フランスよもや話 その3 パリ観光
あさ、10時に目覚める。おそるおそる頭を起こしてみる、幸いなことにお酒が残っているのはわずかだ。お腹もヒット状態ではない。しかし、念のために和歌山特産の「わかのうら薬」(正式名称、和歌保命丸)って胃腸薬を飲む。この薬、我が家の常備薬で、かみさんの実家の方から送られてくる。おなかの弱いわたしには、頼りになる薬である。我が家には、もう一つ頼りになる塗り薬「ベンテンさん」(正式名称、雪妙)がある。オロナイン軟膏みたいな薬で、なんにでも効くのだが、何故「ベンテンさん」と言うかは不明。これも、かみさんの実家から送られてくる。きっと、ちょっと昔の家庭にはこんな風に母から娘へ、その子供へ伝えられていかれる「我が家の常備薬」があったに違いない。少しだけ重たい頭と不安定なおなかの平衡を保ちながらカーテンを開けてみと、雨が降っているのはわかるのだが、歩いている人のほとんどが傘をさしていない。たいした雨ではないのだなと考え、急いで外出の準備をする。傘をデイバックの中に入れたまま、表にでてみると、結構な雨である。でも、歩いている人のほとんどは傘をさしていない。後で聞いてみると、パリでは一日中雨が降る事が一年の内に数えるほどしかないので、基本的に傘を持って外出する人が少ないのだそうだ。初めてのパリ一人歩き、基本的に英語も通じない。といっても、英語がペラペラとしゃべれる訳でもない。カタカナ発音で覚えた名前をフランス語の看板に当てはめるだけでむつかしい。構内をM16に似た自動小銃を肩から下げておまわりさんが見回る「東駅」を見物してから地下鉄の駅へ・・・チケットを買いたいのだが自動販売機は小銭とカードしか使えない。窓口に行って「one tickt please」って言うと、通じた。何だ、英語は大丈夫じゃんちょっと落ち着いたけど、次はどっちのホームに行けば目的のホーム?自分は「南西方向」に行きたいのだから、地上から降りてきて,どういうルートを歩いたか考えて、7番線の地下鉄に乗る。乗り降りする人が自分で扉を開ける事もだけど、まだ地下鉄が完全に停まっていないのに開閉が可能な事にも驚いた。帰国するまでに10回以上は地下鉄に乗ったけど、「アレがカッコいいのかな?」と思い、いっつも動いているうちからドアを開けるようになった(笑)1番線だけ全自動で、車内案内もあって、ドキドキ感が少なくてつまらなかった。オペラ座で降りて、地上へ。雨はまだ降っているけど、薄くさし始めた太陽の光で方向を考え、南西方向へ選んだ道は、お金持ちのショッピング通りだったみたいだ。青銅製の高いタワーがあるところを通って、公園へでた。公園を抜けると、コンコルド広場。道の向こうに凱旋門が見える。間違いなくここはパリ!ここがシャンゼリゼ通り、歌を歌いながら歩けるほど楽な道ではない。並んでいるお店をみると、ここはお上りさん通り?道幅と長さは全然違うけど、坂道の勾配が原宿表参道に似てる(笑)セルフタイマーで凱旋門をバックに写真が撮れるところを探しながら、坂の頂上へ・・・遠い!歩いても歩いても凱旋門に着かない。カメラのフレームにも小さい凱旋門しか入らない。約30分以上を費やしてシャンゼリゼ通りを踏破!8ユーロを払って、凱旋門の上に登る。近代的な作りのビルを街の一カ所にまとめ、歴史を大切にして高い建物を造らない。微妙なアップダウンもおかまいなしに道がまっすぐに作ってある。セーヌ川のそばのマルシェで食べたクレープみたいなやつが美味しかった。どこの国でも、小麦粉を焼いて中身に何かを入れる食べ物はおいしい。まだまだいっぱい書きたいけど、今日はここまで。セルフタイマーの写真はご要望があればってことで・・・変な写真を載っけときます。高さ50メーターの螺旋階段です(下から見たところ)。