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sasama_tea

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2007.05.13
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 私が植物のことを知りたいと感じたときに、
そのきっかけを作ったのがラン科植物です、しかも日本に自生する種類です。

 その中で、『紫蘭は、栽培しやすいラン』という説明を見た私は、
植栽のシランの果実からタネを得て、ネジバナの鉢に採り蒔きすることから始めました。

 当時の簡単な記録を読み返してみると、開始時期は1993年の秋。
 数週間で3本の実生苗が得られ、そこから現在まで13年強、
鉢の大きさを少しずつ大きくするだけの管理で、なんの障害もなく存続させています。

 最後に鉢増しをしてから5年以上経過していますが、
お礼肥を施すだけで、今年もふつうに花を咲かせてくれました。
 以下に、その様子をフォト蔵の画像で示しますが、
大した画像でもありませんので、見られなくても素通りで大丈夫です。
本日5/13の12:30~14:30まで、停電のためにフォト蔵は使用不可になるそうです。

鉢植え紫蘭全景
鉢植え紫蘭全景 posted by (C)sasama_tea

 上記画像についての補足ですが、鉢は8号のプラ鉢を使用。
 撮影は室内の蛍光灯下、赤色が上手く発色しないために若干の修正を入れてあります。






 この話は、「ただシランをタネから栽培した」という
ありふれたものでは終わらないのです。

 品種改良を目的にしていれば、その子供が特異な性質を持つのも不思議ではありませんが、
私の行ったのは、ただの「タネから育てよう」という気持ちから始まったものです。

 ところが、数年待って初めて見た花は、私の度肝を抜くものでした。
開花初年度の記録はありませんでした

ウルミ白のシラン そう、花が白かったのです。

 何のいたずらか、3つの苗の内のひとつから、白花を咲かせるものが出現したのでした。
 もう、たまげました。『何?何?』 そんな感じでした。

 実際には純粋な白花(園芸では『素芯』と表現します)ではなくて、少しだけ元の紫色の名残があります(園芸では『ウルミ白』という色)。

 ただ、純白よりも、こちらの色のほうが私は好きです。
 わが子を溺愛する親のようなことを口にしている気もしますが(笑)


 初めて栽培したシランでしたが、意図しない突然変異まで経験してしまいました。

 稀に『芽変わり』といって、新芽に突然変異が現れることもありますが、
タネから育てたほうが、その確率は高くなります。
 が、それでも実際には雲を掴むような話で、
その恩恵に預かれるかは、人知の及ぶところではなかったりします。




 そして、まだ続きがあります。

ちょっと豪華なシランの花

 実は去年と一昨年、その白花が突然咲かなくなってしまい、完全になくなってしまったと諦めていた訳ですが、今年、また突然咲いてくれました。

 どうも、よくよく観察してみると、同じ形で紫の花を咲かせる芽がありました。
 これが兄弟関係にあるというか、『同一株の一部の芽が変化して元に戻ってしまった』と仮定してみました。つまり、芽変わりです。

 白い花を咲かせる因子自体が、もしかすると不安定なもので、未だに固定されていない、ということなのかもしれません。

 その根拠に関しては長くなってしまいますので割愛しますが、おそらく間違いないでしょう。


 そうそう、この花にはもうひとつ、基本種とは異なる特徴があります。

 シランの花弁は左右に大きく開かず、近くで見てみると、
少々ぱっとしない花でもあると感じます。

 その点では、前述の変異個体はよく花弁が開きます。
 紫に戻ってしまったと考えている花のほうは、カトレアのような雰囲気もあります。

 お近くで確認出来るシランの花と見比べてみてください。
 何となく、違うのではないのかな?


 そして観察するときには、もう一点についてもご確認ください。

 それは、『シランの花の香り』です。
 おそらく、シランの栽培を経験された殆ど方は、
その微かな香りに気づかれていないのでしょうね。

個体の性質によっては…」の部分は定かではありませんが、甘い香りがあるのですよ。
 嘘ではないので、騙されたと思って試してみて欲しいのです。

 このような話題は図鑑では触れられていませんが、
ラン科植物でも数種類、私は体験済みです。

 皆さんも、人目を気にせず、いろいろな花で試してみてはいかが?
 頭がおかしい人と思われてしまうかもしれませんが…。




 なんか、えらい長い記事になっているようですが、
最後にもうひとつ、おまけです。


巨大ナメクジとシランの花 新芽や蕾、咲いている花まで食べてしまうナメちゃんです。

 活動時間は夜、『荒らしまくる未知の存在』の姿が見えないのはそのせいです。

 開花している鉢を室内に持ち込んでいますので、こうしてブログを書き込んでいる最中にも、その姿を確認することがあるのですよ。

 夜になると、蛍光灯の光があっても関係なく、ときに『ばりっ』という咀嚼音を響かせながら活動を続けています。

 とりあえず捕まえて、私のところでは御引取り願っています。
 その甲斐あって、今年もシランの花を堪能しています。


 ナメクジを見つけるには夜の捕獲が有効です。
 更に、水を越えて侵入出来ないので、
水盤の上などで管理するとナメクジの被害はなくなりますよ。
 余裕がありましたら、試してみてください。


手書きハート本日の記事に、長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。

 とにかく、タネから育てることは植物を知るためには良いことで、
自然について見過ごしていることを知るきっかけにもなることだと思います。

 それに、タネから育てた植物は『環境順応性』によって、
あなたの栽培環境に適した性質を持つことにも繋がります。
 枯らしてしまうかもしれない『山採り』を買わされるよりは、
自分の努力でタネから育てた植物は、一生あなたに付いて来てくれるのかもしれませんし。

 植物はタネから育てよう、それが結論です。


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最終更新日  2007.05.13 11:15:13
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