、秋か春に菜の花ツアーを計画している。気の合った仲間同士で淡路島の歴史と風土に触れ合って頂きたいと思っているのだ。





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Last updated  2011年07月05日 07時56分29秒
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