カテゴリ:邦楽
今回は、曲という事ではなく
歌姫について色々と私なりに駄文を書かせてもらおうかと。 まぁ、ベストテンの 「今週のスポッ トライト」(←このタメが分かる人は 25歳以上かな。) 的な考えとでも言いましょうか。 最近、とにかく巷で「歌姫」なる名称の アーティストが出てきておりますが 洋楽は置いといて 邦楽ともなると、ちょっと私の考える 「歌姫」とはちがうなぁと思うのです。 まぁ、ワタクシ的な持論ですのでご了承を。 で、私が思う歌姫とは 「さまざまなシチュエーションの曲を 自分の一部と化して、表現し、演技する」 と言う事です。 ルックスや、歌唱力も含めトータルバランスで 長けているものがそれに該当するとは思いますけど 一番は、その曲を演じきる才能でしょうか。 それを考えますと、まず頭に浮かぶのは 日本の女性歌手の第一人者 「美空ひばり」 が挙げられます。 いや、この女帝の右に出るものはまずいないでしょう。 曲だけを聴くだけでなく、映像を通して 曲を観て聴いていただけば自ずと分かると思うのですが とにかく、一つ一つの曲を見事なまでに自分のものに してしまうその圧倒的な演技力はこの人しか出来ない といっても過言ではないかと。 もうこのお方に関しては何も言う事がありませんね。 で、音楽と言うのは常に生き続けるもので 美空ひばりの時代が落ち着いた頃に 「山口百恵」 という存命でいながら既に伝説の女性になってしまった 天才が突如として'70年代に現れました。 デビュー当時の初々しさから、徐々に 歌姫という独特の雰囲気を醸し出す演技力に磨きがかかり 「秋桜」「いい日旅立ち」「プレイバックPart2」 などの日本を代表する名曲が生まれました。 そして、圧巻は'80年の若干21歳での 引退コンサートでの「さよならの向こう側」という曲で 最後にマイクを床に置くそのパフォーマンスは 永久にその歌謡史に刻まれる事でしょう。 そして、その'80年代を入れ替わりで タイミング良く登場したのが やはり、中森明菜という事になります。 およそ、10年周期ですね。 まぁ、私が色んな影響を受けた時代という事も ありますが、'80年代の「歌姫」は まず彼女しかいないと思います。 彼女も数々の与えられた曲を難なく 自分のものとして、演じきり、且つその抜群の 歌唱力が上手く融合して 新時代の歌姫として輝いてました。 デビューシングル「スローモーション」の あどけなさから、突如として「少女A」 という不良を演じきるあたりから もうその素質は開花していたのでしょう。 起承転結がしっかりしている「ミ・アモーレ」や 誰もがみんな知っているという感じの 代表作「DESIRE-情熱-」 彼女自身もこの歌を歌うと今でも泣くと言う 珠玉の名バラード「難破船」 どれもこれも、ちゃんとした 一本のドラマと化しているのが分かります。 でも、まことに惜しい人材が私の中でいるんですが 中森明菜とほぼ同時期に現れた 本田美奈子がその人物です。 彼女も、同じ時代に中森明菜がいなかったらもしかしら…。 という感じの素晴らしい歌姫です。 その華奢な体から放たれるパワー全開の 歌唱力と、演技力はホントに捨てがたかったですが その素質はミュージカル「ミス・サイゴン」でも 十分通用していた事で私は満足です。 で、'90年代はドリカムなどが挙げられそうですが 私は、'90年代終わりにようやく現れた 宇多田ヒカルがそれに該当すると思います。 もうこの時代になると、既に完成されている マルチな女性アーティストが出てきてますから そういった代表が彼女ではないかと思います。 そして、彼女こそ、21世紀の歌姫 という象徴ではないでしょうか。 以上、長くなりましたが、私の歌姫論はこんな感じです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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