「はと急便。その2」

夜中になると、思考が目を覚ます。

思考…というよりも
感情…といったほうがいいのかもしれない。

普段、何かを考えたり、自分の心と向き合ったり
そういうことって、日常の中ではなかなかしないものだ。

通勤電車の中では、
ひたすら、目を休ませ、テンションをあげていくことだけを
考えているし、

仕事中は無論のこと。

帰りにはもう疲れた雑巾のようだし

帰れば生活のこまごましたことに追われる。

全てが眠ってしまってから…

夜も更け、しんと静まり返った窓辺で
ようやく…

私の感情や思考は目を覚ます。

月の出る夜は、なおのこと。