最後のこくばん 『すてきな すてきな 名前』
先生の好きな詩を紹介します。 「ちびまる子ちゃん」の作者、さくらももこさんが、本の中で書いていたものです。 あなたのなまえ あなたが 元気で 明るく 楽しく すてきに かしこく 豊かに おおらかに すばらしいことを たくさん経験できる すばらしい人生を歩めますように ・・・と たくさん たくさんの願いを 心いっぱいこめて おとうさんと おかあさんは あなたのなまえを あれこれいろいろ 考えました。 あなたが誰かに 呼ばれるたびに おかあさんと おとうさんの想いが あふれているのです。 今日、先生はみんなの名前を呼ぶとき、 漢字を思い浮かべて、心を込めて呼びたいと思います。 みんなの保護者の方はもちろん、 15年間、「みんなの名前を呼ぶこと」によってみんなを育ててきた すべての人たちの代表として、 名前を呼びます。 みんなそれぞれ、すてきな名前です。 自信を持って、そして15年分の思いを込めて 返事をしてください。 大きな声になりすぎてもいいです。 声が裏返っても、かすれてもいいです。 ひょっとして、そのことを笑ったりする大ばか者が 1・2年の中にいるかもしれません。 でも、信じてほしい。 同じ想い で今日を迎える 90人の仲間たちは、絶対に笑ったりしない。 一生懸命を笑うやつなんていない。 お願いです。 元気よく、大きすぎるくらいの声で、返事をしてください。(この気持ちを分かってくれたのか、 3年1組の生徒たちの『はい!』という声は 体育館じゅうに響き渡り、 生徒たちの成長をうかがわせました。 ただ、名前を呼んで返事をするだけなのに、 みんなの一生懸命な姿に 泣けてきて泣けてきて・・・・ 6人目からだったかな もうぼろぼろでした。 いい卒業式でした。 先生になれて良かった。)