|
全て
| カテゴリ未分類
| キノコの不思議
| 野鳥観察
| 料理しましょ♪
| 植物礼賛
| 虫たちの宴
| 独り言
| 雑学
| 愛すべき里山
| 植物を育ててみよう
| 写真の加工
| 空 雲
| ネジバナと野生蘭
テーマ:植物・キノコについて(671)
カテゴリ:キノコの不思議
前日の記事の野鳥のカラ類の混群を見ましたその直ぐ後、草刈りされた荒地に立ち寄りました。
もともと荒地ですから、草刈りしてしまえば基本的には何も残りません。 乾燥と高温続きの波乱の秋でしたが、適度な降水と気温の低下がゴーサインとなったのでしょうか、数本のキノコが見つかりました。 本来でしたら、ほんとにどこででも見られるキノコのヒトヨタケなのですが 「雨も降らず、気温も下がらない」 という悪条件の中では、キノコの活躍の場が限られてしまっているようです。 基本的に、キノコはどこででも見つけられるはずです。 キノコは自然界の分解者ですから、キノコが活躍しないということは、分解されずに残されるゴミが積み上がっていくということになります。 まぁ、実際にはキノコだけが分解者ではないですし、キノコの本体は人の目に触れないところにありますから、キノコの子実体が見られないからといって、キノコがその役目を果たしていないことにはならないのですが。 ただ、キノコを見るのも食べるのも大好きな私としては、キノコが存分に活躍している姿を拝めないのはおもしろくないです。 年々、谷津を取り囲む里山の荒廃が進み、キノコの種類が減っていることが残念でなりません。 気を取り直しまして、このヒトヨタケに関して少々。 ヒトヨタケとは「一夜茸」と書きます。 ヒトヨタケの仲間は、成熟した子実体がとても汚い姿になります。 とりわけヒトヨタケ属に分類される種類は、文字通りの「一夜」限りの命とは限りませんが、地上に現れた子実体はあっという間に成長して、ぐじゅぐじゅに溶けて無くなってしまいます(汚い状態の写真は用意出来ませんでした)。 右の写真では、傘の縁の部分が溶け始めて黒く変色しています。 じつはこのヒトヨタケは食べられます(私は試したことがありません)。 ただし、食べる場合にはキノコが真っ白い(若い)状態に限ります。 さらに、酒と一緒に食べますと悪酔いします。これはかなり酷い症状を呈するようで、アルコール分解酵素の阻害効果は一週間程度続く模様です。 ちなみに、私は酒を飲みませんのでこういう中毒は気にしませんが、ヒトヨタケを食べようとも思いません。 食欲をそそられるようなキノコではないですよね? おまけです。 上からですと、河童のようです。 さらにおまけです。 こちらのキノコは、ムジナタケです。 ヒトヨタケ科ナヨタケ属に分類される種類で、同じヒトヨタケ科でも溶けてしまうことはありませんが、老熟したキノコの傘の裏側は真っ黒になります。汚いです。 名前の由来は諸説あるようですが、毛の生えたような見た目がムジナ(アナグマ)に似ているということのようです。 ヒトヨタケも含めて、公園や道端など人目につきやすい場所に多数生えることが多く、気味悪がられることもあるそうですね。 ムジナタケも一応「食用」にはなっていますが、人の口に運ばれる機会よりも、無視されるか、踏み潰される機会のほうが圧倒的に多いでしょう。私も食べません。 つまらないキノコ2種の話でした。 「つまらないもの」ですが、書き始めてみますとなかなか終わらないものですね。 強いて申し上げますと、 『「つまらないもの」にも、それなりの魅力があったりするかもしれない』 ということになりますか。 あなたにとって「つまらないもの」かもしれませんが、そのキノコはそいつなりに一所懸命生きていますから、踏みつけたりするような無粋は止めてくださいね。お願いしますよ。 ブログランキングへの応援は、こちらからお願いします お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[キノコの不思議] カテゴリの最新記事
|
|