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カテゴリ:小説
今まで自己満足でいろいろやってきましたねー
替え歌だったり、理想郷メンバーのアニメキャラ化とか・・・ そして、今回はなんとなく小説なんか書いてみたりましましたw 当然また自己満足ですので、興味無い方はスルーでお願いします^-^ だいたい作成時間は2時間くらいかなーまだ全然適当で最初の方でよくわからん場所で終わりますが・・・ 暇な人は読んでください^-^ ちなみにタイトル・ヒロインの名前(苗字)すら決まっていないのは仕様です^^ ピピピピピピ・・・・・ 電子音特有の、頭に響いてくる音によって、夢の世界から強制的に現実へと引き戻された。 なにやら夢を見ていたようなのだが、どんな夢だったのか肝心の内容を覚えていない。 ただ、なにやら現実とはかけ離れた世界だったということは、かすかに覚えている。 それだけに、どんな夢だったのかが余計に気になってしまう。 「まったく・・・なんて目覚めの悪い朝だ」 と、雄太は軽く独り言を言った。 最近なにやら、こんなことがよくあるのだ。 まあ、夢というのはむしろ起きた後も覚えていることのほうが少ないわけで、別に思い出せなくても何も不思議なことはないのだが・・・ しかし、かすかに覚えている内容と、それがこう毎日続いては、気にするなというほうが無理な話だ。 「疲れているときによく夢を見るってどっかで聞いたなあ・・・疲れてるのかな?俺・・・あれ?逆か?疲れていると夢を見ないんだっけか?」 どうやら雄太の脳みそはまだ寝ぼけているようだ。 今日は特に目覚めの悪かったことも影響してか、起きるまでに時間がかかりすぎた。 何気なく時計を見ると・・・時計の針は7時10分を示していた。 「・・・うわっ、やべえええええ!!」 急いで階段を降りてリビングへ向かう。 するとそこには・・・満面の笑みを浮かべた姉の姿があった。 「やあ~雄太くん、おはよう。」 ちなみに成瀬雄太というのがこの主人公の名前なのだが、今はそれどころではない。 笑顔であいさつしてきた姉だったが、目が笑ってはいなかった。 この姉の名前は成瀬朋絵。 いたって平凡な雄太とは違い、容姿端麗・頭脳明晰で、現役で司法試験に合格し、現在27歳という若さですでに弁護士界ではやり手と評判らしい。 また、若い美人弁護士ということで、テレビにもちょくちょく顔を出している。 平凡で、クラスの中でも目立たない存在の雄太だが、姉が初めてテレビに出演した次の日だけは、クラスメイトたち(特に男子)によって席を囲まれて質問攻めにあった。 クラスの男子には、「あんな美人のお姉さまがいるなんて、この幸せ者め!」・・・と言われるのだが、雄太にとってはただの口うるさい姉でしかない。 それに比べて、雄太はといえば、いたって平凡などこにでもいる普通の高校2年生だ。 特別頭もいいわけではなく、かといってワルというわけでもない。 高校も「近いから」という、どっかの漫画のキャラが言っていたのと同じ理由で、近所の高校に通っている。 時々、もし自分がIQ180↑の天才だったり、100Mを10秒台で走る運動神経の持ち主だったら・・・と思うのだが、漫画や小説のようにそう簡単にそんな才能に恵まれるわけもなく、あいにくと本当にただの高校生なのだ。 「まったく・・・こんなやつのどこがいいんだか・・・」 朋絵に聞こえないように独り言で愚痴を言ってみたが、 「何よ?言いたい事があるんならはっきり言いなさいよねー。」 と言い返された・・・朋絵が地獄耳だったことを忘れていた。 「ところでさ、雄太くん、今は何時でしょう?」 朋絵が、幼稚園児でもわかるような質問を、あいかわらずの不気味な笑顔で聞いてきた。 「悪かったよ・・・ごめん!なんか今日は目覚めが悪くってさ・・・」 「言い訳無用。ったく、毎朝の朝食はあんたの仕事でしょう。私は毎日働いてあんたのためにがんばってるんだから、朝食くらいちゃんと作りなさいよねー!」 「へいへい・・・わかってますよ。」 「なによーその反省のかけらもない返事は。もうホントに可愛げなく育ったわねー。昔はいつもお姉ちゃんの後ろにくっついて、お姉ちゃん、お姉ちゃんって甘えてたのに・・・」 果たして本当にそんな年頃があったのか。 雄太にとって記憶に残っている朋絵の姿と言えば、常に口うるさく、あーだこーだ言ってた印象しかないのだが・・・ ・・・そりゃ、いつもいつも口うるさく言われたら、言い返したくもなる。 そしてそれを10年以上も繰り返していたら、自然とこんな性格になるのもいたしかたないことだろう。 と、まあこんなことを言ったらまた言い返されて口論になるのはわかっている。 雄太は、何も言わずに黙って朝食の準備に取り掛かることにした。 ちなみに、この家の炊事洗濯などの家事全般は雄太の仕事となっている。 というのも、雄太が生まれてすぐに両親を交通事故で亡くしたからだ。 その後は2人で父方の祖父母に育てられたのだが、朋絵が現役で司法試験に合格し、大学を卒業した年からは、父の実家を出て姉弟2人で暮らしている。 毎日働いて、疲れて帰ってくる朋絵の代わりに、家のことは全て雄太がやることになっているのだ。 「ちょっとー、まだできないの?遅れちゃうわよ!」 「うるさいなー、そんなすぐにできるわけないだろ。じゃあ今日はもうトーストに目玉焼きにするから文句言うなよ。」 「あんたねー、朝食は1日の元気の源なのよ。朝しっかり食べないと1日元気に働けないじゃない。」 「じゃあ遅刻しても文句言うなよな。」 「なによ、元はと言えばあんたが寝坊したのが悪いんじゃない。」 「うっ・・・・・」 そう言われてしまうと、雄太としては言い返す言葉もない。 しかし、朋絵に遅刻されるのも困るので、今日の朝食はトーストと目玉焼きに決定だ。 まだ納得できないという顔をしている朋絵の前に、焼けたトーストと目玉焼きを置き、学校に行く準備に取り掛かった。 準備が終わってリビングに戻ると、朋絵はすでに朝食を食べ終え、家を出ようとしていた。 「あ、私今日は帰り遅くなるから。夕ご飯はいらないから1人で先に食べちゃってね。」 わかった・・・と返事をしようとしたら、すでに目の前から姉の姿は消えていた。 「今日の夜は家で1人か・・・ひさしぶりにゆっくりと過ごせそうだ。」 あの騒がしい口うるさい朋絵なしでゆっくり過ごせるなんて・・・今日はどうやらツイてるらしい。 雄太は最高の気分で、学校へと向かったのだった。 今日も特に何もない平凡な学校生活を過ごし、部活動をしていない雄太は、いつも通り夕方の4時に家に帰ってきた。 学校にいる間、姉のいないこの自由なひと時を、いかにして精一杯楽しむかということをずっと考えていたのだが、結局特に何も思いつかないまま家に帰ってきてしまったのである。 「うーん・・・そうだな、とりあえず寝るか。」 最近夢見が悪いせいで、睡眠不足が続いていたしこの機会にたっぷり睡眠をとるというのはとても有意義な時間の使い方と考えたのだ。 自分の部屋へ行き、制服からTシャツと短パンに着替え、すぐにベッドに横になる。 「しかし、またあの変な夢を見るんじゃ・・・ない・・・か・・・ふぁあ~・・・・」 ベッドに横になった瞬間に、襲ってきた睡魔によって、雄太はすぐに意識を失った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.09.20 00:58:04
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