ほんとうのごちそうは・・・
「火よう日のごちそうはひきがえる」は 冬の真っ最中に、おばさんの家まで お菓子を届けに行こうと思いついたような ちょっと迷惑なほどの行動力をもった ひきがえるウォートンのお話です。 雪の中をせいいっぱいの厚着をして スキーにのっていくウォートンの様子は おかしくもあり、かわいくもあります。 そんなウォートンが みみずくの火よう日のごちそうにと つかまってしまうのですが ここでもその行動力が みみずくをまどわせたりします。 一緒にいる間くらいは 気持ちよく暮らしたいというウォートンの いきることをあきらめないひたむきさが 自分の名前さえあったかどうか 忘れてしまったみみずくの暮らしを びみょうに変化させていきます。 携帯電話やメールやインターネットなどで 便利になったぶんだけ 実際にふれあうことが 少なくなったような時代に 食べられるかもしれないという緊張感の中で お茶を飲みながら話すみみずくとひきがえるの 何気ない会話の加加から生まれてくる 不思議なふれあいや 理屈では言えないような思いが 観る人のあたたかな 本当のごちそうになれるようにと 思っています。 演出家 幸晃彦さんより 今日は子ども劇場の観劇会。 火よう日のごちそうはひきがえるの人形劇だった。 チェロの生演奏の調べにのって展開する 臨場感あふれる人形劇に こどもたちの目はもちろん 大人たちの目もくぎづけだった。 観終わった帰りの車の中の感想。 はは「どうだった?」 長男「ひきがえるとみみずくが友達になったのがよかった。」 むすめ「みみずくがひきがえるをたべんかったのがよかった。」 次男坊「みみずくがかえるをのせてびゅーんと飛んだのがよかった。」 三人「おかあさんは~?」 はは「一人ぼっちでさみしいみみずくの心がだんだん変わっていって あったかい心になったのがよかった。」 長男「あったかい。じゃなくてやさしい。やろ?」 やはり「ほんもの」はいいなあ。 「ライブ」で観るものに勝るものはない。 迫力ある舞台の余韻と やさしいほわ~んとした気持ちに 包まれながら帰途についた。 ほんとうのごちそうをいただいて・・・。 頭の片隅に 「これからおふろ・・・。」 という憂鬱をちょっと抱えながら。 とってもあったかくてちょっとほろりとくる本。 おすすめです。 いつも応援ありがとうございます。 ←one click,please. 人気blogランキングへ ←one more,please! 想創舎ホームページ