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アルゴリズムの時代(スポンタ通信 2.0)

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2006年11月02日
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【リード文】

最近、GoogleがYouTubeを買収したことは知っている人が多いだろう
YouTubeが何なのかといえば、誰でも動画をアップしてみんなで見れるサイト。
つまり、Consumer Generated Mediaの典型的なもの。では、Consumerとは何かといえば、極めて多様であり、さまざまな人たちであり、動画をアップさせる人たちの動機もさまざまである。

日本で話題になるYouTube動画はテレビなどの録画映像だが、YouTubeはそれだけではない。そのことに気づいたとき、インターネットがオルタナティブメディアではないことを理解できるはずだ。




「デジタルジャーナリズム研究会」に属するガ島通信さんは、慶應大学SFCの教室で「メディアはどうなるか」というタイトルでパネルディスカッションに参加したらしい。「SFCの学生は意見が鋭い。他とは違うよ」などと学生を持ち上げた意見を紹介していたが、すでに「インターネットはオルタナティブメディアではない」「メディアという概念はP2Pの中のひとつのフェイズに過ぎない」。インターネットに深く接しているならば、多くの学生諸子は理解しているはずである。
だから、もし彼らが鋭いとするならば、それは、大学という文脈の中で自らを律し、専門分野を越えた発言をしないという見識についてだ。

世の中のコミュニケーションの形がメディア型からP2P型に移行しているにも関わらず、大学や社会がメディア型のままであるならば、それに掉さしても弾き飛ばされるのは道理なのだ。

慶応SFCに限らず、メディアの崩壊を予感し、その危機感の中で考えるシンポジウムは多い。私自身、ひとつの研究プロジェクトに参加している。
幸いその研究プロジェクトにはメディア者におもねる立場のメンバーはいない。だから、メディア関連領域に研究対象を限定せずに済む。
また、ありがちなビジネストレンドを探るような組織に支援された研究会ではない。だから、情報ディーリングの間にエージェントを挟まないような、ビジネスモデルを語ることに躊躇はない。考えてみれば、CGMとはエージェントを介さないシステムであり、利益の薄いビジネスモデルである。
とはいえ、携帯電話業界だけがP2Pのビジネスモデルについて、真剣に語ることが許される。池田信夫先生は、「悪魔的ビジネスモデル」と、フロー型ビジネスモデルを批判するが、フロー型こそが、投資を促すビジネスモデルなのかもしれない。勿論、悪魔的であることは否定しないが、悪魔であるがゆえに、魅せられるのだ。



それでは、YouTubeの動画を実際に紹介していこう。(サイト内のembedというタグをCopy & Pasteすれば動画を貼り付けることも簡単なのだが、楽天ブログはそれを禁止しているようだ。。)
YouTubeのサイトは英語なので、私の英語力でどの程度理解しているのか分からない。だから、間違っていたら指摘して欲しいし、そのような中から、新しいものが生まれることを期待している。



まずは、オルタナティブメディアとしてのYouTube.

構造計算偽造事件に関わる動画たち。
地上波テレビの報道番組は、藤田東吾氏が指摘した企業グループが構造計算偽造物件を所有していることを指摘したが、地上波テレビばかりでなく、東京新聞を除く紙媒体も第一報を掲載しなかった。


その動画


そこで、藤田氏は自らの取り巻きが撮影した動画をYouTubeにアップした。

その動画


首相官邸で門前払いを食らう映像は、ことの問題を表現していないので、彼は自分の言論を展開する動画をアップした。

その動画


これらをどうみているのかわからないが、仮面ライダー藤田東吾なる動画もアップされた。

その動画


藤田東吾氏の言説とは無関係だが、アップ者はなんらかのメタファーを行ったにちがいない。



過去に話題になったのは、
・極楽とんぼの相方淫行にまつわる加藤氏の号泣挨拶@日本テレビ
・24時間テレビのマラソンで、沿道の女性を恫喝する映像@日本テレビ
・やくみつる氏の亀田父挑発コメント@テレビ朝日

などだろうか。これらは、オルタナティブメディアとしてのインターネットを証明するコンテンツでしかない。

では、今回のエントリーの最後に、メディア型からP2Pへの架け橋になっていく動画を紹介することにする。
勿論、著作権的には問題がある。将来、削除依頼があり、コンテンツが削除されるかもしれぬ。
だが、作品をつくったものが善意であり、きっと多分、当人を楽しんでくれるなら、この動画がネット上に存在する意義・意味はあるのだと、私は思っている。

その動画

明日は、YouTubeのP2P的側面を紹介する。

追記:
ここでひとつ大きなことに気づいたので開陳する。

日本のインターネットは、\ouを相手に展開してきた。だが、これからはYouの時代である。
Youに誠実につきあっていれば、いつしかYenも関わってくるし、ビジネスにもなる。
そういう目でインターネットを見つめなければならないのかもしれない。


\ouの時代から、Youの時代へ…。それが、美しい国ということだろう。


追記:
本来はembedができれば、ブログ上に動画のブラウザーを提示できるのだが、それができぬのが残念。ぜひとも、リンクをたどって行って欲しい。





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Last updated  2006年11月05日 21時19分05秒
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