詩を書く「あなたと私の間に」
あなたと私の間にそれは麗しい音楽のカーテンをかけてその透けるレースに囁く風を甘くくぐらせましょうそれは心の御簾(みす)なのですさぁ、手を差し伸べて横たわる女は夢の中にいる渦をまく亡霊はあなたか?それとも亡霊は私だろうか?屍(しかばね)を越えて嵐の窓辺に辿り着き荒金の時を破り永遠をノックしてガラス窓越しに口づけた涙が嵐を呼んだから抱きしめる恋衣は乾いて暖かいはずそんな思惑を阻む冷たいガラス窓よ唇に滲む雨か、ぬるい涙をあなたは触れずに出征兵の別れの汀(みぎわ)の如く?いいえあなたは生霊だ!か弱い祈りよりも金貨が降る都市のように欲望せよ、とほら、片隅には無声映画の喜劇役者が眉根を寄せてどた靴で踊っている彼は優しいピエロだから背中を山脈にして語らない握り締めたこぷしと痩せた爪の春夏秋冬に恋の炎はほら!爆ぜながらささくれた影と踊るよ