目に見えないけどあるもの・2

2012/11/06(火)15:23

●ギリシャ(やむを得ず)一人旅*6/『すぴてぃ』三日目

地球つながり(31)

カフェに入って座ってからもどーーーしよーーーー・・・・ が止まらない。 iPadを触りながら、連絡方法を考える。インターネットメール未設定・・・。なんとかパスワードを思い出せれば・・・と思うが、まるで頭が働かない。主要メールアドレスのパスワードもevernotoのパスワードも思い出せないほんとにほんとにどうしよう。どうすればいいのか なんとかひとつ、別のインターネットメールのパスワードを思い出し、使えるようにできた。HPから再度現地ツアーの会社に連絡を入れる。「ケータイを盗まれて受信したメールが見れないので、このアドレスに再度詳細を送ってください。」もし連絡がうまく取れなければ、明日のツアーに私は参加できない・・・・・けど、まぁ、そうなったらそうなっただ。私はこの旅を始める前に改めて誓ったのだ。 私は 宇宙を信頼しています。私は 起きることはすべて完璧、すべてよきことのためと知っています。なので、起きることをすべて(無条件に)受け入れます。 今日が、今が、『その時』だ ☆☆☆ ツアーの方は、手は打った。あとはケータイを止めること。誰かに電話するにも時差がある。時計を見ると、いつどこで時間が経過したのかまったくわからないが、(注1)日本の早朝の時間になっていた。 そうだ 義母に電話しよう。義母ならもう起きている ケータイを借りてかけてみたものの、ギリシャ語の案内が流れたりしてなかなかつながらない。国際電話のかけ方から調べなくてはならないのか・・・と思ったら、なんとかして?Zがかけてくれて、呼び出し音がしたところで変わってくれた。お義母さんの声。娘に代わってもらって要件を伝える。使えるメールアドレスも伝えて、あとはメールで連絡を取り合うことに。ほどなく娘からメールが入った。「ケータイは止めたから安心してね。ケータイのことは忘れて、残りの時間を楽しんで」 これでやっとほっとした。 (注1)---------・・・ 今、これを書いていてわかったことがある。(^_^;)「いつどこで時間が経過したのかわからないが」と書いたけれど、その店で、ほぼ無言で、ZそっちのけでiPadと向かい合っていた時間がその経過した時間なのね。(~_~;)>たぶん2時間近く?(~_~;)ごめん、Z・・・。 そしてありがとう。 やっと落ち着いた私を見て、「いこっか。」とZは目で合図した。私のスーツケースを持ってどんどん歩いて行くZ。  Πού παω; どこ行くの? ぷ ぱお?  Σπιτι.  うち。 すぴてぃ。  私はこの言葉が大好きだ すぐに覚えた。そして、三度目の「すぴてぃ」到着。 ☆☆☆ 「おかえり~」 な感じで迎えられる。「ただいま~」 な感じで荷物をおろし、事件の話をしているうちにごはんが出てくる。え?? こんな時間に何ごはん??まさか私達が帰ってくるのを待っていたんじゃないよね?(~_~;)ごはんはいつも、みんないっしょに。FもTもいつの間にか外から戻ってきて、いっしょに食べる。 ほんとにギリシャにいる間、毎日しあわせだったな~。こんな事件があっても戻る場所があって、暖かく迎えてくれる人たちがいる。どんなに心強かったことか。ありがたかったことか。一人旅のつもりでギリシャに来たけれど、まったくひとりじゃない。神さまに感謝します。深くー感謝。ありがとうございます。 実は昨日から言われていたんだけれどーうちに泊まりなよ。今日も言われた。特に友人のTとFが、声を大にして勧めてくれた。彼らは失業中であっても、私からの金品の見返りを期待して親切にしてくれているのではないことは、すごくよくわかっていた。「これまでも助けてもらって、さんざんごはんいただいてお世話になって、ほんとにほんとに感謝しています。これ以上迷惑はかけられないし、こんなに親切にしてもらって、どうやってお礼をしたらいいかわかりません。」と翻訳ソフトでなんとなく翻訳して見せながら話したんだけど、彼らは私が伝えたい意味を把握すると、すかさず、そしてキッパリとΔεν πειράζει. ぜん びらじ! 問題ないよ。いやいやいや。。。(^_^;) びらじ ですからぁ・・・Δεν πειράζει. ぜん びらじ!Δεν πειράζει. ぜん びらじ!しばらくこの押し問答・・・すると、年長者のTがこう言った。「私たちが日本に遊びにいったとき、お返ししてくれればいいから。」って。・・・。日本に来ることなんて・・きっとないのに・・・ありがとうございます。 ☆☆☆ こうして今日は泊めてもらうことになり、夕方からのヨーガスタジオの場所を確認してみるとアクロポリス。ええええ・・あのアクロポリス? ちょっと遠い。駅からも(~_~;)もっと近いスタジオのレッスンを予約したつもりだったのにいろいろHPを見たから、もしかしたら間違えたのかも。(~_~;)みんなに聞いてみたら、1時間前には家を出なくてはならない感じ。一瞬ひるんだが、予約もしたことだし、気分をクリアにするためにも行こう。 ヨガウエアに着替えて支度をしているとMがバッグを貸してくれた。「あんなバッグで街を歩いたり、電車に乗ってはダメ!」と。ちゃんとすべてにファスナーがついている赤いバッグ。「ちょうどヨガパンツも赤で、似合ってるよ~」と言われ、家を出る。 書き忘れていたが、昨日ホテルに帰る前にMは新品のタンクトップをくれた。なぜくれたのか、わからない。ママはいつもごはんをくれるし、Zはいつも迷わないように同行してくれるし、切符は買ってくれるし、(キオスクでお菓子も買ってくれた。(笑))TやFは泊まってけと言ってくれるし、この人たちは、いったいなぜ、こんなに親切なんだろう・・・なぜこんなにも 私にたくさん与えてくれるんだろう・・・きっと人間の形をした神さまに違いない。ありがとうございます。感謝。 そしてこのときもZが駅まで一緒に行ってくれた。自分ひとりでここに来るときは、駅からタクシーを使っていたけれど、実は歩いても大した距離じゃあない。道がわかれば歩いて行ける。地下鉄に乗るところでバイバイしようとすると、Zも乗ってきた。Παμε μαζί; いっしょに行くの? ぱめ まじ? アクロポリスまでは乗り換えもあるし、Zが一緒なら絶対どろぼうには狙われない。一緒に行ってくれて、安心「帰りは何時ごろになる?」と聞かれて答えると「じゃあ8時に(家近くの)駅で待っているから。」と言われる。「そうそう、ワタシ、夜ごはんはいらないから。待たずに食べてね!」と言ってアクロポリスの改札で別れた。 続く。  

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