tips:猫の輸液療法@自宅 をupしました
猫さんは人間と異なり皮膚と筋肉などのあいだに大きな空間があり、そこに等張液を輸液することが可能です。脱水したときなどの水分補給のために行われることが多いです。皮下輸液、皮下点滴、皮下注射、皮下補液などがこの療法を意味します。私自身は6~7年前からうちの猫さんたちに自宅で輸液療法を行っています。そのなかで大切だと思われることを[猫の輸液療法@自宅]としてまとめてみました。輸液療法をなさっているなかで困られた点について解説ができていない場合はコメントいただければ‥できる範囲で補足するよう努力したいと思います。コメントやメッセージにてご連絡いただければ幸いです。[2008-02-01追記]New!「自宅での皮下輸液療法は法律違反の可能性がある」と言及する獣医さんがいらしゃいます。獣医師法第17条では「獣医師でなければ‥診療を業務としてはならない。」と規定されているからというのがその理由です。しかし同法や同法の施行規則、獣医療法等に「診療」の具体的な内容は規定されていません。そこで獣医療を担当する行政機関におたずねしてみました。獣医療は農林水産省の所管です。お住まいの都道府県では農林部畜産課のような部署が担当しています(「お住まいの都道府県名 獣医事」で検索すると担当部署を見つけやすいです)。私の問い合わせにご対応くださったIさんから戴いたお答えは、1.「診療」の具体的な内容を規定する法律や下位規範はない、2.そこで「診療」とは各獣医さんの診断と処方そのものということになる、3.よって「ご自分の飼養する猫に対して獣医さんの処方に従い処方の範囲内で指示通りに行いかつ医療廃棄物を獣医さんにお返しする限りにおいて明確に法律違反ではない」ということです。目次●はじめに★★ 重要事項 ★★●猫さんの皮下輸液療法●獣医さんから処方された道具を用意します●輸液パックを猫肌に暖めます●輸液パックに輸液ラインと翼状針をつけて輸液の準備をします □ 輸液パックと輸液ラインをセットします □ 輸液パックに輸液ラインをつなげます □ 輸液ラインの先を翼状針につけかえます●輸液パックの分量を量ります(輸液パックを数回利用する場合のみ)●猫さんを準備して輸液を開始します ★★輸液量の体得方法★★●点滴が終わったら □ 猫さんの身体から翼状針を抜きます □ 輸液パックセットの分量を量ります □ 次回の輸液に備えて輸液セットを保管します □ 医療廃棄物は部品ごとにまとめてこまめに獣医さんに返却します □ その後の猫さんの状態もしっかり観察します >●最後に[参考になるページ]・「犬や猫の輸液療法について」@PEPPY・「自宅で出来る(在宅獣医療)-効果的な皮下輸液療法とは-」[追記]・2007/11/28 ソルラクトの新パッケージの場合の画像と医療廃棄物をまとめた画像を追加しました。・2007/11/29 同上、テルモ提供の画像ページや添附文書へのリンクを追加しました。・2007/12/03 輸液後の猫さんの様子(輸液溜まり)が分かるように画像をupしました(□ その後の猫さんの状態もしっかり観察します の直下の画像です)。・200712/07 輸液セットをぶらさげるS字フックの利用tips画像をupしました(●猫さんを準備して輸液を開始します の直下の画像です)。→tips[猫の輸液療法@自宅]をみる←[Home]に戻る※はじめてこのblogにいらした方は[はじめに]をご覧ください。