居心地屋やまぢ　女将のブログ

４月２８日は主人の両親の結婚５０周年のお祝い会をしました。




この日のために、主人は兄弟３人で何かプレゼントをしようと考えました。
そこで、山梨の弟(私よりちょっとだけ年上ですが)と東京の妹に相談しました。

すると、山梨で花火師をしている弟が、両親の金婚式に自分で作った花火をプレゼントしたい・・・と言い出したのです。



そりゃあ、花火って喜ぶでしょうね。

でも、高いよね・・・いくら弟が花火師だからって、かなり高くつくよね・・・
それから、兄弟だけじゃできないよね・・・

これって、不可能なんじゃない？




ところが、弟はもう行動に移していました。

両親の住む宮崎県児湯郡川南町の役場に相談し、着々と準備を進めていたのです。



それならば、兄弟でお金を出し合って、できる限りの協力をしよう！！と決めました。




夜空で大輪の花を咲かせる一尺玉。
これを五発。

弟が心を込めて作ります。

打ち上げは、大分の友人花火師に頼んで協力してもらう事にしました。




川南町の方々は快く承知してくださり、消防団や警察官の警備や打ち上げる場所の準備など、（後から知ったのですが）かなり大がかりに動いてくださっていました。

しかも、全てボランティア！

前座に川南町の方が太鼓を叩いてくださるとか。
そして地元のテレビ局が取材に来るというのです！
また、大分から来てくださる花火師も、４号玉や３号玉を何十発も提供してくださるとか。。。

なんだか、たくさんの方々を巻き込んでしまいました。。。



こちらは中心になって動いてくださった方のブログです。
準備されている様子が書いてあります。
これを私たちは前日に発見し、驚嘆したのであります！！

☆花火の計画が決まった時のこと→http://green.ap.teacup.com/applet/mutuo/20080407/archive

☆花火のことを打ち上げ場所の漁港に説明に行く時のこと→http://green.ap.teacup.com/applet/mutuo/20080414/archive

☆花火のプログラム→http://green.ap.teacup.com/applet/mutuo/20080425/archive

☆前日準備の様子→http://green.ap.teacup.com/applet/mutuo/20080428/archive


こ、こ、こんなに大変だったとは！！！

確かに、主人もあちこちに連絡をとって段取りをしましたが・・・
身体はあまり動かしていません・・・


私たちが身体を動かしたことは、協力してくださった方々と遠くから集まってくる親戚のために、記念品を用意すること・・・くらいでした。

　
カードを書いて・・・


袋に詰めて・・・


できあがり。








さあ、いよいよ当日です。

当日は朝からどんよりと曇っていました。

天気は大丈夫でしょうか・・・？



夕方両親の家に行ったら、もう親戚が集まって食事会をしていました。




暗くなってきたら、入院中の義父を病院に迎えに行って出発です。
※義父は絶対安静なのですが、２時間だけ外出許可をもらいました。


なんと、この時点で夜空は晴れていました！！
神様と、みんなの情熱が雲を吹き飛ばしてくれたようです。


現地では、ボランティアの方々が警備をしてくれていました。
このイベントを聞いて、何人かの大学生も協力してくれています。


立ち入り禁止のところに親戚一同入れてもらいました。



特等席で、椅子とテーブルも用意してくださっていました。感動！！



アナウンスが流れ、太鼓が始まりました。



力強い演奏の後、いよいよ花火です。




不安そうに眺める弟。
この時の彼は、職人の顔です。





　

４号玉や３号玉も、見ごたえのある、十分に美しい花火です。
あちこちで歓声と拍手が沸き起こりました。








そして、弟の作った一尺玉があげられました。









　








　　　　　　　　　　　　　　。。。　時が、止まったようでした　。。。










見入る両親。





花火って、こんなにも感動するものだったんですね。。。








一尺玉の迫力は言葉では表されないくらいすごくて、しかもそれを間近から眺める贅沢。
五発ですが、それぞれに違った味の花火で、大きさは並大抵ではありません。。。







両親の５０年の歩みも、親戚のあたたかい眼差しも、川南町の方々の尽力も、大分の花火師の友情も、弟の思いも・・・そして私たちの思いも・・・


全てがこの時に集約されました。














花火が終わると、職人は息子の顔にもどり、ホッとした様子。





正直、花火がここまで感動できるものだとは想像していませんでした。

主人と義母が、義父を病院まで送って行った時、感動で３人とも涙・涙だったそうです。



弟って、人にこんなに感動を与えられる仕事をしていたんですね。。。




カッコ良かったよ、花火師！
そして裏方に回ったパパも、とてもカッコ良かった！




感動って、、、こんなにたくさんの人々が力を合わせた時に、ますます大きくなるんですね。




↑ボランティアで協力してくださった皆様です。

ありがとうございました。
皆様に、大大大大感謝です！













そして、お義父さん、お義母さん、、、

５０周年おめでとうございます。



※この日の様子は、５月１０日お昼１２時から、UMKテレビJAGAJAGA天国で放送される予定です。





花火級の感動を与えられる飲食店を目指そうと、密かに決心した私でありました。