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沖の千鳥の陸あそび

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蒼鰻@ Re[1]:はなみ 1(04/08) takahasiさん >また、誘ってください …
takahasi@ Re:はなみ 1(04/08) いろいろ、ご心配おかけいたしました ま…
蒼鰻@ Re:友達失ってないよ(笑)(04/19) Rちゃんさん >ずっと、ずっと良い仲間で…
Rちゃん@ 友達失ってないよ(笑) 冒頭から驚いちゃいました ずっと、ずっと…

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蒼鰻

2011年11月24日
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カテゴリ:旅行
牛島から船で送ってもらって本島に到着。直線距離で4kmほどらしい。
港から今日宿泊する民宿に電話すると、迎えに行くという。程なく平成一桁年登録のダイハツのアトレーに乗ってご主人が来てくれた。軽自動車に5人乗って宿泊先に着いた。
時間はまだ4時過ぎである。晩のアルコールとおつまみがないのでどこかにお店が無いか、道行くおじいさんに聞いてみた。「その先にある!けど、はよ行かな 閉まってしまうぞ!」と言われたので急いで行ってみると、やはり閉まっていた。仕方なく店の前の自販機で飲料水だけを確保した。
民宿に戻る途中で先ほどのおじいさんに会ったのでお礼を言うと「開いてたか?閉まっとったか。あそこは閉めるのが早いんじゃ!」「朝は何時頃に開きますか?」「9時か10時頃じゃ!開けるのは遅いし、閉めるのも早いんじゃ!」
宿に戻るとおかあさんがもう食事にしろという。時間は5時。ちょっと早いような気もしたが勧められるまま夕食にした。今日獲れたての新鮮な魚がお皿にてんこ盛りである。
食事が進み、しばらくすると宿のおかあさんも缶ビールを飲みながら私たちの話に加わって来た。いろんな島の話を聞いているとご主人も焼酎を片手に加わる。
本島でも人口の減少は歯止めが掛からず、高齢者の世帯が目立つ。そんなお年寄りを狙って本土からヤクザまがいの連中が脅し半分に小金を騙し取りに廻って来るそうだ。それでも気丈な宿のおかあさんはそんな相手でも「ちょっと待っていなさい、今警察を呼ぶから」と通報すると海上警備の警察が高速船で6分もあれば駆け付けると言っていた。
ご主人は根っからの漁師で底引き網もするし、潜水もしてきたそうで、漁師という仕事は常に危険と隣あわせ、潜水病にかかって亡くなる人やフカに食われることもあるらしい。板子一枚下は地獄と言われる漁師の仕事は生死の間で従事しているのがご主人の話でよく分かった。

翌朝 我々はレンタサイクルで島内を巡る予定をしていたが、この日は快晴ではあるが強風が吹いている。宿のご夫婦はサイクリングは止した方がよい、自動車で観光案内をしてくれるサービスもあるのでと聞きに行ってくれたが、あいにく当日の予約では無理だった。そこでご主人はダイハツ アトレーを駆って自分で案内してくれると言う。私達はご好意に甘えアトレーに乗り込んだ。十数年経っているアトレーのエンジン音は高く、ステアリングが重いようでご主人はUターンするのに何度も切り返しをしなければならない。検査のステッカーを見ると1年以上前に検査が切れている。それでも走行距離は1万kmほどしか走っていない。島内では幾らも距離が上がらないし、違反の取締りも無いのだろう。
ゴロゴロゴロとゆっくりと島を巡る。抜ける様な青空と真っ青な海に浮かぶ島々の風景は実に清々しく気持ちが洗われる。
しばらく走ると水見色小学校がある。映画「機関車先生」のロケ地だった。教室に入ると昔の学校の雰囲気がそのまま残っている。足踏み式のオルガンがあったりして私達の父母の時代の教室はこんなだったのだろう。私は映画「瀬戸内少年野球団」を思い出した。

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本島を周遊する道は立派に整備されている。自動車の数も思った以上にあるし、同じくらいの大きさの淡路島の離れ小島の沼島と比べても想像していたより活気が感じられた。
笠島町並保存地区。城山番所があった地区で昔ながらの町並みと塩飽大工の技術の粋を凝らした建造物が残っている。かなりの財力と繁栄を誇っていたのが分かる。
塩飽勤番所。この島のメインの観光スポットであろう。数多くの史料・展示物を見ていると塩飽の成り立ちと歴史と繁栄が解った。瀬戸内の中でも狭隘な海上交通の要衝で行き交う船から通行税を徴収したり、秀でた操船技術で小島ながら栄えてきたのだ。

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宿のご主人は訥々とした口調で懸命に島の良さを語る。島内案内は不慣れな様子ではあったが、私達と一緒に巡りながら改めて地元を見詰め直しているようにも感じられた。
暖かく接してくれたご主人に別れを告げ、フェリーで丸亀まで戻る。船上 とても気持ちの好い航海であった。瀬戸内海の風景をじっくりと目に焼き付けながら島の人々の生業を想った。

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昼過ぎに丸亀に着いたのでもう一度讃岐うどんを食べる為に丸亀商店街を歩く。縦横に貫く商店街はかなりの規模なのだが寂しい。日曜日だというのに7割方の店はシャッターが閉まっている。
地域格差。繁栄と没落。過疎と過密。所得格差。丸亀の商店街を歩きながら何故かそんな思いが湧き出てくるのだった。
今回の旅で出会った島の人たちの思い遣りと優しさを感じ、本土から来て高齢者から金品を騙し取ろうとする輩の話を聞いて、人の心の豊かさとは何なのだろうと思う。
人の親切に接した時には当たり前に「ありがとう」というが、自分が発した「ありがとう」の回数以上に、人から「ありがとう」と言われているだろうか。金銭ばかりに目を奪われて、心の中の深さが埋められているように思った。
人と人の繋がりと自然との関りで気持ちは広がりを持ち、労わりと自分の地域に対する愛着を感じると思うのだが、今の日本にはそんなものが希薄になっているように想うのだった。








Last updated  2011年11月24日 08時05分24秒
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