大人のための大人なBar。
先週末、渋谷の南平台に所用ででかけた。連れ(33歳自称ロッカー)と用を済ませ、軽く食事。23時頃、桜ヶ丘の『トミーズ・バー』を思い出し、向う。かれこれ3年も顔を出していないバーである。3年前と変わらぬ扉を開けると、円形カウンターの中のトミーさんと眼があった。僕は眼で「ご無沙汰です」と合図を送り、トミーさんの「久しぶりだね」の眼の合図を確認し、スツールに腰を降ろした。何も変わっていない空気と少々頭がお寒くなったかな? のトミーさんが変わらずカッコ良く、注文を訊いてくれる。「ラガ・バリンはあります?」この店で、僕なんかの浅智恵が知ってるシングル・モルトなど置いていないことを承知で、知ってる銘柄を所望する。例によって「だったら、これなんかどう?(画像中、右)」と、知らない酒を出してくれる。結局、3種類のアイラ系の知らない酒を薦められるままに飲む。スコットランドの西海岸線に集中する醸造所が作るシングルモルトはピート臭が強く、それを潮や海藻の香りに例える。ヨード臭が強く、薬のような味わいで飲むほどに酔いが冷めるような矛盾を味わうのだ。連れにも味見させるが「臭っ! まずっ!!」しかいわない。「お前、ほんとロックじゃねえな」「ほっといてくださいよ、俺は俺なりのロック感で生きてるんすから」そう返しながら、彼は辛いウオッカを使ったブラッディ・マリーをビールのようにかんかん飲み、酔い潰れてしまった・・・。実は師走の忙しい最中、会社を南平台に移転する。「トミーさん、年明けから南平台に移ってくるんで、ちょこちょこ顔だしますね」ニコッと笑みを浮かべたトミーさんを見て、新天地に身内がいてくれるような安堵感を覚え、心機一転頑張ろうと妙に心強くなった。どこぞのIT社長の向こうをはって、『渋谷で飲んでる社長のブログ』でも始めるか?(笑)。そのとき、店内のムーディーなジャズをよそに頭の中で『ジャック&ダイアン』のスライドギターのイントロが流れていた。【Rock/Pops:シ】ジョン・メレンキャンプJohn Mellencamp / American Fool (CD) (Aポイント付) 人気blogランキングへ ←つまらないから、他のブログを見る!