房総の片隅に佇むものの詩

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雑学

2008.08.17
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カテゴリ:雑学

カラカラの大地にようやくまとまった雨が降りました。
気温も幾分下がり、ちょっとだけ過ごしやすいです。
ナミアゲハ 08/8/15
上の写真は、とあるお宅での撮影です(ケータイで撮影)。
「反省」のポーズでも取るように、花も何もない場所
で休むナミアゲハの後翅の突起は傷ついていて、
近くに寄っても逃げることがなく、どことなく元気が
ない様子でした。
もう少し近づいてみるとびっくりしたように飛び立ち、
弱々しく低空飛行するものの、数メートル向こうの
地面に降りてしまいました。
追いかけてみると逃げようとするのですが、勢いが
なくてすぐに降りてしまいます。

人の世はお盆でしたから、どなたかの魂を乗せて
家主の元へやって来たのかと話しましたが、
赤トンボのみならず、アゲハチョウなどにも故人の
魂の面影に思いを寄せることもいかがなもの
でしょう。

ここまでは近況ですが、ここから後の話はひと月前
くらいことです。

山には人体に危険を及ぼす虫や植物が相当数
用意されているわけなのですが、その中でも
代表格のウルシ、弱い方は大変みたいですね。
私は幸いなことにウルシかぶれには耐性が
備わっているようで、その症状は拡がったりせず
に、軽症で気がつくと完治していることがふつう
でした。

ちなみに調べてみると、ウルシによるかぶれは
アレルギー性接触性皮膚炎と呼ばれるもので、その樹液に
触れたり、木の傍を通ることで引き起こされるそうです。
その原因物質はウルシオールと呼ばれるもので、
ウルシ科ウルシ属に含まれることが多い、とのこと。
意外なことにその他にも、食品では馴染みの深いと思われる
マンゴー、カシューナッツ、ピスタチオなどにも少なからず
含まれるそうです。

さて、ひと月程度前のことです。
里山付近での散策では必ず軍手着用で事に
当たるようにしているのですが、運悪く忘れて
しまい、素手で行動をしたことがありました。
きっとそれが原因で、気がつけば手の指に
ウルシかぶれのような症状が表れていました。
ただし私の場合は、水疱のように見えても1mm
程度の大きさしかなく、決して破れることもありません。

いつものこと、とそのまま放置していたのですが、
ある私の行動とともに状況は一変しました。

メロン、リンゴ、マンゴーの入ったドライフルーツを
そのとき食べました。
かぶれが気になっていたまさにそのときに食べた
わけで、小さく書いた部分でお分かりのように、
ウルシオールを体内から摂取したために
ウルシかぶれを助長してしまったようです。

もともと生じていたかぶれは左手の指のみでした
が、ドライフルーツを食べた翌日には右手にも
症状が表れ、皮膚の表面が赤く腫れる部分が
表れ始めました。
それほど酷くはないのですが、段々とかゆみが
増し、気がつくと一部の足の指にも飛び火して
いました。
マンゴーの件を調べてから、口の中も少し腫れて
いることにも気づきました。
ただ幸いなことに、症状が表れたのは手足の指
と口内の粘膜のみのようです。

小さく記した中に「アレルギー性」とありますが、
あくまでもウルシオールという物質はかぶれの
原因を作るだけで、体の中を駆け巡って各所で
症状をまき散らすわけではないようです。
アレルギーが原因ですから、たとえ触れた部分
が手だけであっても、体が過剰に反応すると
全身に症状が表れてしまうのでしょうね。
原因物質に触れたとしても、しっかりと石鹸などで
洗っておけば他人にうつす心配は無いようです。

ドライマンゴーを口にした翌日に左右の手指が
赤く腫れてかゆくなっても、さらに翌日も余った
残りのドライマンゴーを食べ続けました。
そもそもその時点では原因がマンゴーにある
とは露ほども知りませんでしたから、原因を
追求できても後の祭りです。
食べた後の数日間は腫れが酷かったものの、
指以外には拡大の兆候はなく、状況を冷静に
判断し、「待てば治る」と訳の分からない自信
を根拠に1週間を過ごすと、赤い腫れはほぼ
沈静化しました。
ふぅーっ、とひと安心でした。

その後はほぼ気にすることなく過ごし、ひと月
程度経過した現在では、ぷっくり膨らんでいた
場所が体の内側から再生を始めて、症状を
生じた皮膚の表面が剥がれています。
かさぶたが取れたような状況です
危ない橋を渡ったようにも感じますが、
とりあえず何事もなくやり過ごせました。
つくづく悪運が強いです。

アレルギー反応で有名なのが、スズメバチの
引き起こすアナフィキラシーショックです。
ごくごく簡単に申せば、スズメバチに2度
刺されると命に危険が及ぶこともあるという
ことです。
そのアナフィキラシーショックという異常な
アレルギー反応は、ときとして食品からも
もたらされることもあり、全く関係のない食品
の食べ合わせが原因で症状が引き起こされる
こともあるそうですから、何かを口にした後に
体調が急変した場合には気をつけるように
しましょう。
自分だけでなく、アレルギーを持つ方が近くに
居られる場合は特に気をつけたほうが良い
かもしれませんよ。

では、美味しいものが多くなる秋、不意の
アレルギー反応にはご注意あれ。

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ウルシには耐性を有する私ですが、ウルシ同様の症状を
表すというノウルシ(トウダイグサ科)の仲間のナツトウダイ
(じつは不確定。原因は他にあるかもしれません)にかぶれ、
全身が真っ赤に腫れて散々な思いをしたことがあります。
とにかくかゆくて、おまけに全身が熱を持って耐えがたい
状況でした。

教訓としては、素手でむやみやたらに自然のものに触れたり
しないということと(帰宅後や食事前には手洗いを奨励)、
症状が軽いうちに手を打っておくほうがつらい思いをしなくて
済むかもしれないということです。
前述の状況でも、注射1本でほぼ数日のうちに大体収まり
ました。
くれぐれも轍を踏まないように。。。







最終更新日  2008.08.18 02:00:17
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2008.02.08
カテゴリ:雑学

おからの別名についてクイズにしましたが、
早速その答えと参りましょう。

おからの別名、それは「うのはな卯の花、卯花)」
でした。

ウツギ
ウツギ posted by (C)sasama_tea

撮影日は、去年の5月20日。
昨日の画像は花そのものを見ていただくために
近づいて撮影したものでしたが、こちらは少し
離れて全体が分かるようにしたものです。

農家さんの近くの道路端に生えているウツギの
大きな木で、奔放に伸びた全ての枝に白い花が
びっしりと咲いていました。
咲き誇るその姿は、まるで雪が降り積もったよう
でもあります。

つまり、ウツギの開花期のこのような姿から、
おからの別名「雪花菜(きらず)」の雪の形容に
至ったということがお分かりになることでしょう。

さて、ウツギを漢字で表せば「空木」となり、材の
中心が空洞であることに由来しています。
また、花が5月、つまり卯月に咲くことから、その
花を「卯の花」と呼ぶということです。
さらには、「空木の花」が縮まって卯の花となった、
という説もあります。

「卯月」の由来は、卯の花が盛んに咲く「卯の花月」が語源とか、
稲の種を植える月の「植月」が語源とか、いろいろあるようです。

ウツギの花の白く、雪のように降り積もる光景と
おからの白い様子が重なり、「うのはな」の別名
を持つことになっている訳です。

その白い花が雪のように咲く光景を、昔の歌人は
好んで題材にしたようで、野鳥のホトトギスと並び
初夏の季語として扱われるそうです。
そして、その卯の花は、雪・月・波・雲などに例えら
れたとのことでした。

私はそのものを知りませんが、童謡の『夏は来ぬ』
の一節に、
 ~卯の花の 匂う垣根に 時鳥(ホトトギス・・・
というものがあり、ウツギの花に香りがあると誤解
されている方もおられるようですが、実際には全く
香りは無いのです。

じつは、「匂う」という言葉には、実際に匂いがなく
ても、匂いが感じられそうなときにも使われること
があります。
「事件の匂い(臭い)がする」などという表現がまさ
にそれですね。
別の観点で、「花が笑う」とか「5月の風が薫る」と
いった表現からも、「匂う」の言葉の背景が見えては
きませんでしょうか?

卯の花には香りがありませんが、溢れるほどに
白い花が咲く姿には、視覚的に香りが感じられる
ということなのでしょうね。
美しいものに必要以上に感覚が増幅されてしまう
という、ある種の錯覚が呼び起こす奇蹟、と表現
するのは少々やり過ぎですかな?
まぁ、そのようなものでしょう。

さて、おからから始まり、ウツギの花へと続いた
今回のお話でしたが、いかがでしたでしょうか?
少々省略した部分や、知識としては不充分な部分
もあって完璧な出来には程遠いですね。
ただ、道筋を示す手掛かりを示すには充分な内容
を詰め込むことができたような気がしますから、
皆さんの探究心をくすぐるお手伝いができましたら
光栄です。

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ちなみに、『』という字は干支の「うさぎ」を表す
字でもありますから、その毛の白さと卯の花に
関係があるようにも考えられますが、そもそも毛が
白いウサギは飼いウサギ。
野生のウサギが白いのは、雪の中での保護色と
なるように生え変わった冬毛の時期だけで、双方
を結び付けるには無理がありそうに思います。
しかも、本来の漢字の『卯』にはウサギの意味は
なく、扉を押し広げた様子を表す象形文字なのだ
そうです。







最終更新日  2008.02.09 01:53:40
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2008.02.07
カテゴリ:雑学

随分と前にお約束していましたおからの件、
一連の虫の話が終わりましたので、
長々と書かせていただくことにします。 

おからとウツギの花との関係を語る前に、
まずはおからという言葉の本質について
語らねばなりません。

おからとは、豆腐を作るときに生じる大豆の搾り
かすがその正体なのですが、そのことについて
改めて説明するまでもないでしょう。
このとき、大豆を水に浸してすり潰した汁を
 <豆汁、豆乳)>
といい、そこから搾り取ったものが「豆乳」、
残りの搾りかすが「おから」ということになります。

豆乳ににがりを混ぜれば豆腐が出来上がります
が、搾りかすであるおからは基本的にゴミのよう
なもので、スーパーでも二束三文程度で売られて
います。(某スーパーでは、300g入りで55円。

ちなみに、おからは産業廃棄物として処理されて
いますが、最近はバイオエタノールの原料として
利用するための研究もなされているようです。

ただ、食物繊維が豊富で、しかも各種の栄養価も
軒並み高い優秀な食材であるものの、日持ちが
しない上に、もそもそした食感が嫌われる原因に
なっていると思われます。

おからクッキー

さて、おからという言葉の語源ですが、上でも述べた
とおりに、豆乳を作る際に生じた大豆の「殻」がおから
の正体ですから、そこに丁寧を意味する接頭語の
「お」をつけた「御殻」ということになります。

ところで余談になりますが、おからのような発生の
仕方をした言葉は他にも多くあり、それらは
 「女房言葉
と呼ばれています。
ある言葉の一部を取り出し、ときにある程度の加工を
された後に、その語の頭に「御」がつく形で女房言葉と
なりました。

女房とは、宮仕えの女官や貴人の侍女などのことで、
彼女らが少し気取って使用した言葉が女房言葉という
ものだったのでしょう。
単に短くして言いやすくしたもの(おたま、おかき、おでん等
や、言葉が持つ本来の意味をぼかす(おなら)ための
言葉みたいですね。

現代でも普通に使用されている言葉の中にも、意外に
多くの女房言葉があるとお分かりになれば、驚かれる
こともあるので
はないでしょうかね。
しかも、男が堂々と口にしている訳ですから。

閑話休題

ただ、忌み言葉を嫌う日本人の性質からも理解できる
ように、おからという言葉の「から」の響きが「空」に
繋がるという意味で、「きらず」と呼ばれることもあります。

「きらず」とは、包丁を使用せずに調理ができるという
ことで、「切らず」が語源だそうです。
その「きらず」には当て字もありまして、「不切」「雪花菜」
「雪花菓」といった漢字が当てられます。

おからが大豆の搾りかすという事実をはっきりと表現
することを嫌ってか、見た目の白さを強調した「雪」と
いう漢字を当て、きれいな見た目を強調したかった
のでしょうね。

現代でも豆腐製造に必ずつきまとう、おからが引き
起こす『ゴミ問題』はかなり深刻なようです。
表現の仕方を変えることで人々に好印象を与え、その
由々しき問題を何とか食い止めたかったのだろうかと、
少し想像してしまいました。

そのように考えると、おからをいちいちゴミとして処理する
よりは、商品として売りさばくほうが一石二鳥ということに
なります。

ゴミ問題はさて置きまして、そのおからにはもうひとつの
呼び名があります。
見た目の白い色から「」という字が当てられましたが、
別の観点からある植物の花に例えられました。

では、ここでクイズと参りましょう。

その植物とはウツギのことです。
ウツギは5月頃に白い花を咲かせるのですが、その花
の呼び名がおからと同じ意味を持つ言葉になっています。
さてその別名の、「ウツギの花」という意味を持つ言葉
とはいったい何でしょう?
ほぼ、そのままの言葉ですがね。

ウツギの花
ウツギの花 posted by (C)sasama_tea

では、また明日。

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最終更新日  2008.02.08 02:01:57
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2008.01.12
カテゴリ:雑学

「バラ色の人生」の対義語についての問を一応出しておきましたが、
そちらの解答をまず出しておきましょう。

「バラ色」が明るいことを指しているということで、
ここは単純に暗いことを指すと考えれば良いのでしょう。
つまり、対義語は「灰色の人生」なのだそうです。

この灰色、実はgrayではないようで、
drab(灰色がかった黄褐色)だということです。

live a drab life (灰色の人生を送る)

「灰色の人生」とは、希望のない様子を表しているようです。
つまり、灰色は現在の人の世を表す色なのでしょうかねぇ。

 さて、暗い話はこのくらいにして、
昨日の「バラ色」に関連する色についての雑学です。

「バラ色」が「ピンク」というのが昨日の一応の結論でしたが、
「ピンク」を「桃色」と表現することもありますよね。
この「桃色」ですが、何に由来している色か、
お分かりでしょうか?

桃といえば果実の桃を想像されるかもしれませんが、
じつは花の色に由来する色なのでした。

「桃色」に関する言葉で、「桃色吐息」「桃色遊戯」などという
性的な意味合いを持つ表現があります。
また、「桃色」を「ピンク」と表現することもありますが、
日本語の中のピンクには「ピンク映画」といったワイセツな
意味合いを持たせるのがふつうですよね。

ただ原語のpinkにはそのような性的な意味合いは
(ほぼ)含まれず、前述のようなピンクの扱いは日本独特の
ものであるようです。
何ゆえ、ピンクにはこのような表現方法が存在するのでしょうね。
暇なときにでも、調べてみましょうか。


ところで、皆さんはこのようなものを
ご覧になられたことがありますか?
リサイクル
紙パックのジュースを開けるとき、おそらく『あけくち』と
書かれた側から開けることになると思います。

それから大抵の場合は、ただのゴミとして捨てられて
しまうことのほうが多いとは思うのですが、紙パック
自体はリサイクルで再資源化もされていますので、
私はそのように扱っています。

資源ごみとして扱うには、
「洗って・切り開いて・干して・ひとつにまとめて」
と手順が多くて面倒かもしれませんが、その作業中に
気づいたものが上記のように印刷された文言でした。

その面倒な手順を踏むとき、必ず「あけくち」とは反対側を
開くことになるため、遊び心を込めて
リサイクル ありがとう。
などという言葉を記したのかもしれません。

ありがとう。どういたしまして。

明るい未来、つまり、バラ色の未来が開けてくるには、
このようなココロのゆとりがなければいけないのかもと思う、
灰色っぽいsasama_teaでした。

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最終更新日  2008.01.13 02:13:10
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2008.01.11
カテゴリ:雑学

今回、字数が多くなるために字の大きさを小さくしてしまいました) 

『バラ色の人生の「バラ色」がどのような色か?』というものが、前回のクイズでした。
だいぶ遅れてしまいましたが、模範解答のようなものを行なってみましょう。

何はともあれ、まずはバラ、つまりroseという言葉そのものに関する考察です。

英語のroseを調べてみると、

rosecolor of pink

という内容が見て取れます。
つまり、バラの花の色とはピンク色と言っているも同然です。

さらに、そのピンクの色を表す元となっているものが、セキチクや(カワラ)ナデシコの色となっています。
これらの原種の花の色はピンクが多く、またバラの原種も「白~薄桃~桃~赤」という変化が多い中、やはりピンク系の花色が多いようです。
(ちなみに、中国などアジアには黄系統のバラの花が、また、ヨーロッパには赤系統の花があるようです。)

ここでもう少し突っ込んで、roseの言葉の意味を拾って見ますと、

rose color 有望、好況
rose-colored 有望な、楽観的な
roseate 有望な、幸運な、楽観的な
rosy 陽気な、楽観的な;好況な、有望な【a rosy future 明るい未来】

またドイツ語でも

rosig[ロージッヒ] (バラのような、バラ色の、)楽しい、喜ばしい、楽観的な

というような、良い印象の意味を含む言葉であることが分かります。

このような理由から、『a rosy life』といような原語を訳すときに、『rosy=明るい』を『バラ色』と優雅さを残して直訳の形を採ったらしい、ということです。

ちなみに、pinkという言葉は単に色を表す言葉ではなく、もともとはナデシコ属の草本植物の総称で、特に東ヨーロッパ原産のトコナデシコという種類を指しているそうです。
とどのつまり、この花の色がピンク色ということなのです。

そのような訳で、これらの内容を踏まえた上で総合的に考慮すると、『バラ色』は明るい色で、かつ言葉の本来の意味合いから考えると、

『バラ色=ピンク色』

と考えるのが妥当なようです。

ただし、ケルト語で『赤い』を表す言葉がroseの元になっているということもあるようなので、前述のように断言するのは難しいのですが・・・。

 さて、先ほどバラの原種の話を挙げましたが、その内容についてもここで少し触れてみましょう。

私のバラについての知識など大したものではないのですが、今回の内容を書くにあたって少しだけ文献を調べてみました。
すると、バラの園芸品種は数万単位で存在しているようで、簡単に理解できるような世界ではないと分かりました。

ただ、その名だたる園芸品種の親となっているバラの原種が、意外に日本にも数種存在していることは知っていました。

その中で、私が実際に目にすることのできるものが2種類あります。
ひとつは先日のノイバラで、もうひとつはそれに良く似たテリハノイバラになります。
(どちらも原種として用いられ、ワイルドローズという位置づけになっています)
ノイバラではその類まれな房咲き性が好まれ、一方のテリハノイバラではつる性が生かされたようです。
(北海道で有名なハマナスは、原種というより、交配用に用いられたそうです)

基本は上記のどちらも白い花を咲かせるのですが、ときに自然は悪戯好きな側面を見せるようで、このような花に出会うことができました。
薄桃色のノイバラの花 07/5/20
ほんのりとピンク色に彩られたノイバラの花です。('07年5月20日撮影)

この花を見つけただけでもかなり驚かされましたが、実はその十数分後、自身の目を疑うほどの花に出会うことになりました。
桃色のノイバラの花 07/5/20
こちらはピンク色のノイバラの花で、花も終盤を迎えていましたが、偶然にも開花状態ギリギリで見つけることができたのでした。

これぞまさしく「バラ色の花」です!
遠目から見てもピンクの花と分かるほど鮮やかで、帰り道の疲れなど忘れて、道路脇の藪の中に飛び込んでしまいました(笑)

ついでにテリハノイバラの写真も載せておきますが、あまりきれいな写真が用意できなくてごめんなさい。
テリハノイバラ 07/6/26
ノイバラに遅れてひと月くらい後に花が咲きます。(同年6月26日撮影)
株全体は地を這う性質のために、大抵は地面に張りつくように生えています。

また、こちらの花のほうがノイバラの花より少し大きいのですが、その分ノイバラよりは花の数が少なくなっています。
漢字で表せば「照り葉野茨」ということで、葉に厚みがあり、表面に艶もあります。

ちなみに、この2種類の花には甘い微香がありますので、たくさんの花の咲いている時期にはぜひ嗅いでみてください。
きっとその香りも、「バラ色の人生」のひとつのエッセンスになっていると実感できるのではないでしょうか?


ひと通りの話も終わりましたので、ここからは余談になります。

古くはギリシャやローマの時代でも、バラは豪華さを演出するのに利用されていたそうで、暴君として知られるローマ皇帝のネロも、バラを用いて客をもてなしたとのこと。
食堂の間の周囲の壁で四季を表し、壁自体を機械仕掛けにして絶えず客の周りを回るようにし、雨やあられの代わりに、バラの花やバラ水(下記参照)を振り撒いたのだそうです。

これ以降、『バラの中で寝る』『バラの中で暮らす』というと『贅沢に暮らす』ことを意味するようになったそうです。

そのローマ人、一輪のバラを天井に吊るし、その下での話は一切秘密にする約束を守ったため、「バラの下で(sub roseunder the rose)」という言葉として残っているそうです。

またヨーロッパでは、秋に白バラが咲くのは死を意味する、という俗言があるとのこと。
病人が白バラの夢を見るとまもなく死ぬと伝えられ、このため病室に白バラを持ち込むことは好まれないそうです。

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では最後におまけです。

『バラ色の人生』の対義語は?
さあ、考えてみましょう。


もうひとつおまけ。

バラ水 rose water

半開のバラの花を蒸留し、この蒸気を冷やして凝縮したもの。現在も料理の香料として使用される。

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バラ油 rose oil

バラ水を再蒸留し、上層の製油をすくい取ったもの。生の花4t(5tとも)から普通1kg精製できる。高価。
リラックス効果が得られる。性的な用途にも。

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最終更新日  2008.01.12 03:07:45
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2007.11.04
カテゴリ:雑学

アメリカザリガニから『赤いもの』を扱い始めましたので
何となく赤いものつながりで書いてみます。

今日は用事で散歩ができないため、昨日のうちに
キノコ採りへ出かけてきました。
収穫はヌメリイグチがひとつ、ハタケシメジが少々。
お寂しい限りです。

結局、前者は大根の味噌汁へ、後者はキャベツとともに
醤油バター炒めで食べました
(シメジに醤油の味が染み込みんで美味い)。

さて、そのハタケシメジを収穫した近くには
赤い実をつける小さな木がありました。
カラタチバナ 07/11/3
昨年、縁起のよい植物として採り上げたカラタチバナです。

百両』の別名どおり、庭でもお馴染みのマンリョウ(万両)の
実のつき方に比べると随分と貧弱ですね。
ただ、これはこれで美しいものです。
が、年越しの前に鳥に食べ尽くされてしまうのでしょう。
一瞬の輝き、でしょうかねぇ。

キノコの少なさに呆れ、まぁ仕方ないと気を取り直して周辺を
散策してみると、また別の赤いものが見つかりました。
ナツアカネ 07/11/3
冬を目前にするとその名に違和感を感じてしまいますが
アカトンボの一種のナツアカネ♂です。
成熟したその顔は、おサルのお尻のように真っ赤っか

つい2週間前くらいは、この枝の先はノシメトンボのものでしたが
今はより赤みの強いナツアカネの占有物になっています。
その世代交代は、秋が終わりを告げようとしている証拠なの
でしょうか。

ただし、未だに紅葉の足音は遠く聞こえてきませんが。

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最終更新日  2007.11.04 00:47:22
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2007.10.18
カテゴリ:雑学

またひと休みを入れて、花の話です。

野や山で秋の七草全てを探すのはなかなか難しいもので
挑戦はしていますが、やっぱり無駄なのでしょうかね。

こちらの花は、一見フジバカマに似ていますが
3裂しない葉の様子から近縁のサワヒヨドリのようです。
サワヒヨドリ 07/10/14
この花を撮影している頭上では、北のほうからやって来た
ヒヨドリがやかましく鳴き続けていました。「ヒヨドリ」繋がりで
何か関係があるのか考えるところですが、見当違いでしょうね。

ところで、フジバカマと同様、このサワヒヨドリの葉には
ある和菓子と同じ成分が含まれるのですがご存知でしょうか?

それは、ずばり『桜餅』、あの桜の葉の塩漬けの匂いです。
実は、今の季節に見られる桜の枯れ葉からも若干匂って
きていますが、お気づきでした、かな?
匂いの元は『クマリン』という成分で、フジバカマやサワヒヨドリの
葉を生乾きの状態にすると、まさに桜餅の匂いが漂ってくるのです。
ちなみに、それらに似る山地性の白い花を咲かせるヒヨドリバナには
クマリンは含まれていないそうです。確かに、匂わなかったように感じます

昔はそれを匂い袋に入れて持ち歩いたそうです。
粋、なのでしょうね。
実は私の手元にもその生乾きの葉があります。いい匂いですよ。



さて、ついでに表だけでなく裏からも見てみましょう。
何のこと?
ハナグモ 07/10/14
獲物を待ち構えていたハナグモの♂の腹部の模様は
どことなくハロウィンのカボチャのような感じに、見えません?
私の思い過ごしでしょうかねウィンク


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最終更新日  2007.10.18 01:16:41
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2007.05.11
カテゴリ:雑学
 今年のゴールデンウィークには、積極的に動き回ったので、
初めて見るものも幾つかありました。

 そんな中、初めて見るものなのに、何故か心が素直に喜ぼうとしない、
何となく引っかかりを感じるものが、ふたつほどありました。


ツタバウンラン(05/05) カキドオシの花が少なくなり始めて、少し寂しさを感じていたところに、私の目に飛び込んできたものはこの花でした。
 遠目に見たときにはカキドオシの花に見えていたのですが、近づいて見てみれば、初めて見る植物でした。

 花の形からゴマノハグサ科の花とすぐに想像はつきましたが、ふつうに検索しただけでは全くヒットしません。


 それもそのはずです。

 周辺地域でも、その場所にしか見られないことと、近くにムラサキカタバミがあったことから、ずーっと帰化植物ではないかと疑っていました。

 つまり、帰化植物であることを考慮に入れて検索すれば…出ました。

 ヨーロッパ原産(大正元年に渡来・ゴマノハグサ科・
ツタバウンラン蔦葉海蘭)、あるいはツタガラクサ蔦唐草)』

 日本の野草のようで、全くのニセモノでした。
 誰かが捨てたものが、繁殖してしまったのでしょうね。

 天を仰ぎたい気分です。





 そして、すぐ近くにはもうひとつ見慣れない花もありました。


セリバヒエンソウ(05/05) 特異な見た目の花に惹かれましたが、こちらも検索では簡単には正体を明かしてはくれませんでした。

 キンポウゲ科に間違いないと確信してみるものの、トリカブト属でも、オダマキ属でも、当該の植物は出ませんでした。
 八方ふさがりに思えたところで帰化植物を疑ってみると、数分で答えに辿り着きました。

 中国原産明治時代に渡来)・キンポウゲ科デルフィニウム属・
セリバヒエンソウ芹葉飛燕草

 葉がのような姿で、花の形がツバメの飛ぶ姿にたとえられてその名がついたようです。

 日本には近縁種が存在しないため、属名には日本語が当てられていないそうです。


 ちなみに、属名のデルフィニウムは『ドルフィンのような』という意味で、
つまり、ヨーロッパではツバメではなくイルカにたとえられているからなのですと。

 その由来にはフムフムと納得してしまいますが、実情には納得出来ませんね。
 理由は、以下の画像です。

セリバヒエンソウ全景(05/05)
セリバヒエンソウ全景(05/05) posted by (C)sasama_tea

☆こちら☆をクリックしていただきますと、上の画像の「元画像(大画面)」に直接ジャンプ出来ます。
ご活用くださいませ。



明治に渡来した割には目立たない帰化植物」という記述を読みましたが、
上の写真の場所では、他の植物を圧倒するほど大繁殖していました。

 単一で群落を形成する様子は、確かに見応えがありました。
 が、これでいいのでしょうか、日本に住まう方々。


 空いた場所を見つけては、手持ちの植物を植えて満足される方が多く、
正直うんざりもし、焦りも感じています。

 植物を植えることは、それ自体が環境保護だったり、
エコロジー」ではないことを、心の片隅にでも記憶に留めてくださいね。

 世界中どこに行っても同じ現象・事象しか見られないことは、
味気なくて、つまらないことではありませんか?

 無いのかなぁ…。


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最終更新日  2007.05.11 02:54:51
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2007.05.10
カテゴリ:雑学
 野山を歩き回っていると、思いがけないものに出会うこともあります。
 それは、「あっ」と驚くものであったり、
なるほど」と感心させられるものであったり、
常に「何かを見てみたい」と思い続けていると、こんなものに出会えたりするのかも?


ハタネズミ(05/05) ひとしきり散策を終えて、そろそろ帰宅をしようかと畦道を歩いていると、目の端にミョ~な感じの光景が映り込んできました。

 何かよく理解できないものの、まんまるの、何かもこもこした感じのものがうごめいているのでした。

???

 私の頭の中は、まさにこんな状態でした。
 よく分からないまま、恐る恐る、そのもこもこをよく確認しようと、遠巻きに回り込みながら観察してみました。


 結論を先に申し上げると、それは野ネズミでした。
 ズームで撮影した写真をフォト蔵に用意しましたので、上にある画像をクリックしてみてください。
その子の、キュートな後ろ姿が拝めますよ(笑)


 さて、ネット上でネズミについて検索してみたところ、
耳が小さくて、尻尾も短い様子からハタネズミという種類のように思いました。

 ハタネズミは植物を主食としているようで、その食事の様子を私は見てしまったようですね。
 彼らの活動時間は、朝と夕の2時間くらいが活発なようで、
まさにその時間帯に、私はばったり出くわしてしまったということのようでした。



ハタネズミの掘った穴 右の写真が、彼の立ち去った後に撮影した『』です。

 せっせと何かを求めて、「うんしょっ、うんしょっ」と掘っていたのですね。

 初めに見つけたときは、地面を掘りながらの食事の最中で、その頭をすっぽりと土の中に突っ込んでいました。

 そのために、丸みを帯びた体の一部しか見えていなかったため、もこもこしたものがうごめいているように見えたのでした。


 フォト蔵の画像をご覧いただけましたらお分かりのように、
後ろから近づいた私に気づいたハタネズミは、ぴたりと動きを止めると、
円らなお目々でこちらをじっと窺っているようでした。

 数秒後、やおら動き始めたハタネズミは、逃げるというよりも、
ぼくの食事をジャマしないで欲しいんだな』と言わんばかりに、
その丸い体をノソノソと動かしながら、ゆっくりと茂みに消えて行きました。

 あまりにもその姿が可愛かったので、写真を撮るのも忘れて見送ってしまいました。
 ほんと、可愛かったですよ。




 ただですね、野ネズミは自然のもの、病気などを持っている可能もありますから、
不用意に触らないように気をつけましょう。

 排泄物などから感染症を引き起こすこともあるとのことですから、
ハイキングで食事をするときも、地面に直接座ったりせず
シートを広げて座ったほうが無難なのだそうですよ。

 勘違いしていただきたくないのは、
駆除せよ」と推奨している訳ではなく、
付き合い方を間違えないように」と勧告しているだけですので、
そのあたりは、ご理解のほどよろしくお願いしますね。


よろしくな 聞いてくれないと刺すぞ
アカサシガメ(05/04)
アカサシガメ



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最終更新日  2007.05.10 02:37:14
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2007.04.09
カテゴリ:雑学
 結局、すっきりしない空模様のまま、今週末も終わってしまいました。
 そのため心も晴れないかというとそうでもなく、結構充実していました。
 写真を撮りたい対象が多過ぎて、撮り貯めた写真の使い道に悩んでいますよ。
皆さんに楽しんでいただける構成を思案中です。まるで、テトリスのように。




 さて、タイトルの内容に戻ります。

 4月に入り、虫だけでなく、その捕食者である両生類の姿も目立つようになってきましたね。
 蛙合戦が火蓋を切り、水辺はその歌声で満たされています。時折、目の前を蛙が通ることもあります。
 カナヘビもちょこまか動いていたり、遂には、がさごそと長い体のあの方も出ておいでです。

画像をクリック後、「元画像」の項目を選択すると大きくなります
アオダイショウ
アオダイショウ posted by (C)sasama_tea

 これだけ大きな蛇を久方振りに見ると、ちょっと驚きますね。
 ただ、驚いたのは向こうも同じのようで、奥まった場所に逃げ込んで、
次第にとぐろを巻いて、浅い藪の奥からこちらを睨み付けているようでした。


アオダイショウ 彼はアオダイショウ(⇒Wikipediaにジャンプしますので、詳細はそちらで確認お願いします)。

 何故かいきり立っていて、私に対して敵意をむき出しにしていました。
でも、こうして見てみると、意外に可愛い顔をしていたりして。

 ただ、このまま引き下がってはつまらないですから、
30cmまでカメラを近づけて、光学3倍ズームで撮影を敢行しました。
 画像容量の都合でトリミングをしてありますが、迫力は伝えられるのでないでしょうか。


 彼との駆け引きは、なかなか楽しかったですよ。
 とりあえず遊び終えて、先へ進むためにその蛇の横を通り過ぎるとき、
シャァァァ」と威嚇の音を発せられてしまいましたが、それさえも楽しんでしまいました。

 ところで、蛇に対して過剰に反応する方もおられるようなので、私の実体験からのアドバイスを。

 大抵の蛇は、人の足音に反応して逃げ出すのが常ですから、
少し丈の高い草の中を歩く場合でもゆっくり歩くようにすれば、
蛇のほうから道を開けてくれるはずです。
 そして、そのような場所では、ほんの微かな物音や、
草や枯れ葉が動くような状況も見逃さないようすれば、
おそらく蛇に襲われるようなことはないのでしょう。

 更に、今回私がアオダイショウから受けた威嚇のような状態では、
直接蛇を棒でつつくような真似はしないことですね。
 蛇の種類によっては、噛まれるだけでなく、毒液を飛ばして攻撃してくる場合もある訳ですから、
無用な争いは避ける」ということを憶えておきましょうね。




ホタルカズラ(04/08) おまけ1です。

 まだ枯れ草も多い中、はっと思わせるような青い花のホタルカズラ蛍蔓・ムラサキ科)が咲いていました。

 赤い色が乗っているのは咲き始めだからでして、時間が経つにつれて青い色になっていきます。
 今のところは花も少なく目立ちませんが、そのうち、目の覚めるような青い星型の花が地面を覆うことになるのでしょう。楽しみです。



ソメイヨシノの幹桜(04/08) おまけ2です。

 投票所のすぐ傍には、散り始めたソメイヨシノがありました。

 ブンブンと唸る音を聞いて上を見てみると、忙しく飛び回るミツバチの姿が見つかりました。
 そして、そのとき気づいたのが、まるで選挙事務所で使われる、当選を示す花飾りのような幹桜みきざくら)でした。

 なんか、可愛いですよね。



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最終更新日  2007.04.09 02:44:24
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