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年中真冬

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2017.10.15
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 IPA(Information-technology Promotion Agency, Japan:独立行政法人情報処理推進機構)主催のシステムアーキテクト試験(SA)を受験してみました。

 Wikipedia(ウィキペディア)によると「システムアーキテクト試験(Systems Architect Examination、略号SA)は、情報処理技術者試験の一区分である。試験制度のスキルレベル4(スキルレベルは1~4が設定されている。)に相当し、高度情報処理技術者試験に含まれる。対象者像は『ITストラテジストによる提案を受けて、情報システム又は組み込みシステムの開発に必要となる要件を定義し、それを実現するためのアーキテクチャを設計し、情報システムについては開発を主導する者』。」とされています。

 更に「この試験は対象業務の分析や要件定義、外部設計など、システム開発の上流工程作業に係わる者、いわゆる上級システムエンジニアを対象としている。
 業務分析・システム設計以外の情報技術そのものの深い知識はそれぞれの専門家(スペシャリスト)に任せるという姿勢から、問われるデータベースやネットワーク、セキュリティなどの出題はスペシャリスト試験ほど多くはない。その反面、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験ではほとんど要求されなかった各種専門的な業務分析や業務知識など、上流工程で必要な能力を扱う問題が全面に出題される。特に午後問題では、さまざまな組織の業務過程を知っていないと問題文の読解も困難となる。前身の旧アプリケーションエンジニア試験に比べて、業務に適したアーキテクチャ設計や全体最適化といった概念が重視されており、より高度な設計者向けの試験内容になっている。
 学生あるいは情報処理業務未経験者の受験者はきわめて少なく合格者も例年一桁の人数であることからも、この試験が情報処理業務の経験者を主な受験者層として想定していることがうかがえる。技術一本槍では合格が非常に厳しい区分であり、主に理工系の専門教育を受けてきたシステムエンジニア(いわゆる理系SE)はこのあたりからキャリアとしての壁に直面する者もでる。
 このため、この試験はシステムエンジニアの能力及び業務経験を認定し、プロジェクトリーダレベルの能力を備えていることを証明すると受け止められている。」とも。

 難解な説明でしたが、とりあえず高度情報処理技術者の一種です。なお、最近の合格率は受験者のレベルが同程度なら、およそ13%前後です。

 さて、受験会場は春季のプロジェクトマネージャ試験のときとは打って変わって、大阪は梅田の隣になる福島区の「新梅田研修センタ」でした。将棋の藤井四段の活躍で一躍有名なった、関西将棋会館と、新梅田シティの中間ぐらいの場所に位置しています。

 大阪(恐らく大阪市内在住者)での応募者数は124名だったようです。受験率は85%ぐらいでしょうか。ただ、雨降りで天気が芳しくなかったため、かなり気が滅入りましたね。涙ぽろり


↑試験会場の「新梅田研修センタ」


 管理人は、去年の「応用情報技術者試験(AP)」に合格しているので、午前1試験は免除でしたが、それでも、10:50~16:30の試験時間はかなりの長丁場ですね。午前1試験から受験すると9:30開始となり、日曜日の丸1日を潰すことになります。

【午前1試験】
 ラストチャンスの免除でした。

【午前2試験】
 過去問題が6割ぐらい。新作が3割ぐらい。残りは従来の問題を少し捻った出題でした。

【午後1試験】
問1生命保険会社のシステムの構築に関する出題でした。
・社会保障・税番号制度(マイナンバー制度)の導入に伴い、支払調書にマイナンバーの記載が必要になることから、マイナンバーを含むデータを処理するための専用の情報システムを構築することにした、という内容です。
問2生産管理システムの改善に関する出題でした。
・生産管理部門、製造部門、経理部門から生産管理システムの改善要望を受け、システム改善プロジェクトを立ち上げた、という内容です。
問3ソフトウェアパッケージの導入に関する出題でした。
・寒冷地に所在する市役所の人事給与などに関する業務システムに、ソフトウェアパッケージを導入して新たな業務システムを構築することにした、という内容です。
問4例年、組み込みシステムの出題です。管理人はこの分野には疎いので対象外でしたが、IoT(様々な「モノ(物)」がインターネットに接続され(単に繋がるだけではなく、モノがインターネットのように繋がる)、情報交換することにより相互に制御する仕組み)、AI(人工知能。人工的にコンピュータ上などで人間と同様の知能を実現させようという試み、あるいはそのための一連の基礎技術を指す)の利用を目指した農業生産システムの開発に関する出題でした。
・農業機械メーカが、従来の農業主体の事業展開では今後、大幅な売上増加は期待できないと考え、農業機械の自動化を基本としながら、スマート農場に対応した農業生産システムの実現に向けた製品開発に取り組むことにした、という内容です。

【午後2試験】
問1非機能要件を定義するプロセスについての出題でした。
・どのような非機能要件を、業務及び情報システム両方のどのような視点から、どのようなプロセスで検討したか、という内容です。
問2柔軟性をもたせた機能の設計についての出題でした。
・機能に柔軟性をもたせるために、どのような機能に、どのような設計をしたか、業務ルールを含めて具体的に論述する内容です。
問3例年、組み込みシステムの出題です。先の通り、管理人はこの分野には疎いので選択対象外でしたが、IoTの進展と組み込みシステムのセキュリティ対応についての出題でした。

 管理人は、この内【午後1試験】からは、問1と問2を選択しました。どちらも難易度的には平均的だと思いますが、問1の設問1は難しいなと感じました。

 【午後2試験】は、問1の非機能要件は経験がほぼ無いので、問2を選択しましたが、そもそも機能に柔軟性をもたせるなんて、要件定義の段階で既に決まっている場合が多いので、その後の工程で「どのうような設計をしたか」なんて問われても、既に決められてました、としか答えられないのではないでしょうか。出題内容に無理があると思うのはオレだけかなぁ?
 案の定、設問イでネタ切れになりました。ショック
 後になって冷静に考えると、プロジェクトマネージャも登場させて、"こういう理由で、この機能に、こういう柔軟性をもたせるべきだと提案した"、というような内容の方が良かったのかも知れません。これなら設問ウの「機能や項目の絞込みが適切であったと考えた理由」に繋げ易くなりますね。

 てな訳で、【午後1試験】は危うく、【午後2試験】に至っては良くてもBランクでしょう。涙ぽろり 10月は束の間の休息を味わうことにして、また11月から来年に向けて勉強していきます。ぷー





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最終更新日  2017.10.15 22:22:50
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