2012/06/01(金)10:32
「規正電気料金認可に係わるスケジュール等について(案)」
東京電力が値上げ申請を行ったのは5月11日
題名になっている「規正電気料金認可に係わるスケジュール等について(案)」は、
その前の4月に「経産省資源エネルギー庁」により作成されていた。
つまり、値上げが妥当かを審査する経産省は、東電の値上げ申請前から、
「値上げをいったん延期して認可する」シナリオを作っていた。
現在、経産省は5月11日の申請を受け、
有識者による電気料金審査専門委員会で審査している。
この結論にをもとに、経産省が値上げを認めるかどうかを判断し、
関係閣僚会議を開き、正式に認可される。
このままで行けば、8月以降には認可になる予定だ。
シナリオは、
7月1日値上げと、8月または9月1日に値上げする2案があり、
過去の値上げ申請から認可の期間が約2ヶ月掛かっているため、
7月1日シナリオは無理と判断。
認可を7月上旬を期限とし、
9月1日値上げとするシナリオで進んでいるようだ。
認可の期限を7月とする理由は「資金繰り」と明記。
東電は、政府の出資や銀行の融資を受けている。
融資は「値上げ認可」が条件。
認可が遅れれば、融資が受けられず、お金が不足するらしい。
また、
「6月上旬の公聴会の後、『いただいた意見なども含め、徹底的に審査を行う必要がある事から、
7月1日の改訂実施予定日は遅らせる』と大臣から表明いただくのが1案」と大臣の動きも書かれている。
さらに、7月上旬に認可した際の公表文案もあり、
「十分に時間をかけて審査を行った。夏期の需要期の値上げを回避し国民の負担を軽減するため、
8月1日(または9月1日)とする」としている。
さすがに上手く出来ているシナリオだ。
この文書が発覚した事は危機管理能力の欠如だろう。
枝野と藤村の顔が見たい。