カメラが故障してしまいましたが、ヤマユリの花が
咲いているはずですから見ない訳には参りません。
記録もとりあえず残しておきたいですから、使い勝手
は悪いのですが、ケータイのカメラで我慢することに
しました。
ヤマユリ posted by (C)sasama_tea
撮影した画像をケータイ画面で確認するのは難しい
ので、とりあえず枚数を多く撮影してきました。
満足できる出来上がりではありませんが、ケータイ
でもそこそこの写真は撮れますね。
先週はまだ蕾だけのこの小群落も、8割方の蕾は
開いた状態になっていましたので、辺りはその花の
甘い香りに包まれていて、いい気分にさせてもらえ
ました。
こうして日記を打ち込んでいるこの時点でも、
ときどきその甘い香りの記憶が脳神経を刺激して、
ありもしない香りを嗅いでいるように脳が錯覚して
いるようです。幸せな頭です。
ヤマユリ posted by (C)sasama_tea
まだ開いていない蕾もありましたので、この周辺では
あと10日くらいはヤマユリの姿と香りを楽しめます。
ちなみに、場所は明かしませんが、このヤマユリは
公園内に咲いているものなのですが、ひと月くらい
前に草刈りされたときにこの場所だけ刈られずに
残され、一部の人に見守られながら花を咲かせ
られる状況下にあるようです。
多くの人がこの場所に訪れるようですが、ヤマユリ
に興味を抱く人も少ないみたいです。
このときには近くには誰もおらず、盗掘されることも
ないようでもあります。
無関心というのは少し問題ですので、注目しつつ
見守れることのできる環境が必要ですね。
ヤマユリ posted by (C)sasama_tea
狭い範囲の個体群ですが、花の形質の個体差は
かなり大きく、上の写真のような赤みの強い個体
も幾つか見られました。
写真では分かりづらいのですが、赤と黄色の
グラデーションがきれいでしたよ。
シロテンハナムグリ posted by (C)sasama_tea
こちらは少し小振りの花。
花弁の長さも、周囲の大型の花のおよそ半分
程度で、反り返る性質も弱いようです。
その小さい花を撮影しようと近づいてみると、
そこにはハナムグリの姿がありました。
ヤマユリの花には「よだれ」と表現しても良い
くらいに蜜が出ています。
その蜜を一心不乱に吸い続けるハナムグリの
貪欲なこと。
後ろから撮影されていることなど気づいていない
のでしょうね。
他にも小さな蜂やハエの仲間が花にいましたが、
期待していたアゲハチョウの仲間の訪問には
出会えませんでした。
見栄えがするのでしょうが、残念です。
庭の豪華な栽培ユリも美しいです。
ただ、山に自生するユリは紛れもなくその園芸種
に血を与えた原種ですから、絶やさないような
環境作りと、見守ることのできる心構えを伝えて
ゆけたら、と思っています。
甘く儚く夢の如き香りの山百合の姿が
辛く切ない幻の花となりませんように・・・
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