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ベルギー(四歳)の雑記部屋

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将来の夢




あるツッコミとボケの会話



『将来の夢』


「お前ってさ」

「うん?」

「いや、お前ってさ将来の夢とか何かあんの」

「うーん。いや将来の夢とか言われてもな。しいて言えば楽して暮したい」

「・・・・・」

「何か文句でも?」

「星の数ほどあるけど、まぁ置いとこう。アレだ。つまり私が聞きたいのは将来、何になりたい~とかどんな職につきたいとか言う類の話なんだが」

「あぁ、そう言う事か・・。それなら具体的なプランがあるぞ」

「ほぉ。是非、聞かせてくれ」

「おぉ、拝聴しろ。俺は将来、日本語の教師になる」

「日本語の教師?」

「うむ。グローバル化と言う奴が進み国際社会の垣根とやらが希薄な物になりつつ昨今、皆様いかがお過ごしでしょうか的な今の時代だ。日本から海外へと旅立つ者もいればその逆、日本に仕事を求め、或いは新たな市場としてやってくる外国人の方々に日本語を教えると言う、ぐろーばりてぃに溢れる仕事だ」

「・・御託はいい本音を言え」

「はっはっは!何の事やら」

「・・・どうせ日本語の教師な教師になる為に日本人である自分は日本語を勉強しなくてもいいとか言う実にお前らしいアホな考えなんだろうが」

・・・・・千里眼?

・・・図星かよ

「いや、でもほら、実際、ナイス・アイディアじゃん?」

「・・で、その日本語は外国人の生徒にどうやって教えるんだ?」

「そりゃ日本語で」

「・・・あのね?君にも解りやすく言ってあげるけど、日本語を習いに来る外国人ってのは日本語が使えない、解らないから日本語を習いにくるんであって」

「だから?」

「・・・・・わぁ、アホだアホだと思ってたけどまさか、ここまで期待通りにアホだったとはー」

「・・・・・・・・」

「だから日本語わからない奴にどうやって日本語を日本語で教えるんだよ!お前、英語を英語で教えてもらったってチンプンカンプンだろうが!」

「おぉ!言われてみれば確かに!お前、頭いいな!!」

「・・・頼む。もう口を開くな」

「よし。このプランの問題点はわかった。そして解決策もな」

「・・・・一応聞こう」

「だったら俺は日本語の解る外国人の日本語の教師になる。そうすればほら!日本語で日本語を教えても問題ナッシング!」

わぁいよいよ救いようがねぇ


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