2009/06/27(土)08:39
あばずれ
あばずれ
中原一也さんの本です。
最近本当に中原さん多いですね。
これは表紙を見てちょっと心惹かれたのです。
傷だらけの美少年(青年?)とエリート風リーマンの調教モノかと!
眼帯に顔に痣があり、あちこちに包帯や絆創膏が貼られた陸は電車に似つかわしくないエリート風の優男が自分を見てるのでカモろうと画策します。
気分を悪くした風を装い電車を下りて彼が介抱してくれます。
まんまと彼の名刺を手に入れ弁護士だと知りますが・・・。
悪を装ってますが、陸ってイマイチ悪になりきれない優しさがあるんですよ。
そして弁護士の上月の方が一癖も二癖もあるやり手です。
カモろうとするのがバレてしまっても陸に積極的にアタックしてますよ。
陸の傷は父親のDVかと思われました。
まぁ原因は父親ですが、DVとはちょっと違う・・・過激なコミュニケーションなのかな?
そして陸には父親と姉が1人と弟妹が6人という9人家族です。
母親は4人目の兄弟のときに病気で亡くなり、あとの4人はそれぞれ母親が違うという父親のだらしなさが現れてます。(それでいつもケンカにもなる)
でも父親は子供達を非常に愛している人で、19歳の息子にもキスするくらいでした。
でも子供の面倒は全然見ません。
一番小さい子は3歳なので食事中におもらしなんかしても全員動じませんよ。^^
そんな騒がしい惣流家です。
上月はちゃっかりその輪にも入り込んできますよ~。
陸と付き合うようになり、従姉妹が上月の婚約者だと陸の前に現れてもきっぱり断ってましたし。
上月の家族には早々にカミングアウトして紹介してましたし、いっそ男らしいですね。
その家族の物分りとノリの良さも素晴らしいです。
上流階級ってああいう感じだと楽しいだろうな~~。
今回京都の古本屋さん色々廻って見つけました。
BOではないのでちょっと高くて550円もしましたが。
でも面白かったので良し!