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銀のキャラバン

全14件 (14件中 1-10件目)

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銀座

2009年09月14日
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カテゴリ:銀座
タロットカード
お店◆タロット占いと天然石 Pure Crystal◆
お話◆店主◆


今回のブログは、銀座2丁目の路地にある
タロット占いと天然石の店
「Pure Crystal」の店主にお話を伺いました。
この店の「石」の告知には次にように書いてあります。

 「あなたをサポートしてくれる石を選び、運気の上がるデザインで作ってくれるブレスレットが人気。石の説明書付で石のメンテナンスも最後までしてくれるので安心できます。価格(平均15,000円より)は、使用する石によって変わりますが、予算にあわせて作ってくれます。なお、ピュアクリスタルオリジナルプレスやアクセサリーは1,200円より」

                        *

世界にひとつ!あなただけのブレスレッド ――いつお店を出されたんですか?
 1年前に開店しました。
 お客様には「よき銀座のおもかげ漂う小みちでオープンしました」とご案内しています。近くには昭和5年築の民家など、古色豊かな感じのものがいくつもあって、この場所やご近所の人情も気に入っています。

 天然石のアクセサリーとタロットカードでリーディングをしています。
 店名にもなっている水晶は、古代から魔除けや浄化、願望をかなえる石として珍重されてきました。
 お店には品質のよい石だけを置いています。石以外には香りや塩など、心が休まる品物を置いています。
 タロットカードのリーディングでは、目の前にあるハードルをどう越えるかなどの方法をアドバイスしています。どんな努力をして、どう弱点を克服していくか、ということです。お陰さまで有名女性雑誌の取材も受けました。

 最近、リピーターの方が多くご来店されます。
男性も多いですよ。お医者さんや経営者、女性の方はOLさんをはじめ主婦の方など。
年齢層も二十代から六十代まで、幅が広いですね。
恋愛はもちろん、仕事、対人関係、引越しの時期など様々なご相談に応じています。

 銀座ですか? 銀座はパワーのある町ですね。
いい意味でのプライドがあるし、愛とやさしさがある。
新旧が上手にバランスを取りながら共存していて、住み心地がいい。
個人オーナーさんの個性的なお店もいっぱいあって、木挽町と言われたこの辺は、ある意味銀座4丁目よりもズーっと面白いと思いますよ。

           *             *

ピュアクリスタルの店◆天然石と占い Pure Crystal◆
 東京都中央区銀座2-16-3
 電話:03-5550-6003
 占いは要予約 30分6,300円
◆営業時間◆12時から20時
◆定休日◆日曜・祝祭日
◆スタッフ◆店主・アシスタントスタッフ
◆銀座歴◆1年

■後書
 銀座は2丁目の、ビルとビルの間の路地に、周囲とは少し違う風情の、さわやかな感じの店があります。それがPure Crystalです。
この周囲は、戦争でも焼けなかった昭和初期の建物がいくつも残っていて、風変わりな店が並んでいます。風変わり、という言葉は、それほどはずれていないと思いますから、一度ここらへんに来られてはいかがでしょうか。



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最終更新日  2009年09月14日 21時57分16秒
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2009年06月30日
カテゴリ:銀座
DSC00173.jpg

お店◆甲冑 刀剣 刀装具 古美術一般 「福隆美術工芸」◆
お話◆綱取譲一さん◆

 今回のブログは、銀座二丁目の昭和通り沿いにある
「福隆美術工芸」の綱取さんにお話を伺いました。

            *        *

――いつからここで刀剣を扱っていらっしゃるんですか?

 ここは昭和40年代に、父が創業した店です。父は15年間やっていましたが、僕の代になってもう、26、7年くらい。昭和通りの拡張工事が終わったのは、昭和の初期のようですから、場所も変わらずずっとここです。
 父が借りたこの店舗自体は昭和20年に建てられたもので、和菓子屋から麻雀クラブになり、それからうちになった、という経緯があります。

――刀剣や古美術のご商売は、皆さんどういうふうに始められるんでしょう。

 多くの人は仲買から出発していると思いますよ。その中で在庫商品に自信のある者が店舗を持つ。
 父の場合は、もともと絵描きを目指していたこともあり、絵を見る目を持っていて、兄弟弟子の絵を売り歩いていたそうです。
兄弟弟子の同時代の絵を見る一方、江戸時代の古い絵も持っていました。
昔の骨董屋はジャンルが広かった。どちらかというと広く浅く、扱っていたようです。でも、骨董品のブームがあり、それをきっかけに得意なジャンルに専門化していきました。父は、刀剣と書画に専門化し、僕の代で甲冑が増えた。20代前半から甲冑をやっていましたから、知識もだいぶ増えました。

 22歳で父の仕事を継ぎましたが、もともと家に古美術がたくさんあったので、そういったものが刷り込まれましたね。学生をやめて1年半だけ、父と一緒に仕事ができました。短い時間でしたが、それからもう26、27年です。
 一方、お客さんの求めるものはいろいろで、「時代のあるもの」すなわち、室町など古い時代に作られたものを望む人、高くてもいいから工芸性のあるものを、と望む人、といろいろな方がいますが、そういう人の数は少なくなってきています。
もっと女性でも若い人でも歓迎しなくてはいけない、と思っています。

DSC00167.jpg

――苦しかったことや楽しかったことはありますか?

 苦しかったのは20代ですね。
 ふつうの20代は楽しい思い出でいっぱいでしょう。
僕の場合は、偽物にはまってみたり、ベテラン業者の技にはまったり。
誰でも不良在庫を持っているので、それがはけたらうれしいでしょう。昔は業界に入りたての若いのに、まがい物を渡していく、みたいなところがあったかもしれない。

 積み重なった知識がどこかでリンクするとき、無駄じゃなかったと思うときが、たしかに楽しい。
 大切だと思うことは、若いお客さんに来てもらうことです。
刀剣や甲冑を見に来てくれる人はいますが、二度三度と来てくれる人はぐっと少なくなる。
そんな中、骨董も価格が下がってきていますが、業者が新しい客を開発しなかったことも一因です。若い人を育てなくては、と思っています。若い人が何度も来てくれたときが、うれしいですね。

――銀座は綱取さんにとってどんな町ですか?

 銀座の端、どちらかというと行動範囲が新富に寄っていますが、こっちだけのことで言えば、レトロなものがあって、非常に散歩に適した町、ですね。

◆甲冑 刀剣 刀装具 古美術一般
「福隆美術工芸」◆
 東京都中央区銀座2-11-4
 電話03-3541-8209◆
◆綱取譲一さん◆「福隆美術工芸」の店主
◆銀座歴◆27年

■後書
 最初に伺ったときには、外人さんが来ていて、あれこれと商談をしている現場でした。この店舗自体が年代物といえると思いますが、その筋を伝っていくと、必ず一度はやって来る店。そんな感じがしました。
 にしても「時代のあるもの」が「室町時代」ですよ。私たちに親しみのある時代は明治・江戸まででしょう。それ以前、戦国・応仁の乱の前、となると、銭形平次も遠山の金さんもいない。信長より二百年以上も前。
 骨董の価格が下がってきたとおっしゃいますが、その時代の武士が持っていた代物は、世界に散逸するんじゃないか、という懸念の方が先立ちますが…。

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最終更新日  2009年07月02日 22時26分03秒
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2009年05月31日
カテゴリ:銀座
オリジナル自転車

お店
◆自転車velostyleTicket◆
お話
◆田中さん、高井さん◆

(「velostyle Ticket」オリジナルの自転車)

平成21(2009)年5月末日に伺ったのは、銀座1丁目「velostyle Ticket」のお二人です。

――この店のコンセプトは何ですか?

 スポーツやマウンテンバイクで山を、ロードバイクでサイクリングを、というだけでなく、街の移動手段として使える自転車をご用意しています。キャリア(昔でいえば自転車のカゴ)をつけて、普段着で街を走る、そんなコンセプトです。マウンテンバイクなんだけど、街乗りもできる、みたいな自転車を扱っていますね。
通勤に使う人も多いですよ。雨の日は、乗らなかったり、カッパを着て乗ったり、皆さん様々です。

――どんなメーカーの自転車ですか?

 ヨーロッパやアメリカの自転車を輸入したり、またうちで作ったりもします。
一からのご注文にも応じますが、ロードバイクやマウンテンバイクは例えばフレームだけの販売もしていますから、それを取り付けたり、またこちらで作る場合も、S、M、Lでベースを決めて、バーツをサイズの中から選ぶことが多いです。
 メーカーものは、ヨーロッパであればジオスやモールトン、アメリカであればサーリーやサルサ、KHSですかね。

velostyle Ticket 店内

――ご自分で作ったり、問屋から選んだりするときの基準はありますか?

 レース用の軽量のものではなく、乗り心地重視で、長持ちするようなものを選んでいます。
 たとえば素材はカーボンやアルミ、チタンではなく、長持ちする鉄がメインのものをチョイスします。価格は6、7万円から40万円くらいですね。
 銀座でなきゃいけない、というとくに強いこだわりはありません。



◆自転車 velostyle Ticket
 東京都中央区銀座1-27-12
 電話:03-3562-5503
◆田中さん、高井さん◆
◆銀座歴◆1年

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最終更新日  2009年06月18日 13時54分21秒
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2009年04月30日
カテゴリ:銀座
dish
(左から、鴨のコンフィ、田舎風のパテ、子羊のロースト)
お店◆フランス料理 厨房 Zeniya◆
お話◆銭谷勉さん◆

平成21(2009)年4月。
今回のブログは、銀座3丁目「Zeniya」の銭谷さんにお話を伺いました。この店を紹介してくださったのは、紺屋廣瀬の奥様です。

――「ビストロ」とおっしゃっている通り、1500円のランチもあるんですね。
 「ビストロ」は、いわゆる「レストラン」より庶民的なランクですから、もっと気楽に来てほしいですね。当店の一番の人気のメニューはコース料理です。

Aコース:4500円
      前菜、魚または肉料理、本日のデザート1種、コーヒー
Bコース:5500円
      前菜、スープ、魚または肉料理、本日のデザート2種、コーヒー
Cコース:7000円
      前菜、魚料理、肉料理、デザート、コーヒー

 ワインは、テーブルワイン(グラス1杯840円)からお高いのまで、各種ありますよ。

――フランス料理はやはり修業されたんですか?
見習い先が帝国ホテルの村上料理長の兄弟子のところだったので、大使館での職やフランスの修行に村上さんの紹介で行けました。
18でこの世界に入って、23才のときにフランス大使館に行き、25才で南仏に修行に行きました。
昔は見習いにも給料をくれたんですよ。給料をくれるから、会話もちゃんとできなくちゃならないし、フランス人の要求に応えなくちゃならない。いまはみんな無給でやっているらしいけど、それだと口をきかなくてもよくなってしまうから、ちょっとね。

28才で日本に戻ってきて、伊豆高原のふつうのフランスレストランで4年間働きました。観光地のレストランだったので、安くはなかったですね。
そこで32歳まで働いて、それから東京に出てきて、34歳で恵比寿に自分の店をオープンさせました。駒沢通り、代官山の近くの「Le Plaisir」という店でした。
これは19年間続けました。調理場に3人、表に2人の店で順調でした。
でも再開発で若者の町になりましたね。以前は恵比寿もサッポロビールがあっただけでした。それが若者向けの店が多くなって、住む人も変わり、むかしほど面白い街ではなくなった。もちろん奥に入れば、面白いところもあるんでしょうけど。
そんなこんなで、7年前の2002年5月25日に、この店をオープンしました。

――モットーはあるんですか?
「気楽にフランス料理を」、ですかね。
フランス料理というと高いというイメージがありますよね。
でもピンからキリまである。
「ビストロ」というイメージは、本来レストランの下のランクだから、もっと気楽に来て、フランス料理ってこんなに気楽に食べられるんだ、と思っていただければいいですね。

「気楽に」を実現しようとすると、家賃や内装が高くては難しくなります。その分、料理の値段に反映されてしまいますから。しかも個人の資金では、派手なところにはたてられない。昭和通りの向こう側(銀座の西側)は家賃が高くて、料理が高くなってしまう。それでこっちの東銀座の方にやってきました。

―― 一番楽しかったことは何ですか?
一番楽しかったこと? う~ん、作り続けているイメージしかないな~。
仕事をやって、お客さんと話して、おいしかったと言われるとうれしいですね。
ソースを重視しているので、出したあとに、「おいしい」と言われるとやっぱりうれしいですよ。
 それからもちろん、「こう作れ」という上からの指示に反発してきましたから、自分の店を持てたことはとてもいいですね。自分の作りたい料理を作れるのは大きい。

―― 一番残念だったことは?
作ってお客さんが来ないときだね。天気や景気が悪いときにね、いまでもけっこうある。

――おすすめは何ですか?
おすすめは、さっきのコースにそのときの「チョイス」をプリフィックスするタイプですね。その中でも目玉は、前菜では「鴨のコンフィ」、「田舎風のパテ」、魚は季節によって変わるから、肉は「子羊のロースト」。
モリーユ_72dpi.jpgあとは季節物ですね。いまならホワイトアスパラガスと、日本にわずかしかない天然の編み笠茸(あみがさだけ、モリーユ)。今シーズンはほら、あと7、8本しかない。日本ではうちにしかないですよ。フランスでも乾燥物しかない。
この前来ていたフランス人が「フランスでも食ったことがない」って。
今年は桜の開花宣言のあと寒かったので、かなり低温にやられてしまった。取れた数自体、かなり少ないんです。

――これからもモットー通り、やっていかれるんですか?
 そうですね。ご覧の通り、10人ちょっとしか入れない店ですが、気軽に楽しめるフランス料理を出していきたいですね。

――銀座ってどんな街ですか?
やっぱり銀座のイメージはほかとは違う。代官山より青山より特別な響きがありますね。
むかしは代官山も面白かったけど。

◆フランス料理 厨房 Zeniya
 東京都中央区銀座3-13-4 シンコウビル1F
 電話:03-5565-0650
◆銭谷さん◆「Zeniya」のご主人
◆銀座歴◆7年

■後書
 数軒先の紺屋廣瀬の奥様が、息子さんの誕生日に「お母さんお疲れ様会」をZeniyaさんで開くんだと、とても張り切っておられました。Zniyaは地元の人に愛される「ビストロ」。「気楽に料理を」は、モットーではなく、もはやZeniyaの形でしょう。

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最終更新日  2009年04月30日 18時27分07秒
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2009年03月31日
カテゴリ:銀座
クレマチス鞄と靴
お店◆靴と鞄の工房 クレマチス◆
価格◆鞄:38万8千500円から
     (金具:真鍮、銀)
    靴(左)16万3千円から
    靴(右)17万3千250円から◆
お話◆小松直幸さん(鞄職人)と
    高野圭太郎さん(靴職人)◆

 今回のブログは、銀座は一番京橋寄りにある1丁目「CLEMATIS」の職人のお二人、小松さんと高野さんにお話を伺いました。


――いつ店を出されたんですか?

 去年(08年)11月15日です。
私たち二人は、小学校時代からの友達で、小松がカバン(鞄)を、高野がクツ(靴)を作っています。この工房「CLEMATIS(クレマチス)」はショップも兼ねていて、ショップ名は「クレマチス銀座」です。

 二人とも国内で修行しました。小松は、藤井幸弘さんに弟子入りし、高野は関信義さんのところに入門しました。入門したときの皮革産業は、いまのような大きなものではありませんでしたね。

 小松は8年間、藤井さんと一緒に作っていましたが、高野は、関さんのところを出たあと、金沢のKOKON靴店の卸しを始めました。そこで靴屋からの注文に応じて、注文靴をつくっていました。

――クレマチスの特徴は何ですか?

 ここの特徴は、鞄も靴も、すべての工程を一人でやることです。
クツでいえば、接客、アッパー(外側の革)、底付の3つの「工程」を一人でこなすということで、それは業界では珍しいですね。靴も鞄も普通は分業制でやっています。

 でも、だからこそ、最後のニュアンスの違いまで注文に応じられる、ということです。仕上げ・販売までのすべての工程を一人でやりますから。

 ただやはり、作れる数には限りがあって、クツは一ヶ月に5、6足、カバンは2個か3個のペースで作っています。

 お客さんは、マニアっぽい方もいます。ビジネス用がメインですが、クツが平均20万円、カバンが平均40万円になりますから。

二人の職人――靴や鞄作りのテーマはなんですか?

 クツの高野のテーマは、その人のスタイルに合わせることです。その人が何風か、太っているか、やせているか、も含めてお客さんの意見を聞きながら作っていきます。主役はお客さんですから。

 カバンの小松のテーマは、長く使えて、使えば使うほど味が出てくる、ということです。

 お客さんに合わせるのが流儀ですが、うちの「テイスト」というものはあって、言ってみれば靴も鞄も「無国籍クラシカル」ですね。

――難しいのはどこですか?

 クツでいえば、味をよく出すことです。形ではなく、きれいなものじゃなくて、味のあるもの。
 しかも、カバンでもサラッとしていなくてはだめなんです。いかにも手縫いというのはダメ。

 だから、量産できません。このデザインなら、これならたくさんの人が買ってくれる、という鞄や靴ができても、それを量産すると、ダメなんです。味が出ない。

――嬉しいときって、どんなときですか?

 鞄も靴も、自分でいいものができたな、と思ったときのタバコの一服です。
それはお客さんからの評価というよりは、自分の満足ですけど。

 これからは、高野はうまくなるための刺激がほしいと思っていますし、小松は、とにかく作りたい形がいっぱいあるので、それを表現していきたいと思っています。

 銀座をひと言で言うと、ですか?
物や人であふれていて刺激になるし、職人にとって面白い街ですね。
お客さんの目もこえているし、世界中から注目されているので、
勝負できる街、でもあります。

◆靴と鞄の工房 クレマチス
 東京都中央区銀座1-27-12銀座渡辺ビル2F
 電話:03-3563-8200
◆小松さん、高野さん◆「クレマチス」の職人 兼 店主
◆銀座歴◆4ヶ月

■後書
 味を出すのが大変、というのは分かるような気がしました。たとえばイラストレーターでも、その人の味が出てくるまでに、とてもたくさんの絵を描くようですし、たくさんやっていく中で、作家特有の「味」がかもし出されてくるのでしょう。しかも、それをサラッと表現しなくてはならない。クレマチスを紹介してくれた六義の大久保さんのときもそう思いましたが、手作り、畏るべし。

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「東京人」4月号(2009年)
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最終更新日  2009年04月01日 14時35分24秒
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2009年02月27日
カテゴリ:銀座
ムルギーランチ
お店◆印度料理専門店 ナイルレストラン◆
価格◆ムルギーランチ1500円◆
お話◆G・M・ナイルさん◆

今回のブログは、銀座は昭和通りに面して建っている「印度料理専門店 ナイルレストラン」のご主人、G・M・ナイルさんにお話を伺いました。

     *      *

――インドのどちらからいらっしゃったんですか?

 私は、生まれは日本です。インドの南の方にある、トリヴァンドラムというところの出身の父と日本人の母の間に生まれました。

 戦後、両親が銀座のここに「ナイルレストラン」をたててから、今年(2009年)の11月で60年になります。

 私自身は筑波大付属大塚小学校の出身ですが、大学の頃からこの店を手伝ったりしてきましたから、私のレストラン歴も長いですよ。ナイルレストランの跡取りだという気持ちで、就職先もここだと最初から思っていました。

――前々回の「銀のキャラバン」で、文化堂レコードの笹本社長から、「インド人で河東節(かとうぶし)をやっている人がいる」とご紹介を受けたのですが。

 要するに、歌舞伎の地方(じかた、バックの演奏)で、清元とか長唄とか、常磐津(ときわず)とかあって、その中に河東節があるんです。
 でも、河東節は團十郎(成田屋)の助六でしか演奏されません。だから河東節だけやっている人は少ない。
 私も清元を長いことやっていて、河東節もやっている、ということです。

 母親が芝居好きで、気がついたときには歌舞伎が周りにあり、その地方を聞いていた、という感じです。
 ここら辺のお見せは、全部歌舞伎座を中心に回ってきたところがあります。

――歌舞伎座が建て替えられるそうですが。
歌舞伎座が建て替えられるのは、仕方がない、という気持ちです。新歌舞伎座でスタートすることはすばらしいこと。
 築地移転も、国家百年の大計からすれば、致し方ない。ただ、代替地がうまくいけば、ということですが。
 グレート銀座という見地からすれば、新歌舞伎座も築地移転も仕方がない。

ナイルさん 清元ですが、四丁五枚といって、
人間国宝もいる三味線4人と唄いの私の5人で、三越劇場や新橋演舞場、歌舞伎座での地方を務めることもあります。

清元は清元榮奈魯(えいない)ことG・M・ナイル、河東節は十寸見東印(ますみとういん)ことG・M・ナイルという名前で通っています。

名取になって丸4年たちますが、四丁五枚などはその前からやっています。

 今後、舞台にたくさんの人が来てくれるとうれしいですね。演舞場でも歌舞伎座でも。

――音楽はどんなジャンルが好きなんですか?
 ジャンルにとらわれることなく好きです。クラシックも好き。とくにドボルザークあたりが。オペラも好きだし、演歌も大好き。カラオケは演歌専門です。清元や河東節を含めた邦楽も大好きだし、(インドの)シタールも好きです。でも、耳はこれだけしかないから、全部同時に聞くことはできませんね。

 そのほかに、大学の教員もしています。食品流通学と刑事訴訟法の講義ですね。訴訟法は警察法第2条を中心に、警察の学校で教えています。国家の安寧と国民の生命財産を守ることが警察の責務ですが、その中で倫理と理論を教えています。

――銀座はどういう街ですか?
 銀座は日本の銀座ではなく、世界の銀座ですね。
飲食店の店主としての自慢ですが、アメリカのブロードウェイ、ロンドンのピカデリー、パリのシャンゼリゼといったところのどこに行こうが、この東京こそが、世界中の食材に会うことができる街です。こんなに世界中のものがあるところは、世界にない。味も最高にいいです。
 それから、銀座は店主がプライドを持っている。店主は住んでいないのに、銀座に対する愛着がすごい。住んでいる人以上に愛している。伝統なくして銀座なし、伝統を重んじています。

――このお店をどんな風にしていきたいですか?
 この60年間、同じ商店から食材を仕入れてきました。そういう風に、せがれの代も、ずっと続いていってほしいと思っています。

◆銀座の印度料理ナイルレストラン
◆カレーを中心としたインド料理専門店
 東京都中央区銀座4-10-7
 電話:03-3541-8246
◆ナイルさん◆「印度料理専門店 ナイルレストラン」の店主
◆銀座歴◆65年

■後書
 ナイルさんの着ているシャツは、オレンジ地に紫色の花柄。イタリア製だと聞きましたが、ふだんはもっと派手なものを着ているとか。自慢もせず淡々とお話しになるのに、そういうものが似合うというのは、不思議な感じもしました。

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月刊誌■【特集】貨物列車と昭和の東京/暮らしと産業を支えた力持ち・昭和30~40年代は貨物列車の黄金時代だった/貨物を見に行こう!
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最終更新日  2009年02月28日 11時24分40秒
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2008年11月30日
カテゴリ:銀座

文化堂店内
お店◆銀座のレコード店・文化堂レコード店◆
価格◆『鶴澤清治』2枚組DVD(国内版専用) 7,140円(税込)◆
お話◆笹本利久さん◆

 ブログ・銀のキャラバン、10回目の今回は、銀座のレコード店「文化堂レコード店」の笹本利久さんにお話を伺いました。
以前は歌舞伎座の目の前にあった、伝統音楽専門のお店です。

         *       *

生まれは銀座です。
父と母は、そのとき渋谷隠田町に住んでいたけどね。

泰明小学校に行ったね。
京橋小学校や築地小学校に行った連中とは、
道路一本隔てただけだけど、別れ別れって感じだったかな。

昔から泰明小学校は、越境入学が認められていて、月島から来ている同級生もいた。
今でも藤沢から来ている男の子がいるね。

むかしは銀座も都電が走っていた。
一番大きい車両の11番が、月島から新宿、
9番が水天宮から渋谷、
8番が一番小さい車両で、築地から中目黒へ行っていたかな。
1番は銀座通りを走って、新宿からだったかな、上野まで、だったと思う。

銀座通りにはトロリーバスも走っていた。
そう、パンタグラフみたいのがついたバスです。
その架線は都電のとはまた別だったから、銀座は架線だらけで
大きなトラックは通れなかった。

昔新聞社に勤めていた、ひいじいさんがレコード屋を始めたんだけど、
昔のレコード屋は、店を構えるのではなく、
自転車にみかん箱をつんで、その中にレコードをいれる訪問販売だった。
そうやっているうちに銀座に店舗を出した。

銀座では3番目のレコード屋だった。
1番目はいまはなくたったけど「十字屋」で
2番目が山野楽器、そして3番目が文化堂レコード店だった。

笹本社長ある日、レコード組合の組合長だった親父が54歳、私が結婚して1年目のときに倒れた。
命に別状はなかったんだけど、その後すぐ、私が社長を引き継ぐことに。

もう幼稚園のころから親父に伝統音楽に連れて行かれた。
小唄・端唄の師匠の膝の上で三味線を聴いたり、
人間国宝の長唄の師匠のところへ習いに行ったり。
師匠がタケヒゴでビシッとお弟子さんを叱るのを見て、
怖いって思って、ビービー泣いていたよ。

それからある舞踊流派の事務長に「踊りの舞台構成を教えてくれ」と頼んだら断られ、でも「一緒にくっついて歩くのは構わない」といわれて5年間、勉強したりしたね。
「なぜ店を持っているのに、そんなことをするんだ」と聞かれるので、
「知っていて損にはならない」と応えた。

邦楽の評論家が講師をしているカルチャースクールにも「邦楽を知る楽しみ」の講座を受けさせてくれと頼みに行った。
でも「文化堂の息子がなんで来るんだ」といわれ
「文化堂の息子でも知っていて損にはならない」と食い下がったら、
「じゃあ、仕方ない、来てもいいから質問するな、会場の後ろに行け」といわれながら勉強したね。
そんなこんなで18の邦楽カルチャーに行った。

ま、お陰さまでいまでは評論家・研究家と仕事をさせてもらっている。
歌舞伎座の向い側の木造だった文化堂をビルにしたときのオープニングの挨拶には、
どこのレコードメーカーの社長に立ってもらっても、
他の会社に「なんであの会社の社長が?」と言われるので
文化庁主任調査官に挨拶をしてもらった。

親父がやっていた文化堂は
ジャズ、クラシック、流行歌、伝統芸能とすべてやっていた。
ギターやウクレレ、レコードプレーヤー、ハモニカ、カスタネット、も置いていたくらい。
すでに伝統芸能にはかなりのスペースを割いていたけれど、
私は、それをさらに伝統芸能専門に切り替えて広げていった、というわけです。
歌舞伎座の前にあるしね。

文化堂レコードでは、伝統音楽
(長唄・清元・常磐津・義太夫・端唄・小唄・大和楽等の曲目、
箏・三味線・琵琶・尺八・雅楽・声明等の古典音楽)を扱い、
お客様は伝統音楽のお弟子さんやその関係の人たち、伝統音楽を使う日本舞踊の人、
それから外国人がメインです。
外人には「日本人はなぜ、伝統音楽を大事にしない?」と言われますね。

銀座とはどういう町かって?
表側は洋風、裏に入ると下町風。
昔はちょっと入ると、三味線や小唄が聴こえていた。

           *       *

◆銀座のレコード店・文化堂レコード店◆舞踊用音楽から歌舞伎の映像まで日本の伝統音楽を扱うレコード店。
 東京都中央区銀座2-15-12
 電話:03-3541-8325
◆笹本さん◆「文化堂レコード店」の店主
◆銀座歴◆58年

◆後書
 最近、東京は千代田区の国立劇場内に文化堂レコード店・国立劇場店が開店したそうです。
 文化庁主任調査官に挨拶してもらったり、国立劇場内に店を構えるって、
 笹本社長、政治家的なネットワークを持っている人なのかもしれません。

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最終更新日  2008年11月30日 21時35分45秒
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2008年10月30日
カテゴリ:銀座
奥村書店の本お店◆銀座の古本屋・奥村書店◆
価格◆伊東深水 1万円◆
お話◆奥村邦男さん◆

 ブログ「銀のキャラバン」、今回は銀座の古本屋「奥村書店」の奥村邦男さんにお話を伺いました。
銀座という土地柄で古本屋。どんな由緒をお持ちなんでしょう。

         *       *

 僕は小学校5年生まで、銀座8丁目にあった「文海小学校」に通いました。
いまは銀座中学となっています。
戦争中の5年のときに、人数が少ないために、泰明小学校と築地小学校に統合され、
僕は泰明小学校に行くことになりました。
昔から、そう人口の多い地域ではなかったんです。

「奥村書店」は大正12年くらいでしょうか、父が始めました。
銀座5丁目にあった夜店で、
お客は歌舞伎座の客や役者、歌舞伎研究者などでした。

 戦後は夜店もみんな昼に営業する店になっていきましたが、
当時は昼間に移るとヤミ市風になってしまう。
父は、それを嫌がっていました。
でも昭和26年にマッカーサー指令によって露店が禁止になり、
それを機会に昭和通りの角の東京都が払い下げた土地に奥村書店を立てました。
小さな店でしたが、それが奥村書店の再出発でした。
ところがそれから間もない昭和30年に父が亡くなりました。

 そのため、学生だった僕と兄と母で店を切り盛りすることになりました。
僕は学生と店の二足のワラジ。大変でした。
学生時代から、古本屋業に携わっているわけです。 

 その後僕も独立し、奥村書店の流れを汲む店は3件できました。
僕の店は、銀座2丁目の10-11にあって、
歌舞伎関係の本は兄が扱っていたので、こちらでは美術関係の本と一般書を扱うようにしました。
場所柄、少し高額の美術書も売れますので、商売としては充分に成り立ちました。

 ところが、古本屋業を始めて50年がたち、
そろそろその年月を振り返ろうかと思っていた矢先の
2001年2月に、隣の家から火が出て、新生堂奥村書店も焼け、本も全部燃えてしまいました。
そう、全部です…。
でも気を取り直して、この銀座3丁目の昔の木挽町の店にやってきたのです。

DVC30224.jpg 兄は去年の十月に経営から退きました。
でも歌舞伎関係の本は、兄の店の店員が「木挽堂」という古本屋を新しく始めたので、そっちでやっています。
うちにも少しありますが、歌舞伎の本は割合は小さいですね。

 僕にとっての銀座ですか?
僕の生まれ故郷であり、ここしか知らない。
銀座も木挽町も昔から行ったり来たりしていて、どっちがいいとかいうものではないですよ。
木挽町を含めた銀座全体が故郷だし、好きですね。
最近は個人の店が減り、チェーン店が増えてきて、少々つまらないですが。

           *       *

◆銀座の古本屋・奥村書店◆美術書を中心に一般書を手がける銀座の古本屋。
  歌舞伎関係の本も少し。
 東京都中央区銀座3-11-1 三番館1F
 電話:03-3541-7645
◆奥村さん◆「奥村書店」の店主
◆銀座歴◆長いですよ。生まれてからですから。75年。

◆後書
  奥村さん、銀座の夜店について話をされたこともあるそうです。
 「父親の時代のことなので、聞いた話を伝えているだけ」と
 おっしゃりながらも、「夜店」がどんなものか皆さん、ご存知ないでしょう、と
 一種の語り部として、方々でお話をされるようです。
  お兄さんは、なんでも鑑定団で演劇関係の鑑定をされていたそうですから、
 古本には、本というだけでなく、これまでのすべての価値が載っているのかもしれません。

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最終更新日  2008年10月30日 16時12分37秒
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2008年09月21日
カテゴリ:銀座
tagosaku_senbeiお店◆銀座の手焼せんべい・銀座田子作◆
価格◆煎餅16枚525円◆
お話◆長島敬さん◆

 今回の「銀のキャラバン」では、銀座の手焼せんべい「銀座田子作」(ぎんざたごさく)の長島敬(ながしまけい)さんにお話を伺いました。
田子作さんの煎餅は、昔の「東京」煎餅です。埼玉の有名な「草加」煎餅と、いったいどこが違うんでしょう。

           *       *

 煎餅は焼くもと(生地)を作るのが大変なんです。
 うちでは千葉県産のコシヒカリを米粉(こめこ)にしています。それをふかして、それから搗(つ)く。ここらへんはお餅(もち)と同じです。
それを今度は冷やして、ローラーで薄くします。そして型で煎餅の形に抜いた後、乾燥させます。

 ここまでが生地(きじ)作り。これの出来、不出来でせんべいの良し悪しが、あらかた決まります。

 煎餅屋は、生地屋から生地を持ってくるところが多い。生地屋は岩手とか山形とかですね。でもそれではみな同じ煎餅になってしまいます。田子作は、生地から自分で作っています。

 それからホイロにして、焼きます。焼いた後に、生醤油(きじょうゆ)を塗ります。
生醤油は添加物を入れない、日持ちのしない醤油ですから、煎餅に塗ったあと、1ヵ月で薄くなってしまう。塩分が中に染み込んでしまうからです。

 煎餅は米と醤油だけのシンプルな菓子ですからね。ここにはこだわります。さらに、焼くときに炭を使うんですよ。

 戦後に千葉に移りましたが、本来、東京下町の味の東京煎餅なんです。田子作煎餅の田子作はかかし、とか百姓とかの意味なんですけどね。

 もともと今と違い、良い米は貴重でしたので、少ない量の米に付加価値をつけるようにしました。つまり、手間を惜しまなかった。そのお陰で少し高めでも売れました。
 そのやり方は、本拠を千葉に移した今でも変わりません。

 草加煎餅はご存知のようにボリュームがあるんですよ。厚みも何倍もあって、大きさもふた周りくらい大きい。ですからお腹の足しに食べ、ボリュームのある方が好まれる。

tagosaku_mise千葉でこの小さくて薄い、薄味の煎餅を作り始めたときは、周りの皆さんは怪訝(けげん)そうな顔をしておられました。
でももともと京橋に永く住んでいた人がいて、小さい、薄い煎餅をおいしいといってくれた。この味を知っておられたんですね。
 世の中に塩味の菓子は少ないでしょ。ポテトチップスの塩味とかありますが、代表的なものは煎餅でしょう。
 そのせいか、甘み系のお菓子の好きな方と、塩系が好きな方と、別れるのかもしれません。
うちのお客さんは贈答用に買う方が三分の一、個人のお客様が三分の二といった感じですが、贈答用に買って行く人でも、ご自分では食べない方もいますね。手土産に気楽に持っていくといった感じです。

 銀座を一言でいうと、ですか?
東銀座は「裏銀座」というイメージかなぁ。西銀座から歩いてくれば道路一本渡るだけなんですが、そんな感じでしょうか。

         *         *



◆銀座の手焼せんべい・銀座田子作◆せんべい屋
 東京都中央区銀座1-22-10 銀座ストークビル1階
 電話:03-3561-2341
◆長島さん◆「銀座田子作」の店主、銀座歴8年、千葉の新宿で50年です。

■後書
 もう十年以上も前のことですが、知り合いの家で、そこの家族と一緒に晩ご飯をいただいたことがありました。大家族でおいしいご飯でした。そんな他家の食事では、自分の家の習慣と少し違うことを発見するのはよくあります。このときもそうでした。
ご主人が、ご飯に海苔(のり)を巻いて食べるときに、海苔に醤油をつけるわけですが、醤油をつけた面を外側にして、つまり、最初に舌に触る面に醤油をつけてご飯に巻き、口に運んでいました。
 我が家では、もう物心のついたころから何十年も、醤油を塗る側が、ご飯の側になるように、つまり醤油が舌に直に触らないように、海苔を巻いてきました。何の疑問も持たずに。
 外塗り家族のご主人の話を、うちで飯を食っている父親に話すと、ずっと内側だね、だってその方が上品でおいしい、というようなことを言っていましたが、それからしばらくたったある日、親父の醤油面は、外側になっていたのです。かく言う私も、外側派に転向しました。
 この話を田子作の長島さんにしたら、「そうだな、私も内側だ」とおっしゃっていました。
考えてみれば、田子作煎餅もふつうのご飯もそもそもはコシヒカリ、そこに醤油で味をつけるとくれば、同じものを同じような味付けで食べているわけです。
 時間がたつと煎餅の中に染み込んでしまう生醤油で作る田子作の長島さんが、今後、海苔の醤油面が、ご飯側のままか、それとも外側に変わるのか、いつかぜひ、伺いたいです。

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最終更新日  2008年09月21日 15時11分06秒
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2008年06月29日
カテゴリ:銀座
ふぐさしお店◆ふぐいとう◆
価格◆ふぐ刺しコース1万円(+酒代)◆
お話◆伊藤寛敏さん◆

 今回の「銀のキャラバン」では、ふぐ料理の専門店「ふぐいとう」の伊藤寛敏(いとうひろとし)さんにお話を伺いました。「銀座のフグ」ですよ。さーて、どんな方がやってらっしゃるんでしょう。(ふぐの写真はぐるなびからいただきました。)

           *       *

 うちでは、フグのコースが1万円、それに酒代っていうのがメインだね。
酒は、1千円のひれ酒(ひれ酒の器に。安い!)に500円のビール。
1千円でひれ酒出す店は、そうないと思うよ。
このコースはフグの刺身が中心。

 昔? はじめは赤坂の料亭で仕事をしていたね。
東京で二人いると言われた、フグをひく名人のうちの一人が赤坂にいて、
その人が雇ってくれて、教わったんだよ。28歳のとき。
懐石料理もやっていたけど、とにかく親方が作れっていうものを作る。
そこで免許を取った。
親方の下で、3年勤めると免許が取れたからね。

 そこで5年、そのあとマリオンの前の日本料理屋に勤めた。
六花酒造と、とうほうしょくさん が作った料理屋で、
懐石料理もやっていたし、いろいろな料理を作っていた。

 その後、虎ノ門にある山口の料理屋・小和田に親方として入ったな。
ここでは催事がはじまると三越に、フグをひきに行ったりもしたね。
フグをひく、というのは、刺身に切るときに手前に引いて切るから。
肉がしまっていて厚いので、薄く切らないと噛み切れない。

 ここは日本ではじめて、海老の養殖に成功した店で、もちろん山口県の料理を出す店だから、やっぱりその方針に合ったものしか作れなかった。

店内 そこで2年働いた後は、この銀座で25年。自分でつくりたいものが作れるようになったことが、とてもうれしかったね。

 フグといえば、おいしいけど高くて毒がある、というイメージかもしれない。
たしかにトラフグのキモには毒があるし、全身に毒のあるフグもいる。
築地市場には、14種類のフグが入るらしいが、うちで出しているのはトラフグだよ。

 築地市場に朝8時に着くように行って、毒のない、内臓を取ってあるフグを買う。この店の中で内臓をいじると、臭いもあるけど、取った内臓を、簡単に捨てられないんで困るんだ。
市場に持っていって、除毒場で処理してもらわなくちゃならない。
東京都は厳しくて、フグ調理の認証があっても、キモは出せないし、決まった場所以外で捨てることもできないんだ。

 客のほとんどが接待で、丸ノ内や青山の会社からも来るね。
ほとんどが人つながりだし、予約してくるけれど、
フグの旬、9月半ばすぎから翌年3月まで(彼岸から彼岸まで)は、
土曜なんかにカップルや家族が来ることもある。

ふぐ刺しの握りが、実はすごくうまい。
つまりご飯と合うってことだよ。
子供も、兄貴に食われないように立って食うくらいだから、
ご飯のおかずとしてうまいんだよ。

銀座を一言で言うと?
 昔気質(むかしかたぎ)の人が少し残っている町、かな。

                *  *

◆ふぐいとう◆フグ料理
 東京都中央区銀座3-13-17 山田ビル2F
 電話:03-3541-4325
◆伊藤さん◆「ふぐいとう」の店主、銀座歴25年

■後書
 ふぐ。しかもトラフグ。
むかーしフグ刺しを食べたことがあるような気がしますが、
たぶん1キロ何万円もするトラフグじゃなくて、300円のサバフグだったんでしょう。
何の印象もありません。
そういうんじゃなくて、「銀座でフグ」を食ったと、言ってみたくありませんか?
「もちろん築地の市場に入ったトラフグだよ」って。

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最終更新日  2008年06月30日 13時15分21秒
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