続 いつか一緒に歩けたら 

2008/06/23(月)20:09

捨て猫

介護(448)

通所リハビリよりキジ猫帰る。 送迎のバンの扉が開き、リフトが動くその前に、スタッフが着替えなどが入ったバッグを手に豆猫のもとへ近寄り、腕を掴んだ。 「今日はね」 何か何か忘れ物をしていたのか?粗相でもあったのか? 「リハビリ、拒否。しないって」 またか~~~~~! 「豆猫ちゃんに言いつけるよ!って言ったんだけど、それでも構わないって」 スタッフも豆猫も、「はぁ、また始まった!」という気持なのだ。 キジ猫お気に入りのリハビリの課長さんが代理をしてくれていた通所リハビリも、 ちゃんと後任者が決まった。 キジ猫は、その人は気に食わないらしい。 そして、先日から通い始めたパワーリハビリにいい気になっているに違いない。 「ちょっと、そういう意味でわざわざパワーリハビリに行ってるわけじゃないのよ!」 「そうそう」と頷くスタッフ。 「せっかくのリハビリなんだから、通所でもやって、パワーにも行く、更に良くなるために やってるんだから、今度はちゃんとする、ね?約束。指きり」 「いやだ!しないっ」とキジ猫。 「気に食わないもん。アメリカに戻れば、歩けるもん!」 ほーら、またまた出た。 スタッフの目の前で車椅子をガシッと蹴った豆猫。 「豆猫ちゃんに説得されてね!キジ猫さん」と去った送迎の車をあとに。 豆猫は一旦家に車椅子を押そうとして、立ち止まる。 「我儘猫は、うちの子ではありません。出て行きなさい」 「これは、キジ猫の家だもん!」 「言うこと聞いてくれないキジ猫さんの家なんかどこにもありません!」 そして、地道の私道を50メートルほど、車椅子を押して行く。 「どこへ行くんだ!」 もちろん、キジ猫をほかしに行くに決まってるもんね。 いつも、家の中で喧嘩すると、出て行くって話になるんだけど、 夜には出て行けないとかなんだかんだほざくので、明るいうちに捨ててあげる! その先は、坂で地道の角で、とてもじゃないけど、キジ猫の車椅子なんて動けない。 それを承知で、電信柱のところ、ご近所さんが植えた蔓桔梗がそこまではびこっている あたりにキジ猫の車椅子をつっこんでやった。 そして少し離れて、「キジ猫さん、さようなら!」 自力で少し車椅子を動かそうとするも、既に出来るような場所ではない。 ほどなく、 「来週からはリハビリする。」とキジ猫の白旗。 今回は、勝負がつくのが早かった。 居間で、コーヒーを淹れて、キジ猫におやつのかりんとうを食べさせながら、 「捨て猫にならなくて、良かったね。おやつも、コーヒーも美味しいでしょ?今晩は、キジ猫の昨日からのリクエストのチキンと大きいガーリックとポテトをオーブンでローストする。 楽しみ?」 「うん♪」 これは一応、豆猫からのフォローってことで。 キジ猫は夕食で釣れ!

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