2006/05/22(月)17:50
『家の鍵』
ミュンヘンからベルリン、そしてノルウェイの海辺の町へ、
15年の空白を経て出会った父と息子が辿る心の旅路
若き日、出産で恋人を失った衝撃から、
生まれてきた我が子も手放してしまった父親ジャンニ。
15年の空白を経て、障害を持った息子パオロと出会った彼は、
パオロをミュンヘンからベルリンのリハビリ施設に送り届けることになった。
初めて息子と向き合い、戸惑いを隠せないジャンニ。
明るく振舞ってはいるが、心に寂しさを湛えたパオロ。
ぎこちない父と子の関係は、短い旅を共に過ごすなかで少しずつ変わってゆく。
ジャンニは施設で、重い障害を持つ娘を介護する女性ニコールと知り合った。
「子供たちにとって問題なのは、病気じゃなくて親よ」という彼女。
ジャンニのなかで、息子への思いが溢れるように込み上げてくる。
そしてある日、ジャンニは決断するようにパオロを連れてノルウェイの旅に立つ―。
公式サイトより
東京神保町の岩波ホールで観ました。
4月から上映しているというのに 満席!驚きました。
とてもいい映画でした。
ニコール(シャーロット・ランプリング さすが素晴らしい!)の言葉や長い沈黙の場面では
重度障害者の娘を持つ母親の強さと絶望 苦悩 娘への愛
いろいろな感情がにじみ出ていて胸が締め付けられました。
この父子のこれからにも いろんな問題や葛藤が待ち構えていることでしょう。
けれども パオロの強さ ユーモア
ジャンニの真摯さと愛情で乗り越えてゆけると信じます。
家の鍵~明日、生まれ変わる~集英社文庫
ところで この父親ジャンニ役のイタリア人俳優 キム・ロッシ・スチュアート。
美しいです!美しすぎます!
戸惑う顔 不安そうな顔 涙目がたまりません。
(おっとっと!! そんな不純な動機で映画を観てはいけません!)
1969年10月31生まれ。
舞台俳優、映画監督としても活躍しているそうです。
おなじ69年さそり座生まれのジェラルド・バトラーが心の中に住んでいなければ
はまってしまったかも。
TV版「赤と黒」のジュリアンを演じたことがあるのですね。
ジュリアンといえば これまた美形のジェラール・フィリップのを
昔 母に薦められて観た事がありますが
キム・ロッシ・スチュアートのジュリアンも観てみたい!
NHKさん 再放送してくれないかな・・・
ジェラール・フィリップの『赤と黒』DVD
赤と黒(上巻)新潮文庫 赤と黒(下巻)新潮文庫