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アルゴリズムの時代(スポンタ通信 2.0)

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Headline News

2006年11月21日
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ガ島さんのブログにコメントもトラックバックもできない。また、湯川さんのブログは表だから、表立って書くと、彼も嫌がるだろうから、あえて書かない。
ライブドアPJは記事如何に関わらず、私の記事を掲載しないし、オーマイニュースも、袋小路のような「ニュースのたね」というところに、ノーリンク、ノーコメント、ノートラックバックで収められるだけ。それでは、市民参加型ジャーナリズムではない。

イザにしても、ブロガーがプロの新聞記者とリンクをしていこうとしても、広告主や新聞社の方針と対立する言論の保持者であれば、はじき出される。それが言論の自由に反する態度だと指摘しても、全社の暗黙の了解の中で攻撃される。

結局のところ、オープン・フラット・マジョリティーを条件にしたウェブ2.0は、まったく機能していない。
その理由はみっつ。

1. 個は知識と経験というインプットによるゲーム理論の結論に従って行動しているのに、エスタブリッシュは、インプットが追加・修正されても、そのエスタブリッシュの源泉によって言論・行動を修正することができない。

2. エスタブリッシュがそのようなステークホルダーに縛られているならば、そのエスタブリッシュの無価値化を正しく評価してあげればよいのだが、そのような評価機関(インテグレーター)がない。

3. エスタブリッシュが自らのステークホルダーを明かせば、それなりのポジションをキープできるのに、多くのものは怖がってそれができない。


第三項につき、期待できるのは、池田信夫先生と古森義久氏だ。



とはいえ、Alexのようなアクセス数を公開するサイトも出ている。だから、注意深いロム者は評価サイトをリファレンスすることで、個・メディア・サイト・ブログの価値の程度を勘案することができる。



これが将来、楽天のオークション出品者たちの信用度のパラメーターのように、随時参照できるようになる日は近いのではないか。
私は、グーグルツールバーでPageRankを使っており、その目盛りでコメントに書き込もうかどうかを判断している。その理由は、ある程度の読者を想定してブログを綴っているブロガーとそうでない場合と、コメントが有効な対話に発展する可能性に相関関係があると思うからだ。

楽天は、さらに個人認証システムについて、制度を整えつつあるという。そのような仕組みも、個人情報のワンステップ状況が変えられていく突破口になるかもしれない。



本題に戻そう。


口コミ・マーケッティング批判。

メディアとは、管理型情報配信であり、口コミとは、非管理型情報配信である。

非管理型情報配信では、コンテンツの拡散が「神の見えざる手」に従わなければ、非管理型情報配信世界そのものの混乱をまねく。

バイラル・マーケッティングが批判されるのは、そのコンテンツの品質とは関係なく、コンテンツの価値以外のものを使って、配信の自己増殖システムをコントロールしようという企みが悪なのである。


いまの日本のネット者に、グーグルの村八分を批判する人たちがどれほどいるのだろうか。
過度のSEO対策が、ネット者が無価値情報にたどり着く可能性を高めるのならば、そのようなことを企むものは、排除されて当然である。

マーケットとマーケッティングはまったく反対の概念である。
マーケットとは市場を眺めることであり、マーケッティングは市場を動かすことである。だが、マーケットは、商品の価値により価格や流通が決するのであって、マーケットそのものに画策することは禁忌要件である。

口コミ・マーケッティングの主張者たちは、「正直に情報を流そう」ということで自らを正当化しているらしい。だが、そのことでバイラル(伝染)マーケッティングの謗りを免れるものではない。



Mixi上で、募金夫婦のチェーンメイルが発生した。
私は、彼らのたくらみが誠実であるとは思っていないが、仮に彼らが誠実だとしても、Mixiは彼らのメイルがSNS内の秩序を乱すと禁止した。
Mixiに改めて指摘されるまでもなく、ブラックメイルであろうと、ホワイト(?)メイルであろうと、チェーンになる構造を持っているメイルは、ウイルスなのである。



私は今47歳である。
私が小学生の頃、タッパウェアのホームパーティーが開かれていた。いまでは百円ショップに行けば買える商品だが、当時は密閉できるプラスチックケースは珍しかった。
その販売方法が、地域コミュニティーにバイラルに侵入してきたアメリカのセールス手法…。

当初は、地域コミュニティーとセールスプロモーションのホームパーティーは重なっていたと思う。だが、地域の住民が実は、マージンをとっていたプロモーターだったことが分かると、そのプロモーターだった地域住民は、地域社会から排除される。いわば村八分である。
結果、そのようなプロモーターは居住地域から、より広域な場を求めることになり、駅前ビルの空きスペースなどで、デモを行うようになる。

バイラルな手法を思えば、門口で知床旅情を歌って珍味を売るオウム真理教の手法は誠実であると感じてしまう…。



商品がいいから、是ということはこの手の商売をする人たちの言い草である。
だが、ほんとうのところどうなのだろうか。商品の良さは価格との対比によってなされるものであって、絶対的な尺度などない。
ならば、彼らが提示する「正直」だから許される。という理屈も、商売をする人たちの言い訳でしかない。



私が提案したいのは、まず、バイラルマーケッティングを見抜くインテグレータをネット上に存在されることであり、それをさらにインテグレートし、オーソライズすることにより、有効なリファレンスとして成立させることである。

これなどは、GoogleがPageRankのほかに、Commercial Levelというのを一つつけてしまえば簡単に成立する。
バイラルマーケッティングがすすんでいけば、そのようなものが登場する日は近いだろう。

追記:
私はコマーシャルはなくならないと思っている。
私の頭の中のリパブリック讃歌は、ヨドバシカメラの歌であり、モーツアルトのきらきら星は、「お砂糖はカップ印」である。私はそのようなものを低く見ないし、そういう広告を愛しいと思っている。
「役者魂」に出演する藤田まこと氏が突然、「俺がこんなにすごいシェイクスピア役者なのは、当たり前田のクラッカー」と、商品片手にミエをきる姿を見たいものだ。



ということで、図説を提示しておく。

バイラルマーケッティングを指弾するリゾームなインテグレータを内包するインターネットのネットワークである。





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Last updated  2006年11月29日 22時05分33秒
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