私がついておりますぞおおお
さて、小説の続きですRSで何もやることもなく、夏休みで友達がみんな実家に帰ってしまっているのでネタがありません。毎日、料理して、部屋の掃除して、RSして、テレビみて、たまに買い物に出るくらいです早く学校始ってほしいってこんなに思うのもなんか変な感じですw朝好きなだけ寝れるのはいいんですが、早く学校始ってみんなに会いたいです^-^それからしばらくは、お互い会話もないまま、ただ黙々と歩くだけの時間が過ぎていった。マイアは、自分の言ったことが雄太を傷つけてしまったのではないかと、まだ気にかけている様子であった。時々立ち止まって後ろを振り返っては雄太の顔を見つめ、そして罰の悪そうな顔をして、再び前を向いて歩きだすということが何回かあった。どうやら、マイアは自分の気持ちというのを素直に表現することが苦手らしい。ということは、いつもツンツンしているのも、もしかして本当に怒ってたりするわけじゃないのだろうか・・・お前さんは気に入られたのさ、というネビンの言葉を思い出した。そんなことを考えていると、雄太は急にマイアのことを意識してしまった。いきなり異世界に来てしまったことで、今までそういうことを意識する余裕がなかったが、考えてみればマイアは抜群の容姿を持つとびきりの美少女なのだ。最初はその容姿の可愛らしさに心を魅かれることもあったが、マイアの性格の豹変を目の当たりにして、ホントは性格の悪いとんでもない女なんだと思い込んでしまっていた。だが、先ほどの会話の中でマイアの心優しい部分に触れた雄太は、マイアは実は心の優しい女の子なんじゃないか、と思ったのだ。容姿は申し分なく、その上性格にも問題がなければ・・・「ちょっと、何ニヤニヤしながら歩いてるのよ。せっかく人が心配してたっていうのに。やっぱあなたには、心づかいなんていらないのね!私のナイトなんだから、そんな気の抜けた顔してないで、もっとまじめに歩きなさいよね。」「まじめに歩くってなんだよ。それに俺はもともとこんな顔だっての。」・・・どうやら、性格は大いに問題ありのようだ。しかしなんとも惜しいことだ。「容姿だけ」は、こんなにも輝きを放っているというのに。「小僧、マイアにはいくら反論したって無駄だぜ。何せこのネビン様が5年間、いくら言っても全く変わらないあのまんまなんだからな!まあ、諦めるこった。」あれからずっと雄太の左肩にいたネビンが、諭すように言った。「それじゃあまるで、俺は運悪く性悪の飼い主に買われてしまったペットショップの犬じゃないか。」「性悪の飼い主か!ははっ!ちげーねえ。お前さんも自分の立場ってのがよくわかってるじゃねえか。」「でも、それでも俺は従順な犬になんかなるつもりはないね。それなら、俺は自分の思うままに生きる猫になるさ。もともと猫のほうが好きなんだ。」そう、いくらマイアのことを信じ、そのナイトになることを決めたとはいっても、言われたこと全てに従う気などまったくない。しかし、猫だろうが犬だろうが、すでに発想がマイアのペットになっている自分を肯定してしまっていることに、雄太は気がついていないのだった。それからしばらく歩くと、何やら前方に街の灯りらしきものが見えてきた。こっちの世界に来たときは真昼間だったのが、長いこと森の中を歩いているうちに、いつの間にかすっかり夕暮れ時になってしまっていたのだ。「見えてきたわ。あれが古都ブルンネンシュティグよ。」「ふう、やっと着いたのかよ。でも、これだけ歩いたのに、全く疲れてないのが不思議なんだよな。やっぱエルフってやつはすごいんだな。」「あたりまえじゃない。エルフ族は、人間とは比べモノにならないくらいすごいんだから。あなたは、自覚がなさすぎるわ。もっと自分の強さっていうものに自信を持ちなさいよね。」「強さって・・・まだ実際に戦ったこともないのにわかんねーよ。」そういえば、これから先、自分は凶悪なモンスターと戦ったりしなければならないのか・・・。はたして、本当に自分がそんなことができるのだろうかと、雄太はとても不安に思った。街の中へ入ると、そこには映画で見た中世のヨーロッパのような街並みがあった。家はレンガ造りで、灯りは火を使った松明のようなものが、街灯のように道なりに置かれている。電気などの近代的なものはこの世界にはないんだなということが一目でわかった。見るモノ全てが新鮮で、思わず周りを見ることに夢中になっていた雄太は、前を歩くマイアが立ち止まったことに気づかずに、その背中にぶつかってしまった。「うわっ、どうしたんだ急に止まったりして。」「この先に、私の宿があるの。」「なんだ、だったらさっさと行こうぜ。もうすぐそこなんだろ?」「うん・・・」マイアの返事は小さく、沈んだ声だった。「なあ、さっきも言ったけどさ、お前やっぱり姉ちゃんに会うの嫌なんだろう?」「だからそんなことないって言ってるじゃない!」マイアが急に大声を出したので、雄太は思わずたじろいだ。「わかったから、少し落ち着けって。別に嫌じゃないなら問題ないだろ。さあ行こうぜ。早くお前の姉ちゃんを紹介してくれよ。」「わかったわよ・・・」それでも、やはり仕方なくといった感じで、マイアは再び歩き出した。口ではああ言っていたが、やはりどうみてもマイアは姉に会うことが嫌なようだ。この重い沈黙が耐えきれなかった雄太は、軽い調子でマイアに話しかけた。「なあ、お前の姉ちゃんってどんな人なんだ?俺としては、お前と違ってグラマーでセクシーなお姉さまだと、すげーうれしいんだけどな。」マイアの容姿が輝きを放つほど美しく可愛らしいことは、これまでのことでわかりきっているわけだが、しかしそのスタイルとなると、どうも色気を出すには少し頼りない・・・いやもう、貧相な、と言ってしまっても仕方がないモノなのであった。というか、もう一言でいってしまえばそう、胸がないのだ!雄太としては、この重い空気をなんとかしてしまいたいという気持ちで、思わず口にしてしまった言葉だったのだが、運悪くそれはマイアのとても気にしている触れてはならない部分だったのだ。「何よそれ!私と違って、ってどういう意味よ?」「いや、まあ・・・そういうお姉さんだったらいいなーっていう願望を口にしただけで、別にお前の胸がないのをからかったわけじゃないんだぜ。」このときの雄太の空気の読めなさは完璧だった。雄太のその言葉はまさしく、火に油を注ぐにはこれ以上はないという一言だった。「わ、わ、わ、私のどこがなにですって?よくもそんな言葉を・・・もう、ユータなんか知らないんだから!どこへでも行って、勝手に野良ユータにでもなっちゃえ。」この時になってやっと、雄太は自分がご主人様の触れてはいけない部分に触れてしまったことに気づいた。同時に、マイアがどれだけ怒っているかということも。「悪かったよ、ごめん。」雄太は、とりあえず謝ることにした。こういう時は、下手に言い訳などせずにひたすら謝るのが一番だと、朋絵との日々のやりとりでの経験からわかっているのだ。「お前が、姉ちゃんと会うのが嫌みたいでなんか元気なかったからさ。だから俺なりに明るい話題を振ったつもりだったんだ。」「だから、何度も言ってるでしょ。私は別に姉さんに会うのは嫌なんかじゃないって。」「ああ、そうだったな。俺の勘違いだった。ホントにごめんな。」「・・・なによ、別にそんなに謝ることなんかないでしょ。あんまり謝られると、なんか私まで悪いことした気分になるじゃない。」「じゃあ許してくれるのか?」「・・・別に、私はそんなに怒ってたわけじゃないんだから。ホントにホントよ。だから、あなたもそんなに気にすることはないのよ」どうやら、ストレートに謝ったことが功を奏したようだ、と雄太は思った。「それに私も、どっかに行っちゃえ、なんて言いすぎたわ。ごめんなさい。」なんと、逆に謝られてしまった!どう考えても悪いのは雄太であって、マイアが謝る理由など全くないはずなのだが、そこはあえて突っ込まずにおこうと雄太は思った。せっかく許してくれると言っているのだから、わざわざ話をややこしくすることはない。「じゃあ、これで仲直りだな。」「そうね。」そう言ってニッコリ笑ったマイアは、やはりとびきり可愛らしい。その笑顔は、思わず性格のことも、貧相な胸のことも、全てを忘れさせて夢中にさせるだけの魅力を持っていた。思わずボーっとしてしまった雄太を置いて、マイアはすでに先に歩きだしていた。あわてて追いかけると、雄太が追い付く前にマイアは立ち止まった。「ここが私の宿よ。・・・そして、姉さんの宿でもあるわ。」その宿は、街の他の建物と同じレンガ造りで作られた2階建ての建物だった。そう大きくはないが、洒落た外見をしていて、赤い屋根と白い壁がなんだか可愛らしい雰囲気を出していた。それにしても、あれだけ姉に会うのは嫌じゃないと頑固に言っておきながら、どうみてもそれは気が進まない声であった。「へー、じゃあ早く行こうぜ。俺も早くマイアの姉ちゃんに会いたいし。」「うん・・・」マイアは、木でできたドアを開け、建物の中へと入って行った。雄太もその後に続いていく。すると、入ってすぐ右側のところに、カウンターがあり、そこに宿の主人と思われる男が立っていた。どうやらそこが受付らしい。「マスター、リリーナ姉さんは今どこにいるかしら?」「ああ、リリーナのやつならほれ、そこのソファーでくつろいでおるよ。」宿の主人が指した方を見ると、カウンターの奥の部屋に確かに立派なソファーが置かれていた。かなり横に長いソファーである。他にも応接セットが揃っているところを見ると、そこはこの宿のリビングといった感じだ。ソファーの裏側しか見えなかったが、ここから見た限りでは、そこに人が座っているようには見えない。ソファーには誰も座っていないんじゃないかと思った。「ん・・・ふあぁ~・・・やっと帰ってきたわね。」誰もいないはずのソファーから声がしたかと思うと、ソファーからいきなり人影が現れた。どうやら、ソファーに寝転がっていたらしい。そして、起き上ったその人影は、何度か手で髪をとぐ仕草をしながら、こちらに歩いてきた。お姉さん登場させていろいろ書くつもりで、前回「お姉さん登場!」予告をしたんですが、それまでの部分が長くなってしまい、一言しゃべっただけで次回へとなってしまいました。さて、お姉さんはどんなお姉さんなんでしょうかwというか、どんなお姉さんにしようかwwww朋絵は虹氏のお姉さんのうちの1人がモデル虹氏にはもう1人姉がいる・・・となるとwwww