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アルゴリズムの時代(スポンタ通信 2.0)

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Headline News

2006年09月11日
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韓国のオーマイニュースは、「オーマイニュースの挑戦」でしか知らぬ。その本はオ・ヨンホ氏が記したものだから、ある意味オーマイニュースの大本営発表である。私は、オーマイニュースインターナショナルの登録市民記者だが、英語力は乏しく、韓国語も理解しないため、オーマイニュースに関する情報は、その本がすべてである。だから、それほどの成功ではなかったとか、市民記者は添え物的存在だったという情報に接すると、素直に落胆する。

さて、私がオ・ヨンホ氏が書いた本の中で、すばらしいと思ったのは、市民から集まった記事を生木と薪と分類し、生木を薪にする過程を市民記者や編集者の公開の元にブラッシュアップしていく制度だった。韓国でその制度がどのようになっているのか、その仔細を私は知らぬ。だが、それが日本版では「ニュースのたね」となり、生木のまま積まれるだけで、コメントさえついていかないシステムになっていることに大いに落胆する。ほんとうにそのシステムは韓国で機能していたの…?

笑止なのは、「ニュースのたね」というコーナーが炎上を避けるためにコメント欄を閉じられていること。まさに生木を生木のまま。薪にはしないということになる。



さて、宮本武蔵の五輪書を読んだ。地の巻には、「木くばり」とある。
木くばりとは、家を建てるとき、大工の棟梁は、材木の品質にあわせて、強くてまっすぐなものは柱に。美しいものは表に。曲がっていてもつよいものは横柱に。ダメなものは足場に。そして、どうにも使いようのないものは、薪にして燃やしてしまう。

私は、オヨンホ氏が掲げた「生木と薪」を想起した。
家をつくることは情報をインテグレートされた形でロムを残すことと等価ではないか…。

オーマイニュース日本版が「ニュースのたね」に仕組んだシステムは、生木を生木のまま放置すること。そして、永遠のベータ版であることも許さぬことである。そのシステムを見ていれば、オーマイニュースが市民記者メディアかどうかが明瞭に判断できると思う。



先のエントリーで、私とマスコミやマスコミ出身の方々との言論の乖離を明らかにしたが、殆ど黙していた湯川氏を除けば、対話は絶望的だと思えている。オーマイニュース日本版がブロガーたちとやったシンポジウムでも基本的に同じ乖離が存在する。きっと、どんなシンポジウムに行っても私が発言したとしても、武蔵が遭遇した一乗寺下り松の決闘のようになってしまう。
賢明な読者なら理解されると思うが、そんな戦いに勝利するために、私は五輪書を読んだ。
とはいえ、基本的には、「勝つと思うな、思えば負けよ」。真理谷円四郎「仕合いとは敵味方という異常な状況を自然な状況にすることである」。戦いを自ら求めてはいけないのだ。



自ら戦いを求めぬ。
ならばどうするか。

考えてみると、先のシンポジウムもオーマイニュースとブロガーのシンポジウムも、パネラーのほとんど90%がマスコミ出身者である。ふつうのネット者はいない。ふつうのブログ者もいないのである。だが、マスコミ出身者がふつうの人でないのかといえば、ふつうの人なのだ。
私とて、映画学校でマスコミ教育を受け、独立プロダクションでキャリアをつみ、テレビの現場にもいた。だが、つねにふつうの人(権限もなく無名)であったし、そうありたいと思っていた。ただ、ふつうの人であることをいかに表現するかに腐心してきた。
どうように、どんな権力の場・座にあってもふつうの人でありたいという理想は、マスコミ人すべての胸に共通するもののはずだ。
ならば、そこに自然なる状況を促す道はある。



私は、コモンジャーナリズムという普通のジャーナリズム、ふつうの世論形成ツールをつくろうと思っている。
普通とは何か…。先のエントリーでP2Pさえもジャーナリズムのひとつであるという啓示をいただいた。
ふつうの人たちといかに手を組んでいくか。それが私の課題である…。
批判などしている場合ではないのだ。





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Last updated  2007年04月14日 08時20分14秒
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