2007/11/13(火)11:03
嗚呼、青春軽音セレナーデ43「顔合わせ」
貨幣大試験ってのがあるんですね。ほぉ、お金に縁遠いモノで知りませんでした(^_^;) 2G-G2大試験物語も気になります。
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食券三日分の契約。果たしてそれは得なのか損なのか・・・?
「助かったわぁ、桂クンがギター引き受けてくれて」
満面の笑顔でスコアと音源の入ったテープを届けに来たシゲの彼女。
「ど、どうもね(-_-;) 今日、音源頂いて、練習は今日なのね(-_-;)」
引きつらずにはいられない。渡されたスコアは【ライク・ア・ヴァージン】【マテリアル・ガール】そして我が目を疑った【バスルームより愛を込めて】の文字。
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(´。`)なんで山下久美子やの?まぁ、好きやからえぇけど。しかし、どんなセンスしとんや(´。`)
いきなりカセットを手渡されても困ってしまうが、そこはソレ、通っていたのは勉強に熱心でない学校。参考書の替わりにヘッドフォンステレオは常備していました。バッテリーの許す限り聞き倒し、ノートの上にスコアを拡げ散らかし、とりあえず雰囲気でも掴んでおこうと必死。
乗り気では無いにしろ、友人の頼みを受けたのだからそれは当然。そして放課。
↓なんか、ダサイな(^_^;)↓
「らぃっくぁばぁ~じんっ!ふぉぉぉぉ~っ・・・って、かあぁぁ(´。`)」
周囲がギャル!それだけが心のよりどころ。階段を上がる足取りも軽く、スタジオへ。軽い挨拶と共に、おーぷん・ざ・どあ。
「ぎゃ・・・ギャルね、確かに(-_-;)」
詳細は割愛。テンションが奈落の底でバウンドしたのは紛れもない事実。深呼吸で平静を取り戻そうとする私に近寄る「ギャル」一名。
「アナタが桂クン?私は三年の水谷です。ベース担当。ヨロシクネ(^_^)b」
ショートボブの髪型は、少し活発なイメージを抱かせた。・・・ただそれだけ。間違いなく、それだけ(^_^;) 簡単な自己紹介とチューニングを終わらせ、エフェクターに連結。
「さて、どうしますか?私はいつでもOK(^_^;)」
大事なのはハッタリ!今朝、音源とスコアを・・・などと口が裂けても言えないし、また言わない。
「じゃ、マテリアルからいこうか!」
ショートボブの提案に安堵。理由は簡単、その曲が頭にスッと入ってきていたから(^_^;) 実際、これらの選曲でギターはそれほど重要なファクターではありませんでした。シンセサイザーやキーボードのいわゆる鍵盤モノが大きな幹となり、リズムがしっかり鳴っていればOK。
↓ショートねカタカタ ( * ̄▽)o"_/|↓
なかなかどうしてこのショートボブ、小柄な身体から迫力あるベース音を出してくれるではありませんか!
(´。`)やるな!・・・好みじゃないけどな(´。`)
↓フェンダーのプレベ弾いてましたっけね↓
↓当時、グレコのベースが多かったんですけどね↓
安堵も束の間、問題勃発。シゲが言っていた、後輩でウルトラ初心者のドラムがその原因。自分でも解っているのか、必死で叩くも「ノリ」が出せずミスの連発。モタったと思えば走り、きっかけ部分ではそれを忘れる始末。
「す、すいませぇぇん(;´_`;) 私、どんくさくてぇぇ(;´_`;)」
困った仕草が可愛いのならまだしも・・・などと、ぼやいても現状打破にはならず。
「そうねぇ・・・あのね・・・ベース音を聞こうか?」
そう言いながらベースアンプを少しドラム側へ傾ける私。
「え?」
「ベースがしっかりリズムキープしてくれるから大丈夫(^_^)b それをガイドに叩けばえぇよ。きっかけの部分は俺のギターもパターンを変えるから、近くまで行ってカウント入れる。それでイケるかな?」
「は、ハイ、たぶん大丈夫だと・・・(^_^;)」
「大丈夫、私が一番!ぐらいの気持ちで叩こう。不安そうに叩くのが一番ダメねぃ(^_^)b」
下心の欠片も無いのに、なんと優しいことか。即効性は無いモノの気持ちは落ち着いたはず。分割して詰め込み練習するも、無情に過ぎる時間でスタジオを後に。
「問題は・・・山下久美子の曲かな。どアタマ外したら終わりやし。しかし、マドンナと組み合わせるってどんなセンスやっちゅうの(^_^;)」
↓山下久美子に問題はないんですけどね↓
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「え・・・?バスルームから??」
「そぅです(^_^;) 嫌いじゃないですけどね、山下久美子は」
「あの曲・・・私の選曲・・・(-_-;)好きなんよね(-_-;)」
ショートボブ!あんたかいっ!!
<つづく>