テーマ:今日のこと★☆(103657)
カテゴリ:その他
今日、会社の連中とお昼ご飯を食べに行く途中、おいらの鋭い嗅覚が、何ともいえない『銭』のにおいをキャッチした。
(・・・クンクン・・・おかしい。どこからともなく銭の芳しい香りが・・・クンクン・・・) と不思議に思っていると、やっぱりその香りは錯覚でも何でもなかったのである。 「ああああっ!!・・・財布が落ちてるぅぅ!?」 ちょっと財布の色が地面のコンクリートと同化して紛らわしかったのだが、おいらの視覚はそんな保護色も見逃さなかった。 何となくジジ臭い財布を拾い上げてみれば、中からちょっとしたお札の束がチラチラ見え隠れしているではないか…。 おいらは間違っても、『ネコババ』なんて事を思ったりしないが、しかし頭の中にはかなり大き目の字で 『謝礼金 GET』 という、いやらしい文字が浮かんでは消えることなく、さらに 『かなりもらえそう』 という最低の言葉すら、浮かんでは脳味噌に刻印のように刻まれたのである。 それは小学生のころ、10万円拾って1万円の謝礼金をもらった『成功体験』があるからだ・・・。 飯を食った後、意気揚々♪謝礼金ゲットォ~♪謝礼金ゲットォ~♪という即興のマイソングを歌いながら交番へ。 交番で中の金額を調べたところ、約7万円入っていた。 そして交番で必要書類を作成した後、『拾得物預り書』という書類の控えを渡されたのだが、 その書類のお知らせ欄に『あなたは、遺失者からこの物件の価格の100分の5から100分の20の範囲内で報労金を受けることができます。』と書かれていた。 (受け取る事ができるぅ? できるじゃなくて・・・ 確実に受け取ってもらいます・・・だろぉ!?) なんて、思いながら交番を後にし、家にいるマイハニーにかくかくしかじか、事情を説明。 「もし落とし主から連絡があって、謝礼金を持ってきたら 絶対受け取ってよォ!」 とマイハニーに徹底した。 ・・・我ながら呆れるほどの金の亡者だ・・・。 いやぁ~・・・それにしても、落とし主からの連絡は早かったなぁ・・・。 交番に届けて2時間後には、自宅にお礼に来られたと、マイハニーから連絡が入った。 「で・・・謝礼はもらったのぉ!?」 自分でもなんて金に汚い人間だ・・・と思いながら、本能が勝手にそうしゃべらせてしまうのである。 「・・・なんかさぁ・・・年金暮らしのおじいちゃんでね・・・年金では生活が苦しいから、バイトしてるんだって。お菓子と謝礼金を持ってきてくれてさぁなんかかわいそうで、『お菓子だけでいいです』って言って謝礼金は断ったのよ・・・」 ・・・年金暮らしのおじいちゃん・・・と聞いて、さすがの銭の亡者もシュンとなった。 (あああ・・・オレの謝礼金がぁ・・・) ところが、 「でもさぁ・・・一旦出したものを、やっぱり引っ込められないじゃん。『いいです、いいです、受け取ってください!』って言われて・・・ もらっちゃった♪」 (ふわぁ~~~・・・もらっちゃったんだぁ・・・。おじいちゃん・・・可哀想だったなぁ・・・) なんて思いながら、おいらの口は 「で・・・謝礼はいくらだった・・・?」 と、自動的に動いていた。 「うん・・・ごせんえん♪」 (マイハニー・・・よくやった・・・)と言わんばかりに、静かに携帯を切ったのである。 そんなおいらも、(やっぱりもらって良かったんだろうか・・・)と言う一抹の後悔と、(おいらはどんだけ金に汚いんだ・・・ どんだけぇ~♪) という自己不信に苛まれているのであるが、悲しいかな、もう一人のこーじは(さて・・・何に使わせていただこう♪)と期待に胸膨らませている次第である・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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