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エド&メイジーの『憩いの広場』

エド&メイジーの『憩いの広場』

『ある涙の選択』(文芸社)

『ある涙の選択』(文芸社)おのともき著

内容は、スピリチュアル・ファンタジー。『鈴の海』(光の海)を舞台に、少年エドが世界の秘密を探しに、海や山を駆け回る、痛快哲学ファンタジー。宝石のごとく彩られた世界の美しさにあなたもきっと感嘆するでしょう。

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出版社審査員からの書評

まさに哲学ファンタジー小説と呼ぶにふさわしい作品である。物語としての「ファンタジー」と、メッセージとしての「哲学」がうまく融合しており、大変美しく、しかも「永遠」を感じさせるイメージに溢れている。このタイプの作品としてすぐに思い浮かぶのは、ヨースタイン・ゴルデルの「ソフィーの世界」が一般的な意味での哲学を統括するものであったのに対し、本作品では禅の思想などをもとにした、この作者独自の世界観が提示されており、そのあたりに独創性を窺うことができる。
また「時間」がテーマのひとつとなっていることを考えれば、エンデの「モモ」を連想させうるものであろう。そうした哲学的ファンタジーの作品の系譜に連なる意欲作なのである。


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あらずじ


鈴の海の浜辺に倒れていた、人魚はニーナ。

エドとメイジーはその人魚を助けようとこころみます。

誰も犠牲にせずに、生きてゆくという『世界の秘密』。

それが人魚を救う唯一の鍵。

エドは、人魚の涙の使って、海を旅し、世界の秘密を探し始めます。

ガラスの砂の広がる海底には、イロトリドリの魚たちが泳いでいます。

しかもどれも絵本に出てくる魚ばかり、そこで出会う妖精が、『まぼろし鯨』に乗ったエアリスです。

~~そのクジラ、普通のクジラと違っていて体調は30センチくらいで、いつも背中に妖精を乗せています。その身体からはいつも<淡い光>がぼーっと光り、あたりをまるで幻想の世界にしてしまうのです。その背中にのる妖精は、妖精の中でもエリート中のエリート、そしてそのまたエリートでなければ乗ることが許されないのです。

~~その妖精の背中には、ステンドグラスが重なりあうように引っ付いていて、「まぼろし鯨」の<淡い光>に溶け込みながら、羽をふるわせているのです。

エアリスの言葉をヒントに、『鈴の海』の底を旅し、自らの心の王国へと入ってゆきます。

~~これほど豪華で見るものすべてが透き通った世界は初めてです。鈴の海の中にこんなに美しい世界があったのかと感嘆するほどです。


そこで出会う自らの本質、国王さまは語ります。


~~「国王さまなの?」「そうだよ、僕が君の内なる世界のおおいなる自己。もうひとりの僕。そして本当の僕を包み込んでいる存在さ。世界中の誰もが僕のことを探し出そうとする。けれども本当の僕は探し出すほど遠くにいるわけでもなく。いつも今ここにいるだけなんだ。

~~「エド。覚えていて欲しいことがあるんだ。君が心に安らぎを取り入れ、平和の中にあってすべての流れを信頼している時、君はすべての存在とひとつになっていることに気づけるようになる。その時に君の後ろでじっとしながら君の身体の中で呼吸している存在、それが僕なんだ。


新たな世界へ旅立ち、出会ったメイヤーばあさまと、じいさま。

~~「氷の世界とはのおー、わしらがたまに遊びに行く世界でそこは奇妙な仕掛けでもって動いている世界じゃ。その世界はパズルのような世界でもあって、そこへ行くものはパズルのように頭がごちゃごちゃになるか、時計のなかの歯車のように規則正しく生きてゆけるかのどちらかじゃ。


氷の世界へ行くと、氷の森の木々たちは話しかけます。

~~『しかしお前さん。そんなに急いで探してもどこにも見当たりはせんよ』「えっ、どういうこと?」『お前の足元にあるというのに、どうしてそれを見つけようとするんだ』


~~『あの子ならやるな』『あの子は透き通った目と、大切なことを聞き取ろうとする耳を持っている。あの子は自分を守る必要がないんだよ。自分を守る必要がないからいつでも傷つくことができる。傷つくことができるから、強がる必要もない。強がる必要もないからあの子はいつもありのままでいられるんだ。ありのままで見、ありのままを受け入れ、ありのままを愛するものは、ありのままの世界を愛することができる。あの子なら、きっと見つけるだろうな、この世界の神秘の姿を』


氷の世界に住む、からくり爺や。ゼノンじいさんはエドをさらに導きます。


~~「ようやく道をマスターしたな」「人はこれだけのことをすぐにマスターするものもいるが、死を迎えるまでこのことに気づかずに過ごしてしまうものもおるんじゃ。しかし、たいていのものはマスターしたとしても、なぜそうなっているのかわからんがために、誰にも教えられず、まわりでそれを必要とするものに伝えることさえできんのじゃよ」

~~こんなこと出来る人はいないよ。そう思うやいなや。「おるんはおるんじゃぞ、ほかにものう。ただ目立たんところで過ごしていることが多いだけじゃ。たいていのものは諦めよるんじゃ。この世界の秘密を伝えることをのう」



ゼノンじいさんより教わる世界の秘密とは?


国王さまが導く世界のあり方とは?


そしてニーナの待つ運命とは?


さまざまなエピソードが交錯し繰り広げられる、『鈴の海』に広がるの世界の美しさ。

この一冊で、あなたもエドの体験する神秘を味わうことが出来るでしょう。


『ある涙の選択』本文中より

「いいかいエド、世界は万華鏡のように展開していくんだ。一瞬として同じ場面はないんだよ。一瞬一瞬が君の新しい宝物。君の一瞬一瞬が生命の織りなす神秘の中で起きているんだ。生命の美しい輝きに耳を澄ませてごらん。」~エドを導く『国王さまの言葉』より


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