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2006年06月05日
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WEB2.0がベンチャーキャピタルに出資を募るための、プロモーション用語でしかないことは既に述べている。
インターネットマガジン・スペシャルセクション「WEB2.0への道」を読むと、web2.0のエバンジェリスト(福音者・業界御用論者)のティム・オライリー氏は、
「web2.0は、インターネットにおいて何が成功するのか、その原則を浮かびあがらせたものです。われわれ自身はその内容を深く信じているのですが、今やそのWEB2.0から派生したミニバブルがおきているような状態です」(ティム・オライリーインタビュー...p73)と語っている。

私はインターネット上の言論のすべてを把握しているわけではないが、少なくとも、言論する人たちがステークホルダー(利害関係者)なためか、WEB2.0に反旗を翻す人はほとんどいないと感じている。
さらにWEB2.0を援用して、googleを論じる人などもいる。

私は、梅田望夫氏の著作「ウェブ進化論」の言説に違和感を隠さない。そして、梅田氏のブログにコメントをしてみた。だが、ナシノツブテ…。WEB2.0の旗頭ともいえる著者のブログでも、そこからコミュニケーションが生まれるのは幻想であると実感した。
最近では、オープン性を留意しなければ確立などできるはずもない、市民参加型ジャーナリズムのひとつの形であると思われるネットジャーナリズムを研究する会への出席要請も拒まれている(無反応)。それも、WEB2.0が虚論にすぎないことの現れだろう。

今後の私がティム・オライリー氏を激怒されぬように付け加えるならば、

アメリカという「言説をすることで個が社会的評価を与えられる社会」では、WEB2.0という概念は有効だが、日本という「発言することで嫉妬を呼び、批判される可能性を棄てきれない社会」では、何らかのローカライズをしなければWEB2.0が企業家たちを幸福にすることはない。


私は、日本が「出る杭は打たれる」「もの言えば唇寒し秋の風」の国であることを否定しない。



バブルとは何か。
簡単にいえば、消費のために購買するのではなく、購買のために購買する。それがバブルの本質である。

WEB2.0の本質は、オライリー氏曰く「参加のアーキテクチャー」(p.73)。
彼は熟考の末、ユーザーの行動を購買や消費や使用ではなく「参加」ととらえた。そこにWEB2.0という概念の脆弱さがあることに、われわれ日本人は気づかなければならない。



昨日は私は娘にWEB2.0について説明した。

お前が学校のパソコンで、ニコチャンマークを書いたとしよう。それがよくかけたので、隣の席のナナちゃんが気に入ってコピペして使う。そういうことって、クラスではあると思う。
WEB2.0っていうのは、お前が描いたニコチャンマークを隣町の小学校のミカちゃんも使えるようにするってことなんだ。インターネットは世界につながっている。だから、ドイツに住んでいるモエちゃんだって使うことはできる。それがWEB2.0って考えなんだよ。



ウェブ2.0はネット上だけの話ではない。
先日、玉川高島屋に向かって河川敷をサイクリングした。通りがかった河川敷の兵庫島公園では、ユーロビートが轟いている。
何だろうか。と、近寄ってみると、小さなテントがあり、その下にDJがいる。テントの脇には大きなスピーカーがある。そしてのその回りで、ディスコ(最近ではクラブと言うらしい)よろしく30人程の若者たちが踊っている。テントの脇にはレジャークーラーがあり、飲み物を販売している。
ふむ。このビジネスモデルは、終戦直後に登場した紙芝居屋だ。否、違う。これは典型的なWEB2.0のビジネスモデルだ。

お店側は、音楽と飲み物を提供するだけ。
ソシアルダンスではないのでお客は一人で踊ることができる。その踊りは個の表現である。その個の表現は基本的には自己完結している。(ユーザー基点)だが、沢山集まればもっと楽しい。そんな感じ。人が沢山あつまっても、河川敷だ。踊る場所は無限大にあるともいえる。それって、インターネットの無限の地平と同じことだ。(ネットワーク外部性)そして、河川敷なのだから、誰でも参加できること。会場と外界を隔てるものは何も無い。ここには、ピップルームはおろか、入り口の前で服装チェックをする黒服などいるはずもない。少し離れたところで、ビートにあわせながら飲み物を買わずに踊っていれば無料である。(オープン指向)

上原仁氏(goo)は、ユーザー基点、オープン指向、ネットワーク外部性とWEB2.0の概念を三つにまとめている。(同著 p.41)その三つをニコタマの河川敷クラブは網羅しているのだ。



さて、表題の「WEB2.0はバブルでしかない」。この論拠を明らかにする。

消費のための購買ではなく、購買のための購買はバブルである。
ならば、WEB2.0の構成概念である、オープン化のためのオープン化。ユーザー基点のためのユーザー基点。ネットワーク外部性の確立のためのネットワークの外部化を、企業たちが目指すならば、それはバブルでしかない。ということだ。

我々がめざすべきテーマは簡単なこと。顧客満足度(Customer's Satisfaction)を高めることだ。

「顧客満足度 ⊇ 顧客参加」 であって、 「顧客満足度 ⊂ 顧客参加」 とは限らない。


何故なら、自己実現のためや社会貢献のために参加する場合、参加している個が顧客満足度を感じているとは思えないからだ。その場合の満足は、顧客満足度ではなく、サービス提供側の満足(Owner's Satisfaction)ともいえるある種の優越感を伴うものを満たしているのかもしれない。


2006年1月の時点で、オライリー氏はインプレス社のインタビューに「WEB2.0から派生したミニバブルがおきているような状態」と言明している。
きっとこれは、ドットコムブームのようなミニバブルでしかないのだ。勿論、それで資金がまわるなら、それでいい。
だが、出てきた資金をWEB2.0そのままに費やすのは空虚である。

次回は、WEB2.0の問題点と、それを日本的に活用する方法(ローカライズの仕方)について論述することにする。



追記:
スポンタは常に消費者の視点での発言を心がけています。過去に「お前に言われる筋合いはない」「お前は神か。何様のつもり」などというご批判を頂戴しています。
それに対する私の答えはこうです。「私のカミサンは奥様であり、私はお客様である」。自らのアイランド(キングダム)をつくり君臨する王様ではないのです。(…蛇足まで)






Last updated  2006年06月11日 07時30分33秒


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